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君は知っていた|詩

「君は知っていた」

小さな笑い声と涙たちが
長い時をかけひとつの物語になる

あの日、君と出会った姿で
僕はひとりこの街へと帰ってきた
朽ち果てた換気扇の下
脳裏に転がる路地裏の風

ピン刺したポイントを指でなぞると
妙に全てのことが腑に落ちた
君が託した願いの意味と
僕を待たずしてこの街を去った理由わけ

あの頃と同じ空に手をのばす
独り、此処から……

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