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バイリンガル一家が選ぶ「食事が美味しそうな」本トップ3

先日夕飯のあと、バイリンガル家族3人で、「子供のころ本で読んで『美味しそう~』と思った食べ物はなんだった?」という話になりました。

ローラはお手伝いが大好きで勉強は嫌い。

SFビギナーにもお薦め「プロジェクト・ヘイルメリー」

リムくんが選んだ「Project Hail Mary」というSF小説は2021年に出版されたばかり。作者のAndy Weirは「The Martian 」 (日本語名は「オデッセイ」)という火星からの生還のストーリーを描いた小説が映画化されるなど、今ホットなSF作家。どちらも日本語訳も出ています。

Andy Weirは、現代ではまだ構想段階にある技術が、近未来に実装された状況をリアリティを持って描くのが、とても上手い。実際リム君が「食べたい」と思った「培養肉」はアメリカの Eat Just 社が研究開発しており、世界に先駆けてシンガポールで販売許可されたことが、2023年に報じられていました。


アメリカンな料理の描写がぴかいち!「大草原の小さな家」

「大草原の小さな家」のシリーズではアメリカの開拓者一家が様々な土地に移住する様子が、少女の目を通して書かれています。私自身、親の転勤によって国内外に移住していたので、その心持とも重なったのかとても好きで、全9巻を英語と日本語どちらでも読みました。帰国子女の女の子はきっと好きなのでは?

主人公のローラはお母さんのバター作りのお手伝いをします。大きな壺のような容器の中に自分で絞ったミルクを入れて、バターの脂肪分とバターミルクを分離させるChurn(チャーン)という工程。力仕事で休み休み行うのですが、その描写がなんとまあクリーミーで美味しそうなこと!

“At first the splashes of cream showed thick and smooth around the little hole. After a long time, they began to look grainy. Then Ma churned more slowly, and on the dash there began to appear tiny grains of yellow butter.”

クリーミーなミルクが、少しずつ固形になっていく様子に悶絶!液体がクリーミーとかもったりしていく様子というのは、現代でもケーキを作るとき、生クリームを泡立てる時に経験できますね。なんか、ドキドキしませんか?
日本の中学英語程度のレベル感で読めるので、英語ビギナーの方にもおすすめです。

The Lord of the Rings「指輪物語」の本紹介はしません・・
なぜかというと、私は3巻のうち2巻で断念して、後はもう読まずに映画を見ることにしたので、紹介する権利がない!

私が胸を張ってお薦めできるのは、指輪物語の「前」の出来事を描いた「The Hobbit」。指輪物語全三巻は、暗い森をずっと辛そうに戦いながら歩いている話(なんていったら怒られそうです・・笑)なのですが、「The Hobbit」は、主人公のBilbo Baggins(ビルボー・バギンズ)が、いやいやながらも冒険に仲間たちと出て、成長している様子が描かれていて読後感が明るい。また、英語の読解力もアメリカの中学3年生(9年生)くらいのレベル感なので、他の指輪物語より難易度が低く読みやすいです。


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