そうすけ

酒飲み30代ゲイです。あちこち飲み歩く中で、日々考えていることをつらつらと。

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酒飲み30代ゲイです。あちこち飲み歩く中で、日々考えていることをつらつらと。

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初投稿

こんにちは。そうすけと言います。夜になると街に繰り出し、その辺で飲んだくれている酒好きな30代ゲイです。 文章を書くことが元々好きで、日々のあれこれをTwitterによく投稿しています。字数制限がある中で内容を推敲していく作業は、句を詠むようで面白いのですが、もっとまとまった文量で気ままに書いてみたい!という思いから、noteを始めてみました。内容も文体も定めず、その時感じたことをつらつら書いていこうと思います。 また、普段の生活ではゲイであることを公表していないので、日

    • 洗濯が終わるまで

      帰宅途中、昔好きだった人を街で見かけた。 中学の同級生。くりくりの目とバサバサのまつ毛、かわいい顔立ちの坊主野球部だった。 彼は運動部とは思えないほどシャイ(運動部への偏見)で、部活の仲間以外と連んでいるところをあまり見たことが無かった。野球部連中でわいわい話している中、ニコニコしながら相槌を打っている彼の姿は、さながら心を開いた人にだけ懐く犬のようでかわいかった。 クラスは違ったが、彼を見かける度に自然と目で追ってしまい、会えたら嬉しいと思う自分がいた。恋心だという自

      • 脊髄反射だとしても

        他愛も無い話をダラダラとするのが昔から好きだった。 例えば放課後の教室。講義の合間の学食。移動中の車や新幹線。 それは恋バナであったり、進路の話であったり、好きなバンドやお笑い芸人の話であったりしたが、いくつもの話題から共通項を見つけて繋げていったり、その中で思いもよらないエピソードが引き出されたりする“連鎖の快感”が心地良いという感覚がずっとある。 世間話をするタイミングというのは、実はそれなりに多い。その時々で適切な話題を適切な長さで話せるというスキルが、社会に出てこ

        • やっぱり生じゃなきゃね

          映画が好きだ。映画館で観る映画が好きだ。 劇場での鑑賞が何故面白いかというと、その日その場所に集まっただけの赤の他人と「映画鑑賞」という体験を通して同じ時間を共有し、感動を皆で分かち合う一体感、あるいは正反対の反応を見て自分と他人の違いを意識する瞬間、そのどちらにも興奮を覚えるからだ。 例えば、僕の大好きな濱口竜介監督の「親密さ」という作品を鑑賞した時に、自分にとっては含みのある物凄く怖いセリフだと感じたシーンで、前の席のおじさんが笑っていたことがあった。 冷笑、嘲笑か。

        • 固定された記事

          新卒で働き始めて10年。ずっとやりたいと思っていた仕事を新年度(明日)から担当することになり、ドキドキワクワク。11年目も楽しみだな。そんな年度末。

          新卒で働き始めて10年。ずっとやりたいと思っていた仕事を新年度(明日)から担当することになり、ドキドキワクワク。11年目も楽しみだな。そんな年度末。

          こだわりと言えばまぁ、そうかな

          「定休日だ…」とレストランの前で立ち尽くす人を見た。 かわいそうだと思うが、それでもなお自分には理解できない。 臨時休業ならまだ分かる。地図アプリやホームページにも情報が載っていない可能性があるから。 ただ、定休日は。調べれば分かるだろう、と思ってしまう。 なんとなくフラッと立ち寄っただけなのかもしれない。そういう偶発的な行動、出会いを大切にしている人なのかもしれない。 しかし僕は、「今日のお昼はここにしよう」と決めて、喜び勇んで現地に赴いたのにお店が休みだった、な

          こだわりと言えばまぁ、そうかな

          大人にはなりたくないと思ってた

          「そうすけ、今から俺車出すから温泉行かね?○○も一緒」 正月ボケが抜け切らずダラダラと部屋で携帯を見ていた23:00頃、友だちからメールがきた。大学生にはなったものの、当時まだ実家に住んでいて品行方正な日々を送っていた自分にとって、この時間からどこかへ出掛けるというのはなかなかハードルの高いことだった。しかし、友だちから誘われたという嬉しさが勝った。 「いいね、準備するわ。どこいたらいい?」「家○○の辺りだよな?迎え行くから家で待っといて」「おけ」 なんだかワクワクして

          大人にはなりたくないと思ってた

          ひとりで過ごすクリスマス、上等

          各地でイルミネーションが施される季節になり、それを見かける度に無意識に顔をしかめてしまう。ピカピカ光るところに群がるなんて虫みたい…と最低なことを思いながら、目もくれず通り過ぎる。 付き合って○ヶ月の記念日、おはようおやすみのLINE、クリスマスのプレゼント交換。そういった“恋人テンプレ”みたいなものが、どうやらすごく苦手らしい。外堀だけ埋めて、恋人ごっこを演じているような空々しさを覚えてしまう。イルミネーションはその最たる例で、「さぁ恋人達よご覧なさい!映える写真を撮りな

          ひとりで過ごすクリスマス、上等

          ワークライフバランスそれ即ち生き方

          仕事終わりに仕事仲間と飲んで、日付が変わる頃に帰宅する。やり甲斐のある仕事を完遂した後に飲む酒の味は格別でして。 子どもの頃からなりたかった職業に就けた自分にとって、何が1番楽しいって仕事してる時なんですよね。正確には、気の置けない仕事仲間と共に良い仕事ができた時、ですけど。 もちろん働き方は人それぞれなので、仕事はさっさと切り上げてプライベートを充実させるという生き方を選んでいる人もいるでしょう。それぞれが望む形のワークライフバランスというのがあって、みんな違ってみんな

          ワークライフバランスそれ即ち生き方

          恋の上澄み

          先輩がX(旧Twitter)に投稿していて、ふと気になった言葉。「恋の上澄み」。うーん、なんとも言えず良い。 片想いでも構わない。好きな人の一挙手一投足が気になり、些細なことで一喜一憂しつつも心ときめく魅惑の時間。独りよがり故に担保された、陶酔のひととき。 両想いなら尚更。好きな人から発せられる「好きだよ」という言葉には、もはやこの喜びを超えるものなんてこの世には無いのではないか、と錯覚してしまうほどの破壊力がある。存在そのものをまるっと肯定してもらえたと思えるような、魔法

          恋の上澄み

          狭間の時間

          チェックアウトとチェックインの狭間の時間、ホテルは奇妙な忙しさと静謐さが同居している。 部屋の清掃を待つ間ラウンジで過ごす、このエアポケットのような数時間を噛み締める。連泊している者の特権だ。 ちびちびと酒を煽り、もう何回も読み返しているお気に入りの小説をまた手に取る。同じ作品でも、読む度に味わいが違う。感じ方の違いを通して、自らの変化に想いを馳せる。新しい作品に触れて刺激を得ることも好きだが、深掘りする愉しみも大事にしていきたい。 非日常を求める一方で、その実日常から逸

          狭間の時間

          要するに疲れてるのかなって

          30代になり、如実に体力が低下した。 んー、正確に言うと体力ではないのかもしれない。体力を担保するためのメンタル、モチベーション、とでも言うべきか。 例えば、休日ができたとする。 今までだったら、少ないその時間を使ってあれやこれや予定を詰め込み、自己を高める某かのために役立てていた。しかし最近は、その計画を立てている段階で気疲れしてきてしまって、結局ダラダラゴロゴロしているうちに無為にその時間が過ぎ去ってしまっているような気がする。 悪くはない。なんてことのない日常が幸

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          誰かの1番になる、ということ

          求められることは、気持ち良い。だからこそ人は、それが依存の一種であるかもしれないとは自覚しつつ、「誰かの1番」になることを目指す。 こと10代、20代というのは、他者との関わり合いを通じて自分の立ち位置を見出すのに忙しい。それがある意味正攻法なのだろうし、客観視できていない人よりいくぶんもマシだろう。 しかし、他者との競い合いによって自分の立ち位置を理解するというやり方は、いつしか終わりを迎える。 今まで、ある意味では推奨されてきたような生き方が、突然「もう良い大人なんだ

          誰かの1番になる、ということ

          新幹線と缶ビール

          出張帰りの新幹線で、今まであまりじっくりと話したことのない同僚先輩と並びの席になった。 いつもなら事前に乗車変更したりして、極力知り合いとは離れた席に振り替えて気楽に帰ることにしているのだが、今回は時間的にその余裕が無かった。 正直気まずいなぁと思ったが、仕事を終えてあとは帰るだけという少しハイなシチュエーション、またお互い駅弁とビールを買って乗り込んでいたこともあり、自然と飲みながら雑談する流れになった。 初めは少しぎこちなく、だが次第に打ち解けて緩んでいく空気。会話

          新幹線と缶ビール

          “学校”という特殊な枠組みが、確かに僕らを育んだ

          「スキップとローファー」というアニメを観まして。高校時代のことをいろいろと思い出しまして。 思い返してみると“学校”という枠組みはなかなかすごい。 歳が同じ、ということだけで集められた人たちがひとつの学校・教室に押し込められて、「はい今日からあなた達はクラスメートです」という、あの感じ。 特に公立の小中学校(義務教育)においては、家庭環境や貧富の差が割としっかり目に見えるシーンがあったり、通常学級にギリギリ通えるか否かの瀬戸際というような学力の人もいたりと、様々な意味で

          “学校”という特殊な枠組みが、確かに僕らを育んだ

          勇気と絶望を与えてくれるサマーウォーズ

          はい。観てきましたよ。 正直もう何度目か分からないです。でも、劇場で観るのは初めてでした。いやはや…至福の時。 以下ネタバレ含むので、未見の方は念のためご注意を…。 まず、細田守作品て本当に男が魅力的なんですね。特にショタ。これはもう監督の癖(へき)だと思います。 夏希先輩ももちろん可愛いけど、いわゆるテンプレな感じで。こういうのみんな好きでしょ?的な。でも、男たちは子どもからおじさんまでみんな違ってみんな良いみたいな描き方なんですね。尊い。ありがとうございます。 サ

          勇気と絶望を与えてくれるサマーウォーズ