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ひみつの森

今日は気持ちのよい秋晴れだったので、家の近所をサイクリングしました。
フィンランドの秋は、道路脇の林にはリンゴンベリー(コケモモ)がたわわに実っています。

リンゴンベリーといえば、日本のIKEAでもミートボールやマッシュポテトにジャムとして添えられて出てくるのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

リンゴンベリーを見ていると、フィンランド人で手工芸作家のおばあちゃんが「フィンランド人には、誰でも"sala metsä"があるの」と話していたのを私は思い出します。

sala metsä(さらめっつぁ)とは、フィンランド語で秘密の森を意味します。フィンランド人は自分だけの、ベリーやキノコがいっぱいとれる森を知っているそうです。

「今年のような豊作の年は、人々は秘密の森を教え合うけれど、実りの少ない年はみんな無口になるのよ」と彼女はユーモアたっぷりに説明してくれました。

・・・なるほど。

それを聞いた私は、大粒の果実がたくさんなっている場所を見つけたら、そこを自分のsala metsäにしようと思ったのでした。

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