あこ

28歳。小説と猫とコーヒーが好き。

あこ

28歳。小説と猫とコーヒーが好き。

最近の記事

だから私は、あしたも仕事へ

べキリ、と、折れる音がした。 しまったと思ったときには後の祭りだった。 3日前、会社に行けなくなった。 仕事に〆切はつきものである。 特にwebライターなんてほとんど毎日が〆切みたいなものだ。 日々時間に追われ、その中でもクオリティを求めて自分を追い込み、量をこなすほどなぜか中身が削がれていく引き出しを手当たり次第開け閉めしていたら、壊れた。 これまでの積み重ねを引きちぎるようにして、突然すべてを投げ出してしまった。 貯金は生活費1ヶ月分もない。下手に休めば家賃と水

    • 4月の娯楽が潤沢すぎてやばい話

      気付いたら1ヶ月もnoteを書いていなかった。ナンテコッタ。 なので書きます。 いつも通り仕事について書こうかと思ったのだけど、掲題の通り4月に展開された娯楽があまりにもワッショイだったのでそっち方面で。 偏ったオタクの叫びを聞けぃ。 アニメSPY×FAMILY 妹に勧められて観ている。アーニャのびっくり顔かわいい。 スパイ×殺し屋×エスパーがアンジャッシュしてるの、笑えてよいですね。 まだ先が見えないけど主人公が苦労人になりそうだというのはわかったぞ。 主演の江口くん

      • 今週の記録(2022/3/21-2022/3/27)

        研修から脱して、それなりに業務に携わった1週間だった。 メルマガ1通目に反応しなかったお客さんを相手に、追撃を行うライティング。 500~1000文字くらいの原稿をガリガリ書きまくる。 1通目とは違う角度から商材を推すのだけど、普通に難しい。 あまり想像力豊かなほうではないので、主題を決めるのに時間がかかる。困る。 たまに同期の原稿を見たりすると、よくそんな例え話が浮かぶなぁと感心することしきり。うちの同期は優秀なのである。 とはいえ、まだまだ序盤ぽい。 まだここからガ

        • 今週の記録(2022/3/14-2022/3/20) ※ほぼ愚痴

          入社して3週間が経った。 ちょっとマイナスな面が見えてきたな、という感じ。 転職活動前、フリーランスの文字がちらほら頭をよぎったこともあったけれど、結局自分がフリーで働いているビジョンは見えなかった。 プラス、上記ツイートの通り私は根っからの会社員気質なので、たぶん定年まで会社勤めをするんだと思う。 上のツイートをもう少し深堀りしてみる。 日常働く上で私が最も意識するのは、おそらく”チームで働く”ということだ(お金周りとか昇進とかは後からついてくるものだと思ってる)。

        だから私は、あしたも仕事へ

          今週の記録(2022/3/7-2022/3/13)

          入社して2週間が経った。 あいかわらず、やることはライティングの研修問題のみ。お題に沿ってひたすら書きまくる日々を過ごしている。恋愛相談に答えるみたいな問題もあったりして、まぁバリエーション豊か。 ちなみに相手のことを否定してはいけない決まりなので、「旦那と別れて子供2人連れて再婚します!」とか、「〇個年下の男性から都合のいい女として扱われてます…」とか、そういうのにも共感なり同調なりを入れてどうにか明るい方向に話を持っていく必要がある。本当は「別れろ」の一言で済ませたい

          今週の記録(2022/3/7-2022/3/13)

          今週の記録(2022/3/1-2022/3/6)

          2022年3月1日。 私は約2年半ぶりに、新入社員という生き物になった。 職業webライター。といえば聞こえはいいけれど、いまのところOff-JTしかしていないので、そんなに堂々と喧伝できることじゃない。 その研修もまだ赤を入れてもらうとかのレベルでさえなく、とにかくトンマナを身体に染み込ませつつ、書いて書いて書いてFBもらってまた書いて書いて……といった調子だ。 いままで自己流で、好きなことだけを書いてきた(本好きなので、読書感想文さえ遊びみたいなものだった)。その癖を

          今週の記録(2022/3/1-2022/3/6)

          冷蔵庫のじゃがいもでさえ芽を出すのに

          転職活動が終わったとたん、 なにひとつとしてやる気が出なくなってしまった。 これが燃え尽き症候群か、いや言うほどもともと燃えてなかったけど……。等々とつぶやきながら、平日の昼間っからベッドで寝そべる。 ゲームも、小説も、ましてお勉強など、まるで手につかない。 あたたかな陽の光がわずらわしい。 早く終われ、今日。できるだけ早く来い、入社日。 そんな毎日。 * * * セブンイレブンで買ったコーヒー飲料を飲もうと冷蔵庫を開けると、野菜室でじゃがいもが元気に育っている。 料理

          冷蔵庫のじゃがいもでさえ芽を出すのに

          拝啓、あの日の先生へ

          「我慢って、美徳じゃないからね」 これは、私が高校1年のとき、塾の先生に言われた言葉だ。 その先生は、大学2回生(たぶん)の女性で、可愛くて面白くて、多感な女子高生のしょうもない悩みだの愚痴だのを笑って受け入れてくれる、やさしいひとだった。 マンツーマンの数学の先生だったけど、なにかにつけ友達と揉める私にとって、塾の時間は毎回カウンセリング同然になっていた。高い費用を払っていた親にはちょっとごめんと思うけど、当時の私にはどうしても必要な時間だったのだ。 その日も、たぶ

          拝啓、あの日の先生へ

          2021年を振り返る

          最近、私、とみに自己分析の必要性を感じている。 お仕事の場において、自己紹介は商品紹介と同義だ。その商品(=自分)の強みはなんなのか。導入するとどんなメリットがあるのか。どのような取り扱いがベストか。 紹介するためには、商品のことを誰よりも詳しく知っている必要がある。 販売業から異業種へ。来年は、自分で自分を売り込むことになる。 手元にはおよそ1年分の日記が書かれた手帳。 今年を振り返りながら、自分の性質について考えていこうと思う。 * * * 1-3月。繁忙期+鬱

          2021年を振り返る

          私が「ねこレストラン」をやめられない理由

          ねこレストラン、というアプリをご存じだろうか。 その名の通り、ねこのシェフがレストランを経営するというコンセプトの、半放置系スマホゲームである。 知らない人は、当記事のヘッダーと公式ツイッターを見ればなんとなく世界観をつかめると思う。そのゆるさが。 このところ、勉強に追われてゲームも読書もはかどらない私だが、なぜかこのねこレストラン(以下、ねこレトと呼ぶ)だけはやめられない。 世に放置系ゲームは数あれど、ねこレトのなにがそんなに私を惹きつけてやまないのか。今回はそれを確か

          私が「ねこレストラン」をやめられない理由

          2社正社員を経験した末、飲食バイトに戻ってきた話

          私は正社員として、1社目はヘルプデスク、2社目は某キャリアショップのお姉さんとして働いていた。 いずれもエンドユーザとやりとりをする接客業だったわけだが、なーんかしっくりこなかった。 いつだって後述する原体験が私の中にあって、27歳のいま、まさかのフリーターとして働いている。 初めてのアルバイト生まれて初めてアルバイトをしたのは18歳。進路が決まった高校生のとき。チェーンの回転寿司屋だった。 それはまぁ忙しいし店長は疲れ果ててバイトに当たるような環境だったが、バイトやパ

          2社正社員を経験した末、飲食バイトに戻ってきた話

          名刺代わりの小説3選

          ツイッターに、「#名刺代わりの小説10選」というハッシュタグがあるのをご存じでしょうか。 いわゆる読書アカウント、とりわけ小説を多く読む人のアカウントが、固定ツイートとして掲げていることの多いタグです。 このハッシュタグは、ひとりの人間の成長記録といえると私は思っています。「名刺代わり」とはよく言ったものです。 * * * ところで、去る11月20日。 私は自分のnoteにて、このような記述をしています。 (noteを)また少しずつ再開していきます。 毎日はさすがに死

          名刺代わりの小説3選

          文学フリマに行った話

          日本人は(っていうと括りが大きすぎるけど、まぁ傾向として)、謙遜というか、控えめな人が多いじゃないですか。 「私なんかが」とか、「つまらないもので恐縮ですが」みたいな。 今回は、文フリに行ってきて、自分のつくったものを、ひいては自分自身を、我武者羅に信じてもいいんだって思った話です。 * * * 文フリなんぞや、というのはこちらを見てもらうとして。 11月24日、第三十三回文学フリマ東京において、私、人生初の売り子さんとして参戦してきました。 彩ふ読書会という、素

          文学フリマに行った話

          躁うつ病であるということ

          ずいぶんと久しぶりの投稿になってしまった。 noteって行間とかフォントの調整どうやるの、これ……。 スライム倒すのもやっとなレベルだけど、また少しずつ再開していきます。 毎日はさすがに死んでしまうので、週3日くらいで。 ところでこのnote、もともとは書くのが苦手であることに 強いコンプレックスを感じて 読書感想文を書くために作成したアカウントでした。 それがなんでしょう、今日のタイトル。 すみませんが、暇な方だけお付き合いください。 タイトルの通り、私は

          躁うつ病であるということ

          「星の王子さま」が読めない

          このところ、自身の"読む才能"のなさを痛感する出来事が続いている。 読む対象は人のこころであったり、小説であったり、仕事のマニュアルであったり、まぁいろいろだ。 人付き合いやら大学での勉強やらをサボりまくったツケがばっちり回ってきている。 そんな自分がふと実家の本棚から手に取ったのが、「星の王子さま」だった。 2,3年ほど前だろうか。参加した読書会の課題本になって、購入して読んだものだった。 なんとなーくピピッとくるものがあって、このたび再読した。 王子さまがキツネか

          「星の王子さま」が読めない

          【読書感想文】「密やかな結晶」(著:小川洋子)を読んで

          昔から、「なにかをなくしてしまうこと」や「忘れてしまうこと」が怖かった。 ランドセルに付けた猫のキーホルダー、キャラクターものの鉛筆、リップクリームや髪留めなどなど。 それらすべてが、自分と同じように心を持ち、息づいているように感じていたのだ。 トイ・ストーリーなんかを思い出していただけるとわかりやすいかもしれない。 ウッディやバズたちが人知れず好き勝手におしゃべりをしてゲームをして、そしてアンディを愛しているように。 私のささやかな仲間たちも、私が見ていない間にこそこそ

          【読書感想文】「密やかな結晶」(著:小川洋子)を読んで