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その他の雑考

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記事一覧

【雑考】徒然なるままに

【雑考】徒然なるままに

ええと、気づいたら前回の投稿には「8月のワークショップが」なんちゃらと書いてあって、夏が終わって秋を過ぎて冬を越えつつある1月になっておりました。note書いてないなあと思い出すことすらなくなっていたことを告白します。

ただ、大昔誰かが言ったらしい名言で、ぼくにとってとても有用なやつのひとつに「ものごとを継続するコツは、続けるのをやめてしまったあとで平気な顔をして再開することである」というものが

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【日常】新宿駅で迷子

【日常】新宿駅で迷子

Facebookでぼやいたのですが、ひさしぶりに新宿駅に行ったら道が分からなくなりました。迷子です。

湘南新宿ラインを降りたら、新宿駅の西口を出て61番のバスに乗って、新宿御苑前あたりのビジネスパートナーのところへ行く予定だったのですが、駅のホームに降り立ってみると、「西改札」という表示はあれど、「西口」に行くにはどの改札に向かえばよいのやら。

うろうろしながら思うに、迷子にはレベルがあって。

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5歳児のシステム思考とある日のできごと

5歳児のシステム思考とある日のできごと

クマヒラセキュリティ財団で実施している「こども園のシステム思考レッスン」では、毎回、椅子に座ってサークルをつくってスタートするのですが、なかなか上手くいかないことが多いのが実情です。

誰か1人が椅子に座りたくなくてふざけてしまうと、はじめは口頭で「ちゃんとしてよー」とか言ってた子たちが2人くらい立ち上がって座らせようとします。そして、「サークルになろうよー」「いやだー」「〇〇ちゃん、ちゃんとして

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リトリート参加の振り返り②

リトリート参加の振り返り②

雑考② Contemplative practice(瞑想的な修養)とシステム思考の話。

今回いちばん「なるほど、そんな風に考えたことはなかった」的な驚きがあったのが、この絵です。つまり、私たちの生活の中でさまざまな感情を揺り動かす出来事が起きるけれど、その感情を積もらせて爆発させたり無力感の犠牲者になってしまったりするのではなく、意図的な修養によってセルフマネジメントできるようになっていこう、

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リトリート参加の振り返り①

リトリート参加の振り返り①

今週は月曜の夜から土曜の未明まで、5日間のリトリートに参加していました。2年ぶりアメリカに行く予定が、急遽オンラインでの実施となりましたが、このリトリートの中でいくつもの発見が線になっていく感覚があったので、メモしておこうと思います。

雑考① 静寂(silence)についてピーター先生がいつも言うように、西洋の文化において、静寂は音の「ない」状態と捉えられることが多く、実際英語を教わったときにも

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年始の雑考

年始の雑考

喪中につき新年のご挨拶を失礼しています。昨年中はお世話になり、ありがとうございました。

年末年始は、リビングにホットカーペットとオイルヒーターを導入したり、仕事部屋の大きな窓に遮光断熱フィルムを貼ったり、寝室にふとん乾燥機がやってきたりと暮らし空間を快適にすることに明け暮れました。仕事場の拭き掃除と書籍の断捨離も進みました。

年始には、奥さんと2人で温かくなったリビングでイヤーコンパス(htt

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NewsPicks for Educationでのインタビュー記事です

NewsPicks for Educationでのインタビュー記事です

NewsPicks for Educationさんの企画で、おしゃべりしたものが記事になりました。仲良しの蒲原慎志 さん、先生の学校の三原なおさんに引き出してもらって好きなことを話しています。

https://note.com/np_education/n/n6ed145002272

この春に11名の大学生向けに連続講座をさせてもらって、参加してくれた彼らのうち何名かのインタビューが、これから

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根本原因という言葉にまつわる幻想

根本原因という言葉にまつわる幻想

複雑な課題をものごとのつながりからとらえて考えるシステム思考。はじめて経験する人たちには、「問題のすり替わり」というシステム原型を使って演習をやってもらうことが多いのです。

原型については、チェンジ・エージェント社のこれ参照

つまりは、今困っていること(問題症状)に対して、応急処置と根本解決策があるときに、すぐに効果が出る応急処置ばかりを繰り返してしまうことで、長期的には問題症状を悪化させてし

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葉山のヒミツキチ森学園での「一日先生」全6回を実施しました

葉山のヒミツキチ森学園での「一日先生」全6回を実施しました

昨年見学に行って感銘を受けた葉山のヒミツキチ森学園さんで、小学生向けのシステム思考レッスンを実施しました。備忘録がてら、グループリーダーあおちゃんのブログと併せて、レッスン内容を少しだけ紹介します。

第1回 『しあわせのバケツ』とつながりの輪「システムって何だろう?」という問いかけからスタート。みんなでつながりあったループになって、システムの不思議な動きを体感してみたり。簡単なルールで全員が動い

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ペーパーカップとシステム思考のこと(Facebookより転載)

ペーパーカップとシステム思考のこと(Facebookより転載)

「スタバのカップがリユースされる仕組みを!※」という2月18日付のグリーンピースの署名活動に、ぼくは賛同しないし、署名することが良いことだと思わない件について共有する。
※ 訂正しました(2/19追記)

▼ はじめにはじめに断っておくと、これを書いているのは、うちの相方が元スタバの人だからではない。この駄文を最後まで読んだうえで理解してもらえないなら、多分読解力や信条の問題だと思うので仕方ないと

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【新コラムスタート】先生のためのシステム思考入門

【新コラムスタート】先生のためのシステム思考入門

社団法人ティーチャーズ・イニシアティブのウェブサイトで、システム思考コラム連載始まりました。

文字数はともかく、小学高校学年にも伝わる説明を心がけたつもりです。分かりにくいところや不思議に思った点は、フィードバックもらえると嬉しいです。

「システム」って言葉は、ほんとに具合が悪く、テクニカルな印象だったり、画一的なルールを思わせたりしてしまうのです。でも、そうじゃなく(誤解を恐れず断言してみる

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Generative Social Field(生成的なソーシャルフィールド)

Generative Social Field(生成的なソーシャルフィールド)

2020年6月2-5日のCompassionate Systems Workshop(オンライン開催)での一節をメモしておく。「生成的なソーシャル・フィールド」というのは、はじめはピンとこない言葉だが、システム(相互依存性)について理解するにはとても大切な概念だと思う。

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「あなたがどんな風にこの場に現れるか(Show u

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オンラインでのCompassionate Systems Workshop with Peter & Mette

オンラインでのCompassionate Systems Workshop with Peter & Mette



初のオンライン開催となったCompassionate Systems Workshop、4日間x4.5時間のバーチャル・セッションが終了。アジア向け時間設定の効果もあって、参加者はいつもより国籍で言えば少なめの10ヵ国。しかし、日本から私を入れて12人というのは史上初。香港やデンマークと並んでのマジョリティーというのもこれまでには考えられなかったこと。

なかでも若手教育者の数名がとても積極的

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システム思考と全体最適

システム思考と全体最適

目が見えない人たちが手探りで象とはどんなものかを知ろうとして、それぞれに部分的な事実を語るスーフィーの寓話を知っている人も多いと思う(Wikiによればインド起源のようだけど)。

目の見えない人たちが、鼻を触って「象はヘビのようだ」と言ったり、脚を触って「象は柱だ」、背中を触って「象は敷物だ」などなど。誰もが本当のことを言っているが、誰も全体を表現できていない。私たちの日常にもあちらこちらに見られ

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