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散文・詩

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2024年2月の記事一覧

【詩】雨の日の過ごし方

【詩】雨の日の過ごし方

雨の日の外出は嫌だけど
部屋の中で雨音をBGMに
過ごすのは好き

窓をつたう雨を見ながら
本を読んだり
ハーブティーを飲んだり
編み物をしたり

それは安全な場所にいて
守られているような
安心感に似ている

雨の中を出かけなくていいという安心感
冷たい雨に濡れなくていい
暖かい場所にいられる安心感

まるで母のお腹にいた頃のような安心感

©2023 alice hanasaki

Yukit

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【詩】気持ちが春めいて…

【詩】気持ちが春めいて…

幼稚園の頃すでに
好きな男の子はいた
だからといって
あれを初恋と呼ぶには幼な過ぎて…

小学生の頃にも
気になる男の子はいた
でもあれも
初恋とは言えないような…

気持ちがようやく春めいて
恋とよべるような感情で
男の子を好きになったのは
中学生の時

きっとあれが私の初恋
だからといって
特にどうとかはなかった
ただ好きなだけでよかった

ただ春の日差しのように
彼を想っていた
彼の笑顔が私

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【詩】初恋の帰り道

【詩】初恋の帰り道

紺色の制服に身を包み
あたためていた大切な想いは
並んで歩くことだけで満足だった

木々の緑や
高い空や
すれ違う犬や人ばかり見ていた

ろくに話もせずに
ただ一緒に帰ることだけに
意識は集中した

ただそれだけでよかった
何も求めなくてよかった
あの頃

©2023 alice hanasaki

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【詩】誰も愛したくない

【詩】誰も愛したくない

私は幸せになってはいけない人間だった
うっかり忘れていた
忘れて幸せになろうとしていた

私には幸せになる権利がない
私は人を苦しめた
どうしようもなく愛していたから
私を同じくらい愛して欲しかった

それがあの人を追い詰めた
そして不幸にしてしまった
もう少しで死に追いやるところだった
私たちは別れるしかなくなった

私はまだ一人で生きている
もう誰かと愛し合うことはないと思っていた

でも時が

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【詩】ふたりを愛した夏

【詩】ふたりを愛した夏

抑えられずに突っ走る自分と
少し冷静に見守る自分

何度も入れ替わりながら
時は過ぎゆく

そんな夏があった

私は若くて
無邪気で
浅はかだった

そんな無防備な若さが
人を傷つけた

©2023 alice hanasaki

※この作品は創作であり、
私生活とは関係ありません。

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【詩】眠るために生まれてきた

【詩】眠るために生まれてきた

生きるために眠るのではなく
私は眠るために生まれてきた

眠っている時が一番幸せ
眠っていれば傷つかない

眠りは私を守ってくれて
疲れ切った魂を癒してくれる

眠りが生きがい
眠っていられるなら何もいらない

眠りの中を泳ぐように
ずっと夢の中で生きていきたい

©2023 alice hanasaki

※この作品は創作であり、
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【詩】これから

【詩】これから

私がふざけてぶっても笑ってた

いたずらしたら頭を軽く叩かれた

前と違う

つきあう前とも
恋人どうしだった頃とも
別れた頃とも…

新しい私たち
これから新しい関係が始まる

©2023 alice hanasaki

※この作品は創作であり、
私生活とは関係ありません。

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