がん患者と病院
まず初めに医療従事者の方への批判ではないことを
ここに表明します
先日の記事
ここで触れたようにわたしは主治医である医師と良好な関係性が結べていませんでした
まずスタートはしこりを発見し、婦人科から乳腺外科へ紹介状を出して頂き
診察して頂いたときは非常に優しく接していただきました
そして検査の結果、乳がんであると宣告された日（2回目）も優しく穏やかに接していただきました
だからこそ、セカンドオピニオンをすることなく
ここで治療しよう
そう決意することができました
しかし治療が始まった途端、医師の態度は急変していきます
抗がん剤や乳がんの詳しい情報など質問をする度に返ってくる回答は
声を荒げて
＞そんなこと聴いてもわからないでしょ！
（知識がないでしょ。理解できないでしょ。という意味で）
うるさいっ！
という言葉が含まれているかのように取れる言動の数々
患者を突き放している
そう思えました
そして、抗がん剤を終え手術へと治療が進むとき
原発である胸のがんが抗がん剤のお陰で消失しており
全摘か部分摘か選択できるようになっていました
ただ、わたしのがんは進行度・悪性度の高いものであり
脇のリンパ節に転移していたがんは微小ながら残っていた
その全てを考えたとき
①部分摘を選択し、残った乳腺から再発する確率が残ってしまうのではないか
②部分摘によってできた胸の形がキレイであるか、術後しか分からないという現実
③片胸になるという精神的な苦痛
この3点でわたしは大きく心を揺さぶられ迷ってしまいました
この決断を診察時にいきなり答えを求められました
そして、全摘と部分摘の再発率の違いや
部分摘ではどのような胸になるかという質問をぶつけて返って来たのが
＞再発率なんて一緒！！
＞胸もやってみなければ分からないの！！
＞あなたいい大人でしょ！？
＞自分で決断しなさい！！
＞手術は麻酔科や整形外科、色んな科と日程を調節しなきゃいけないんだか
ら早く決めなさい！！
でした
乳がんであること
抗がん剤を受け、髪を失い、肉体的にも精神的にも
ボロボロの状態の患者に浴びせた言葉は微塵の優しさも配慮もなかった
悲し過ぎて涙もでず、言葉に詰まっているわたしの姿を見兼ねた看護師が
『1週間、考えてもう一度、診察受けたらどう？』と
声をかけてくれ、考える時間をもらうことにした
健康な時であれば、きっと言い返し、ケンカもできただろう
でもそんなパワーはない
すでに心は折れている
ただただ、追いつめられ、責め立てられ、バカにされたように感じて
殻に閉じこもってしまった
こんな医師だったので、そもそもわたしのしこりは何㎝あったのかなど
詳しいことは未だに知らない
ざっくりとした説明だけでそれ以上知ろうものなら
不快感をあらわにし、あしらわれるだけだった
『この医師に今は命を委ねるしかない』
この気持ちが患者を黙らせ、意のままになる模範的な患者に育ててしまう
本来、あってはならないことだ
自分の命をどう選択するかは医師のものではなく、患者のものであるはず
色んな疑問や不安、恐れ全てを含め受け止めてくれる場所でなくては
いけないはず
当然、わたしもそんな想いを抱えながら大きな治療を終え経過観察として
この医師に委ねてきた
けれど先日新たに異変を感じ、受診した時の医師の態度や対応に
これは違う
とはっきりと思えた
きっと、今は大きな治療を終え
心があの時より強く持てたからだと思う
そして決断をした転院
一度で自分に合う医師と出逢える保証はないけれど
動かなければ！と強く思えた
そして、幸いにも
納得のいくまで話を聴いてくれ、診察をし続けてくれる医師と
出逢うことができた
専門用語をわかりやすく、筆記しながら伝えてくれ
ちょっとした違和感にもエコーやできる限りの検査で原因を探ってくれる
2年間、我慢してきた医師への不信感が払拭されていった
わたしが何をいいたいか？
がんという病気は命に関わるもの
だから医師という存在の機嫌を損ねてはいけないと
否応なく感じてしまうのが患者
けれどあなたの命はあなたのもの！
それを忘れないでほしい
抱いている不安や疑問
変調や違和感
それはとても大事な身体からのメッセージ
ちゃんと拾い上げてくれる医師を探してほしい
わたしたちはモルモットではない！
だからあなたの心の声をしっかりと摑まえ
逃がさないでほしい
病院だけではない
がん患者特有の孤独感や不安、恐怖を吐き出せる場所を
提供しています
どうぞひとりで闘わず誰かを頼ってください
そして
こうしたがん患者を支えるサポーターが増えますように
お力を貸してください
看護師、カウンセラー、栄養士、介護士・・・
医療や福祉の専門家だけではなく
美容師、セラピスト、スポーツインストラクターも必要です
そしてなにより、社会がこうした実態を理解してほしいです
2人に1人が がんになるといわれている時代
圧倒的に受け皿が足りていません
学校や職場、地域にサポーターが必要です
わたしにどんなことができるか？
そう感じて頂けましたらメッセージをください
求めていること
必要な助けをお話しさせていただきます
どうぞよろしくお願いお願いいたします
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