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第125回:「出会い」も旅の楽しみのひとつかも。(青季ふゆ:美少女とぶらり旅)

こんにちは、あみのです。2022年、初の読書感想文いきます!
今年の1冊目は、青季あおきふゆさんのライトノベル作品『美少女とぶらり旅』(ファンタジア文庫)です。なじみの地名が多数登場するとのことで読んでみました!

今作は「旅」をテーマにしたラブコメとなっています。若干シリアスなシーンもありますが、読むといろいろな場所に行きたくなる作品です。
またこの旅にはたくさんのヒロインたちもついてきます。ヒロインごとの個性が楽しめるのもラノベならではの面白さかと思います!

あらすじ

 忙しない日常から逃れて旅がしたい!そんな望みを、学年一の美少女と叶えられたら?東京に住む男子高校生、高橋かけるは窮屈な日常に嫌気がさして旅に出ることを決意。駅のホームに着くと、同級生、七瀬涼帆りほの姿が。思い詰めた様子の彼女を見て、翔は「俺と一緒に旅に出よう!」と誘って――。
 最初は不信感たっぷりだった七瀬も、いつもの鉄仮面を脱いで足湯にほっこりしたり、ご当地グルメに舌鼓を打ったりと満喫し始める。「べ、べつに楽しんでなんかないんだから!」「私、夕陽が好きだったみたい」「ありがとう、私を旅に連れ出してくれて」
 ワケありクーデレ美少女と紡ぐ、開放感120%の旅ラブコメ!

カバーより

感想

まず今作は、旅先での「出会い」が印象的に描かれていた作品だと思いました。

メインヒロインの涼帆も魅力的ですが、個人的には熱海で出会った女子高生の瑠花や浜松で出会ったOLの奏さんといったサブヒロインたちの生き方に惹かれました。何事でも前向きな瑠花の性格、奏さんの年齢問わず趣味と向き合う姿勢。この2人は「なりたい私」そのものでした。

涼帆は家族に愛された経験がないことや、「失敗」を恐れて完璧な自分を演じていたことによって、生きる理由を見失ってしまいました。
全体的に明るい雰囲気の今作ですが、涼帆の家族の話のところだけはギャップがありすぎて読むのがとても辛かったです。

でも駅で翔に助けられ、一緒に旅を始めたことや旅先で瑠花や奏さんの自分にはない価値観を見たことによって涼帆は、世界の美しさや「愛されること」の素晴らしさを知り、心を少しずつ強くしていきます。
いつもとは違う経験が成長につながる可能性もある。そのようなことを今作では強く感じることができました。

また「旅」がテーマとなっているのもあり、静岡や山梨を中心に実在の場所も数多く登場しました。

河口湖で涼帆が感動した夕陽が私は見てみたいし、熱海はちょうど関心があったので今作を読んでより行きたくなりました。浜松には何年も行っていないので、久々に行きたいですねー。個人的に日帰りできそうな場所が多かったのも嬉しかったです笑。

私はひとり旅が好きです。だけど翔と涼帆が仲良く会話しながら旅をする様子を見ていたら、誰かと一緒に好きなところを旅するのも悪くないかも!と思いました。相手のことを深く知る旅、私もいつかしてみたいです。あと瑠花や奏のような旅先で出会った人と絆を深めること、凄く憧れます。

今回の物語は、涼帆が「生きる理由」を見つけたところで一旦終わります。だけど翔と涼帆の旅はまだまだ続きます。早速次なる目的地へ旅立った2人ですが、何が起こるのかわからないのも旅の面白さのひとつだと思います。
さて彼らは今後どんな出会いを経験するのか?わくわくしてきました!

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