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【短話休題】#2 トイレのドア

最近家で用を足す時にトイレのドアを閉めるのが億劫になってきた。

トイレのドアノブに触るのが不潔で嫌だとか、そういう潔癖症的な理由ではなくて単純にドアを閉めるのが面倒くさい。どうせ他に誰もいないから何も問題はない。近頃はもうドアを外してもいいんじゃないかと考えてしまっているレベルだ。

でも、もし家に人を呼んだ時にもいつもの調子でドアを閉めずに用を足したらかなり驚かれるんだろう。その習慣がもはや日常になってしまっているので誰かに言われるまで気づかない可能性がある。逆に、ドアの開いているトイレに人がいるわけないと思って普通に入ってきてしまうということも考えられる。恐ろしい。

昔読んだ漫画だったかラノベだったか忘れたけどヒロインがトイレに入っているのに気づかずに主人公がドアを開けてしまう、みたいなシーンがあってそんなわけねえだろと思って読んだのだけれど、今にして思えばあれはちゃんとドアを閉めていなかったのかもしれない。きっとそうだ。

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