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【暗黙の強化】何気ない称賛が相手を怒らせる?誰もが経験しているであろう心理現象を紹介

皆さんこんにちは、ぐっちです。

暗黙の了解という言葉を聞いたことがあるでしょうが、暗黙の強化とは全く関連はないです。今回は何気ない発言が意外と他人に影響を与えているという心理現象を紹介したいと思います。


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暗黙の強化とは何か

ある対象を褒める(貶す)ことによって、相手が貶された(褒められた)と感じてしまう心理現象です。1963年のリー・セレクト氏による論文が基になっています。

「○○(あなた)のお兄さんすごい頭いいよね!」などのようなことを言われて、モヤっとした感情を抱いたことはありませんか?こんなことでイラっとしてしまう自分が惨めで情けなく感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、『暗黙の強化』を上手く使うことで特定の相手との関係を築くきっかけにすることもできるんです。


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暗黙の強化の使い方

例えば仲良くなりたい女の子に相談があると持ち掛けたとき「他の女の子は何か相談しにくいんだよね」と言うことで、「自分は相談されるに足る人間なんだ」と思わせることができます。

学校や職場などで誰かを育成する立場にある人にも非常に便利な手法です。特定の相手に「他の奴らはサボり癖が付いているからなぁ」と愚痴のように第三者を貶すことで自分は指導者から愚痴をこぼされるような信頼を得ている、認められていると感じさせることが可能です。

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ただし「誰かを貶す」ということは当然良い行いではないです。貶した内容が本人へと伝えられることも十分に考えられます。「もう少し頑張ってくれたらいいんだけどな」くらいの軽い愚痴程度に留めておくべきでしょう。

また、貶す(褒める)人間と相手が関連があり、身近な人であること、プライドがあることなどが暗黙の強化が発動される条件だと言われています。

このような暗黙の強化が起こることによって、知らない間に人を怒らせてしまうこともあるので気を付けてみてくださいね。

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