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オレ様は菊花賞大好きマン

はい、こんにちは。
前回言った通り、競馬の記事を書きます。

今回の記事のテーマは中央競馬クラシック三冠競走の最終戦、「菊花賞」とそのトライアル競争である「朝日杯セントライト記念」「神戸新聞杯」について。各レースの概要についてはWikipediaを参照されたし。

初めに前置きしておくと私がクラシック三冠で一番好きなレースは菊花賞だ。だからこそ今回記事にしたといってもいい。そもそも長距離レースが好きだというのもあるけれど。
3歳馬の長距離王を決めるに相応しい3000mの長丁場、牡馬三冠競走で唯一の関西での開催、ひと夏を経て実力をつけてきた馬たちの輝ける場所、速さと強さ両方を兼ね備えた馬のみが頂点に立つ舞台、最後の一冠をかけ死力を尽くす者たち…。考えるだけで自然と笑顔になってしまう。みんな頑張れ~って感じだ。

急にネガティブなことを書いてしまって申し訳ないのだが、今年の菊花賞は出走する馬の層が薄いといわれることがある(まあこれも今年に始まったことでもないが)。
これは今年春のクラシック戦線で活躍した3歳有力馬たちが菊花賞に参戦しないことがすでに決まっているからだ。ダービー馬ドウデュースはフランス遠征、皐月賞馬ジオグリフと皐月ダービー2着のイクイノックスは秋天、といったように菊花賞に出るならばかなり有力視されるであろう馬達はこぞって回避することが表明されている。この辺りは今年の菊花賞が京都ではなく阪神で開催されることも少なからず影響していると思われる(阪神の3000mは京都3000mに比べかなりタフなコースで、本来は3歳馬に走らせるようなコースではない)。他にも2歳GⅠ覇者キラーアビリティや共同通信杯勝ち馬ダノンベルーガらも次走こそ未発表だが菊花賞に出ないであろうことはほぼ間違いない。春クラシック上位で菊花賞にも出走する見込みがありそうなのはアスクビクターモアとプラダリアくらいか。層が薄いという意見は確かにうなずけるし、人によっては盛り上がりに欠けると考えるのも無理はないだろう。中には菊花賞のレースとしての価値と格を危ぶみ「あるいはGⅡに格下げされてしまうのでは」と意見する人たちもいる。

では、今年の菊花賞は彼らの言うように価値のないレースになってしまうのだろうか。

私の答えはNOだ。理由は一つ、「クラシック未出走でも実力のありそげな馬たちがいるから」だ。
冒頭にも少し述べたが、菊花賞というレースでは春に日の目を見ることはなかったが夏を経て実力をつけた馬たちが活躍を見せることが往々にしてある。こうした馬のことを俗に「夏の上がり馬」という。
ウマ娘ファンにも馴染み深い馬で言うとメジロマックイーン、マヤノトップガン、マチカネフクキタルなどがこれにあたる。実際のところ、この3頭の成り上がりっぷりには目を瞠るものがある。他に個性的な馬で言うと、初勝利までに実に10戦を要し、前哨戦の神戸新聞杯で6着だったにもかかわらず本番の菊花賞を10番人気で制したヒシミラクルがいる。ちなみに私はこの馬が大好き。Cygamesさん、是非ウマ娘に実装よろしくお願いします。出来ればタップダンスシチーやツルマルボーイ、デュランダルとかと一緒に。このあたりの2002年周辺の世代のこともいずれ記事で書きたい。

話が逸れた。
要は今年の3歳馬の中には菊花賞、並びにセントライト記念、神戸新聞杯、ひいては来年以降の古馬重賞戦線で実力を見せつけそうな馬がちらほらいるということだ。というか今日のセントライト記念で早速1頭やってくれた。というわけで以下に私が個人的に注目している3歳牡馬を挙げていく。完全に独断と偏見によるものなので馬券を買う際の参考にはしないことを強くお勧めする。私は競馬は好きだが相馬眼に関しては全くと言って良いほど、ない。

①ガイアフォース

7月3日の国東特別(1勝クラス)で4歳馬を含めた面子相手に7馬身差の圧勝を収め、今日行われたセントライト記念でアスクビクターモアとの叩き合いをアタマ差で制して重賞初制覇を果たした馬。ここまでの連対率は100%で安定感については文句なし。何よりも新馬戦でドウデュースのクビ差2着に食い込んでいるというのがめちゃくちゃ魅力的。3000mは未知の領域だがそれは他の3歳馬にも言えることだし、父名に燦然と輝くキタサンブラックの文字を見れば期待せずにはいられない。菊では今回と違って狙われる立場になるかもしれないが、そこを跳ねのけて勝てたら激熱。

②ボルドグフーシュ(次走:神戸新聞杯)

新馬戦以降しばらくは出足の悪さが目立つだけの正直印象に残りにくい馬だったがデビュー4戦目でメンコを着用し、一変。1勝クラス3着、ゆきやなぎ賞1着、GⅡ京都新聞杯3着を経て臨んだ一宮特別で古馬相手に2馬身差の勝利。メンコを付けて以降はすべてのレースで上がり3f最速のタイムを刻んでいる。栗毛の馬体にド派手な大流星、社台レースホースの勝負服とお揃いの黄色いメンコ、脚質は豪快な追い込み、とインパクトも素晴らしい。怪我で菊花賞を断念した父スクリーンヒーローの無念を晴らすためにもまずは優先出走権を。直線で凄まじい末脚をぶちかましてくれることに期待。

③ヴェローナシチー(次走:神戸新聞杯)

未勝利戦以降は一回の勝利もなし…かと思いきや全てのレースで掲示板内、ほぼすべてのレースで上がり3f最速という応援せずにはいられない馬。早くもシルコレの雰囲気を漂わせているが今までのレースを見るに重賞で勝ち負けするだけの能力は十分にあるように感じる。何よりも友駿ホースクラブ悲願のクラシック初制覇に向け、ここはなんとか好走してほしい。まあしれっと複勝圏内に入ってきそうな気もするけど。余談だがパドックでのみ見せる赤青のメンコをつけた姿を見ると、葦毛の馬体も相まって某白い稲妻を連想せずにはいられない。むしろ古馬になってからが本番なのか…?なんか宝塚記念あたりで勝ちそうなんだよな…。

④ディナースタ(次走:菊花賞)◎

個人的に一番期待している馬。すでに札幌で2600mのレースを2勝しており距離適性に関しては何の不安もない。向こう正面からの大胆なロングスパートは見ていて非常に気持ちがいい。陣営のコメントを見ると未だに成長の余地を残しているようにも感じる。菊花賞に勝って欲しいのはもちろんだがどちらかと言えば来年の春天でとてつもない飛躍を遂げるような気がしてならない。同父のタイトルホルダーに続き横山和生騎手とのコンビで来年度以降の中長距離路線を蹂躙してくれる未来に期待。まずは怪我無く、そして出来るならばぜひ菊の大輪を咲かせてほしい。あと眼がくりくりでカワイイ。

今回は上がり馬のみを紹介したが、当然アスクビクターモアやプラダリアらも軽視してはならない。特に、ダービーでの粘りやこれまでの戦績を見るとアスクビクターモアにはなんとしても勝って欲しいと願ってしまう。なにより今日馬券を買ってたお陰でかなり美味しい思いが出来た。

まんもすうれぴー

出来る事なら応援しているすべての馬に勝って欲しいが、本番で勝利をつかめるのはただ1頭のみ。それは競馬の残酷な部分でもありまた醍醐味でもある。最後の最後までどうなるかはわからないけれど、とにかくどの馬も怪我をすることなく走り切ってくれればなによりだ。

それでは最後に一言。

私の夢はディナースタです。

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