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【スリーパー効果】時間とともに信憑性が上がる?スリーパー効果の実例も紹介。

皆さんこんにちは、ぐっちです。

「誰から聞いたか分からないけどこんな情報があったよ」と友人に話したことはありませんか?情報元がはっきりといていないにもかかわらず、その情報に一定の信憑性がある感覚になっているのではないでしょうか。

今回は、そんな何気ない心理現象について紹介していきたいと思います。是非最後まで見ていってください。


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スリーパー効果とは何か

信頼できない情報源から得た情報であったとしても、時間の経過とともに不信感が薄れていき、情報の信頼性が上がっていくという心理効果を指します。

この効果は、アメリカの心理学者であるカール・ホブランド氏によって提唱されました。日本語では、「仮眠効果」「居眠り効果」と呼ばれています。

これは時間の経過によって情報源の疑わしさが眠ってしまうというところからスリーパー効果と呼ばれるようになったそうです。


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スリーパー効果の例を紹介

ホブランド氏は大二次世界大戦中の1940年代のプロパガンダ映画「Why We Fight(なぜ我々は戦うのか)」の先導効果を調査しました。

プロパガンダ映画とは、政治的主張を宣伝するための映画を指します。今回の例では、戦時中のため国民の士気を高めて敵国への憎悪を煽る内容の映画になっていました。

映画を見せられた9週間後、兵士たちは内容を50%を忘れていましたが思想的な影響は残り、映画のメッセージを肯定的に受け止める人も現れたそうです。


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雑誌記事による実験も

「抗ヒスタミン剤」の是非に関する記事(学術雑誌、大衆雑誌)を用意し学生に読ませるという実験です。読み終わった後、記事の内容などの設問を回答させたところ、学術雑誌は22.6%、大衆雑誌は13.3%の割合で同じ意見に変わったという人が出ました。

各雑誌(情報源)への信頼度は学術雑誌が94.7%、大衆雑誌は5.9%と大きな差になり、これが結果に影響したようです。

しかし、4週間後に被験者たちに同様の設問を回答させると、学術雑誌と同じ意見という被験者は6.5%減り、大衆雑誌は6.7%増えるという結果になりました。

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つまり、時間の経過によって情報源に関する記憶が薄れ、情報源の信憑性は問題ではなくなったということになります。

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