雨粒

めもです

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記事一覧

素直な卵

新しい美容室に変えてから5回目の予約。 3回目に担当いただいた方に4回目もお願いして、今回も…と思っていたが予定が合わず担当指定なしで予約を入れた。 平日のお昼だ…

雨粒
1か月前
12

これもまた舞台なのだと

夜、眠ることができずにぼんやりと画面を開く。 静かな呼吸と寝返り。 するすると落ちる、雫が止まない。 私の感情は鈍感なのかもしれないがそこに救われているところもあ…

雨粒
1か月前
8

雨模様

aespaのニンニンが「並行世界の自分」について尋ねられていた時に「夢の中に出てくる人」と答えていて、 「あ、それ私も同じこと思ってた」とメモを漁った。 最近嫌な夢と…

雨粒
1か月前
5

寝起きそのままで外に出たい

急に化粧が面倒になって、クレンジングやら美容液やらをインスタで調べて良さそうなものをいくつか導入した。 大学生までは化粧の化の字も知らず、「なぜ化粧をする必要が…

雨粒
2か月前
9

青春は求めてなかったけど

前々職の時、しまなみ海道約60kmを8時間かけて走らされたことを思い出した。 思い出したきっかけの話からすると、 長らく続けてきたPodcast番組「同じ鍋のモツを食う」の…

雨粒
2か月前
15

劇団四季「ゴースト&レディ」

劇団四季「ゴースト&レディ」を観た。 劇団四季の舞台は高校の時に課外学習として「マンマ・ミーア!」を観たのが最初で最後だった。 あれから16年くらいか…2回目までに…

雨粒
2か月前
14

EPOCH MAN「オーレリアンの兄妹」

「オーレリアンの兄妹」EPOCH MAN @駅前劇場 平日マチネ公演にも関わらず、満席。 現代版ヘンゼルとグレーテル。 両親に苦しめられ育った兄と妹。 必死の思いで家を出て…

雨粒
3年前
2

言葉に呪われている

「若さを売りにしていたら、そのうち使ってもらえなくなる」 以前勤めていた会社の上司に言われたこの言葉に、今でも呪われている。 年齢を売りにしていたわけではないが…

雨粒
3年前
4

某人のようなものについての

「某」川上弘美 を読んでのメモ 誰でもない者、という者が存在する現世に近い時代。 結局彼らがどのように生まれてきたのか、なぜ存在しているのかという謎は明かされない…

雨粒
3年前

ひまわりとトリコロールカラー

梅雨の時期、じとじとで体はしんどいけれど、暗い雲の下の緑はどんどん濃くなっていって、視覚と嗅覚でオゾンを感じる。 たまの晴れの日にてりてりの深緑を見かけたら、も…

雨粒
3年前
5

水曜日のドロステ

『セキヤ泥だらけ #13 』で紹介した音楽について。 三浦透子「FISHANDCHIPS」 作詞/作曲/編曲:津野米咲(赤い公園) 三浦透子さんを知ったきっかけは、映画「天気の子」…

雨粒
4年前
1

犬と怪我

私の右脚には傷跡がある。 薄い、まるで繊月のような形の。 これは昔、一緒に暮らしていた犬の爪が当たって付いた傷だ。 幾つの頃だったか、犬と遊んでいた時に爪が触れて…

雨粒
4年前
1

ラジオのことだけ

書きたいことを適当に。 ーーーーーーーーーーーーーー ・東京でのラジオ生活について ・今年の改編で泣きまくった話 ・ラジオ特有の"縦のつながり" ーーーーーーーーー…

雨粒
4年前
8

夢の中の住人

その人とは、数か月に一度くらいしか会うことができない。 夢の中の住人(男の子)は、夢を見ている人(女の子)のことをとても好いているらしく、そのことに彼女も気付いてい…

雨粒
4年前

キティちゃんと同じ誕生日なのが嫌だった

小学生の頃、自分の誕生日が誰と一緒かという話題になった。 わたしは自分がキティちゃんと同じ誕生日ということを知っていたけれど、その場で言えなかった。 女の子が好き…

雨粒
4年前
28

ピンク・リバティ「煙を抱く」

四国の海、民宿、工場の風景が舞台の上にあった。 箱しかないのに、全部が見えた。 なんだか、恩田陸の「月の裏側」のような暗い空気感。 抜け殻になった人が新たに形成…

雨粒
5年前
2
素直な卵

素直な卵

新しい美容室に変えてから5回目の予約。

3回目に担当いただいた方に4回目もお願いして、今回も…と思っていたが予定が合わず担当指定なしで予約を入れた。

平日のお昼だったのでスタッフさんもお客さんも少なく、ゆったりとした時間と空間。
今の美容室のスタッフさんはみんな落ち着いた方で、どの方でも丁寧且つそっとしてくださるので緊張しなくて大変ありがたい。

「○○がお休みのため、代わりに担当させてもらい

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これもまた舞台なのだと

これもまた舞台なのだと

夜、眠ることができずにぼんやりと画面を開く。
静かな呼吸と寝返り。
するすると落ちる、雫が止まない。
私の感情は鈍感なのかもしれないがそこに救われているところもあるのだと、新たな一面を知ることができた。

深く、奥底にまで到達した。
下を見れば見るほど潜り込んでしまう。
このままでは何も変わらないことを知っている。
だから潜ることをやめて、底に寝転んだ。

上空でゆらゆら動く水面を眺めながら、浮か

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雨模様

雨模様

aespaのニンニンが「並行世界の自分」について尋ねられていた時に「夢の中に出てくる人」と答えていて、
「あ、それ私も同じこと思ってた」とメモを漁った。

最近嫌な夢とか怖い夢しか見なくて、寝ることに楽しみがない。
夢の中の人たちもリアルなのだとすると、自分じゃない誰かの本当の世界を垣間見ていることになるのだな。

ーーー

驚きはしたけれど思ったより傷付いてはおらず、つるんとした綺麗な球体。

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寝起きそのままで外に出たい

寝起きそのままで外に出たい

急に化粧が面倒になって、クレンジングやら美容液やらをインスタで調べて良さそうなものをいくつか導入した。

大学生までは化粧の化の字も知らず、「なぜ化粧をする必要がある?」と思いながら仕方なく睡眠時間を削って顔に色々塗っていた。
今では化粧なしで外に出ることにすら抵抗が生まれてしまう。

「特に予定もないし、近所に買い物で外に出るだけなのに…化粧はしたくない。したくない…けど……やるか…」
と、諦め

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青春は求めてなかったけど

青春は求めてなかったけど

前々職の時、しまなみ海道約60kmを8時間かけて走らされたことを思い出した。

思い出したきっかけの話からすると、
長らく続けてきたPodcast番組「同じ鍋のモツを食う」の相方及び友人であるセキヤンにVtuberをお勧めされたことから始まった。

セキヤンが愛してやまないVtuber・月ノ美兎の動画をいくつか見ていた時に、ひょいと出てきたのが「ぽんぽこちゃんねる」だった。
パーソナリティは、ぽん

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劇団四季「ゴースト&レディ」

劇団四季「ゴースト&レディ」

劇団四季「ゴースト&レディ」を観た。

劇団四季の舞台は高校の時に課外学習として「マンマ・ミーア!」を観たのが最初で最後だった。
あれから16年くらいか…2回目までにえらい時間が掛かったな。

今作を観るきっかけとなったのは彼の存在があった。
元々彼が大好きな作品であり、彼のおすすめもあって私も漫画を読んでいた。
藤田和日郎さん原作の「黒博物館 ゴースト アンド レディ」。
車内広告で舞台化を知っ

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EPOCH  MAN「オーレリアンの兄妹」

EPOCH MAN「オーレリアンの兄妹」

「オーレリアンの兄妹」EPOCH MAN
@駅前劇場

平日マチネ公演にも関わらず、満席。

現代版ヘンゼルとグレーテル。
両親に苦しめられ育った兄と妹。
必死の思いで家を出て、辿り着いたのは不思議な小屋。
壁に埋め込まれた四角い箱からは家具や食べ物、洋服が現れる、あたたかな小さな空間。
舞台美術だけでも満腹になれるのは小沢さんの舞台の魅力のひとつ。

初めこそはそのあたたかで不思議な家にはしゃい

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言葉に呪われている

言葉に呪われている

「若さを売りにしていたら、そのうち使ってもらえなくなる」

以前勤めていた会社の上司に言われたこの言葉に、今でも呪われている。

年齢を売りにしていたわけではないが、それでも歳を重ねていく中で何も手に残っていない自分の姿を改めて見てみると、確かにそうかもしれないと思わざるを得ない。

この先、何度もこの呪いの言葉に足を止められることになるだろう。
それがもし20年後にも続いていたら、カジュアルにス

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某人のようなものについての

某人のようなものについての

「某」川上弘美
を読んでのメモ

誰でもない者、という者が存在する現世に近い時代。
結局彼らがどのように生まれてきたのか、なぜ存在しているのかという謎は明かされないままだったが、彼らは彼らでただ生きていて、自分たちがどういう存在なのかを静かに考えていた。
何年も、何十年も、姿形を変えて。
愛すべき人に出会い、相手のために生きたいと思う、犠牲になる?
という気持ちが芽生えた人だけが変化できなくなる。

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ひまわりとトリコロールカラー

ひまわりとトリコロールカラー

梅雨の時期、じとじとで体はしんどいけれど、暗い雲の下の緑はどんどん濃くなっていって、視覚と嗅覚でオゾンを感じる。
たまの晴れの日にてりてりの深緑を見かけたら、もう夏かと季節の移ろいを感じる。

行きの電車の話
家と家の間の空き地にいた招き猫。
ただまっすぐに目の前を見つめる猫、生茂る緑によく映えていた。
晴れの日はきらきらと輝く。

帰りの電車の話
横浜から東京へ向かう車窓、波形のようなビルたちを

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水曜日のドロステ

水曜日のドロステ

『セキヤ泥だらけ #13 』で紹介した音楽について。

三浦透子「FISHANDCHIPS」
作詞/作曲/編曲:津野米咲(赤い公園)

三浦透子さんを知ったきっかけは、映画「天気の子」。
あの歌声に一瞬で虜になり、映画を観終わってからは何度も脳内でリピートしていました。

そして再び彼女の声と出会ったのが、今年の5月。
1st mini album 【ASTERISK】(アスタリスク)
全7曲、トー

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犬と怪我

犬と怪我

私の右脚には傷跡がある。
薄い、まるで繊月のような形の。
これは昔、一緒に暮らしていた犬の爪が当たって付いた傷だ。

幾つの頃だったか、犬と遊んでいた時に爪が触れて3cmほど綺麗に切れた。
痛みよりも驚きが大きくて、鮮やかな血が自分から流れていることに体が冷えた覚えがある。

傷は問題なく塞がりかさぶたも取れたが、痕はうっすらと残ってしまった。
指で触ってもわからない程度ではあるけれど目には付くの

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ラジオのことだけ

ラジオのことだけ

書きたいことを適当に。

ーーーーーーーーーーーーーー
・東京でのラジオ生活について
・今年の改編で泣きまくった話
・ラジオ特有の"縦のつながり"
ーーーーーーーーーーーーーー
こちらの3本立てでお送りします。
それでは、どうぞ。

【東京でのラジオ生活について】

東京の朝は、J-WAVEで始まる。
リモートワークになり出社が週に1日となった今、毎日がラジオ三昧だ。

職場は環境

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夢の中の住人

夢の中の住人

その人とは、数か月に一度くらいしか会うことができない。
夢の中の住人(男の子)は、夢を見ている人(女の子)のことをとても好いているらしく、そのことに彼女も気付いているようだった。
ただ彼女は、彼から想われているほどの気持ちではないよう。

数か月ぶりに再会した2人。
幾度目かの夢の中での逢瀬。
いつもと同じように、薄暗い家でお喋り。
夜明けを気にしながら。
彼は頭の隅で考えていた。
「今夜こそ、あ

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キティちゃんと同じ誕生日なのが嫌だった

キティちゃんと同じ誕生日なのが嫌だった

小学生の頃、自分の誕生日が誰と一緒かという話題になった。
わたしは自分がキティちゃんと同じ誕生日ということを知っていたけれど、その場で言えなかった。
女の子が好きなキャラクター代表みたいで、なんだか恥ずかしかったからだ。

幼い頃のわたしは、髪も長くてスカートも履いて、いわゆる普通の女の子だった。
変化があったのは、小学1年生のとき。
長かった髪を短く切り、制服以外にはスカートを履かなくなり、男の

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ピンク・リバティ「煙を抱く」

ピンク・リバティ「煙を抱く」

四国の海、民宿、工場の風景が舞台の上にあった。
箱しかないのに、全部が見えた。

なんだか、恩田陸の「月の裏側」のような暗い空気感。
抜け殻になった人が新たに形成されるような。
その地域だけにしかない風習。

感情がいっぱいいっぱいになると、全部が抜けて新しい人に生まれ変わる感じ。
だから喧嘩をしていた奥さんからも、旦那さんの顔の記憶がそっくりそのまま消えてしまったのではないかと。
いらなくな

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