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飛躍と真実
私の中にあるものを伝えたくても、それを外へ出すためには、この世界にある媒体を利用しなくてはならない。私自身がこの世界に存在するものなのだから、理屈では私の中のものと媒体を通して出したものはイコールになり得るのだけれど、どうも伝わらないことがあるのは、体の中に宇宙があるからだと思う。そういうことが可視化される眼鏡があったなら、きっと人間の胴体の真ん中辺りはブラックホールの様になっていて、そこだけ宇宙が透けて見えているのだと思う。だから私の思っていることや考えていることが、それが本当かも知れないということは、先生には伝わらないし理解してもらえないかも知れない。それを解ってほしいと思うけれど、解ってもらえたとしても、それはつまりこの世界で救われる手立ては無いという認識を共有するだけのことで、私はずっと孤独にこの苦しみと生きていくのだと認めなければならなくなる。だから私はここに来ているのです。病気だと言ってほしいのです。論理的に病気であることを納得させてほしいのです。この世界で生きていくために。