TaigA

音楽や小説が好きな23歳です。

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最近の記事

男は顔?中身?

「アイツみたいな顔に生まれりゃ、きっと楽しい人生のはずなんて考えたりした〜」 90年代にヒットしたとあるバンドの曲の歌詞だ。 男なら誰しも、こんな愚痴をこぼしたくなる夜があるに違いない。 今やジャニーズだけじゃない。 インフルエンサー、YouTuber、一般の学生まで、イケメンは多い。 ネットじゃ「雰囲気イケメン(笑)」なんて言われてバカにされるけど、雰囲気だけでもカッコよくしてるのは立派だと思う。 僕も自分の顔に自信の持てない人生を送ってきた。 今だって自信は持てな

    • 大学生活

      19歳から23歳までの四年間を、僕は都内の大学の学生として過ごした。 短いようで長い四年間だった。 何もしていないようで、その瞬間ごとには、何かをしようと常にもがいていたような気がする。 僕は横浜の予備校で一年間の浪人生活を過ごした末、大学に合格した。 今思えば、大学生活に期待を膨らませ過ぎていたのかもしれない。 僕は二週間で大学に行かなくなった。 大した理由はなかった。 受験で燃え尽きてしまった部分もある。 しかし、大学は恐ろしく退屈な場所だった。 初めの

      • 青春の喪失

        この一年ほど、自分の中で「青春の喪失」が一つのテーマだった。 予定通り行けば、僕は今月で大学を卒業し、就職する。 長かった学生生活に終わりを告げ、社会人になるわけだ。 だけど、一口に青春の終わりと言っても、学生の時みたいに遊べなくなるとか、働きたくないとか、そういうもので説明できる感情ではないように思える。 何かもっと、複雑で捉え所の無いものに感じる。 好きで通っていたお店がいつの間にか無くなっていたり。 見慣れた景色が開発や工事によって変わってしまったり。 恋

        • 本棚紹介②

          ①とは別の本棚。 音楽や映画なんかの本。 書店に行ったら真っ先にこういう本のコーナーに行きます。 永井博さんというイラストレーターの方の画集。 大瀧詠一「A LONG VACATION」とかのジャケ写を描いてる人。 みのさんの本。 読みましたよー面白かった。 The Doorsのボーカル、ジム・モリソンの詩集。 最近、プロレスに興味を持って色々買った。 ゆっくり読む。 よくわからないけど、なんか絵の雰囲気が好きで買ったコミック。 これも面白かった。 色々シリー

        男は顔?中身?

          本棚紹介①

          昨日あんな記事書いたし、せっかくなので。 画像が多かったので前後編に分けます。

          本棚紹介①

          本棚を見られるのは恥ずかしいか

          最近、お世話になっている美術の先生と、このようなことを話した。 自分の本棚を人に見られるのは恥ずかしいか。 先生は、自分の心を覗かれているみたいで恥ずかしい、と言った。 同様に、聴いている音楽を知られることも嫌だと言う。 僕は驚いた。 自分の本棚を、人に見せたいタイプの人間だからだ。 僕の本棚には、読んでいることを人に自慢できるような高尚な学術書はほとんどない。 その代わり、今の僕を形作った小説と、趣味であるロックや映画関連の本が沢山詰まっている。 それらは、僕

          本棚を見られるのは恥ずかしいか

          櫻坂46「五月雨よ」アートワーク

          櫻坂46の4枚目シングル、「五月雨よ」のジャケット写真が公開されました! 公開されたのは、TYPE-A、B、C、Dに通常盤を加えた全5種類のジャケ写。 表題曲「五月雨よ」でセンターを務める山﨑天の、堂々たるソロショット。 センターとは、いわばその楽曲の主人公。 映画で言えば主演だ。 もちろん、フォーメーションに参加しているメンバー全員で作り上げる作品ということには変わりない。 けれど、作品の顔であり、華となるのはやっぱりセンター。 その主人公が一目でわかるこのジャケ

          櫻坂46「五月雨よ」アートワーク

          このnote

          今日は何にもテーマが思いつかないし、もう眠くて仕方がないので、ちょっとズルをします。 このnoteを書き始めた背景について。 卒業論文やレポートの山が終わり、ようやく春休みに入った僕は、しばらく抜け殻みたいに怠惰な日々を過ごしていました。 このままだと毎日の区別なく時間だけが過ぎていき、何も残らない春休みになってしまう気がしたので、せめて何か形に残るものを…と思い、ある日突然noteを書き始めました。 テーマは何でもいいから、とにかく書いてみる。 ただ、こういうno

          このnote

          『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』

          今日、午前中は二日酔いでずっと寝ていました。 昨日、自分のお酒の失敗を色々思い出していると唐突にこの映画が見たくなったので、今日久々に見ました。 『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』 大好きで、ゲラゲラ笑いながら何度も見ている映画の一つです。 友人の結婚式の前々日、最後の独身生活を謳歌するべく、ラスベガスに豪遊しに行く男達。 ところがハメを外しすぎて、夜の記憶が全くないほど泥酔してしまう。 朝起きるとホテルの部屋は荒れており、なぜか見知らぬ赤ん坊とト

          『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』

          お酒の失敗談

          女性への接し方、お酒との付き合い方がスマートな男は、大人ぽくて憧れる。 情けないけれど、僕はどっちもまだまだ下手っぴだ。 恋愛の失敗談は書ききれないほどあるので一旦置いておくとして、お酒の失敗談もそれなりに…いや、結構ある。 僕は1年間浪人して大学に入学した。 しかも、誕生日が5月だったため、大学入学後、すぐに成人を迎えた。 周りの同級生は現役生が多く、みんな未成年だったため、あまり一緒に飲みに行くような関係性にはならなかった。 だから僕は、学年が上の先輩たちとばか

          お酒の失敗談

          櫻坂46 「僕のジレンマ」

          2月27日放送のニッポン放送「櫻坂46 こちら有楽町星空放送局」において、4枚目シングル収録のカップリング曲、「僕のジレンマ」が初オンエアされた。 今作限りでの卒業を発表している渡邉理佐さんがセンター、原田葵さんが裏センターを務める同曲は、櫻坂46のメンバー全員が参加している楽曲ということもあり、フォーメーション発表時からファンの期待を寄せられてきた。 しかし、結果的にはその期待を大きく上回ってくるような素敵な楽曲だと感じた。 切なくも壮大で美しいイントロは、来るべき仲

          櫻坂46 「僕のジレンマ」

          最近読んでる本&読んだ本

          僕は、いつも何冊かの本を同時に読むタイプです。 今読んでいる本と、最近読んで面白かった本を紹介します。 吉田篤弘『月とコーヒー』 この作家さんのことは知らなかったのですが、Twitterのフォロワーさんが読んでいて、面白そうだったので購入しました。 不思議な世界観の短編が詰まった短編集。 ファンタジーというわけではないけれど、現実世界を描きながらも、どこか遠い国の物語を聞いているかのような非日常感がある雰囲気がとても素敵です。 村上春樹さんの作品の世界観に少し似て

          最近読んでる本&読んだ本

          はじまりさえ歌えない

          ゴールデンウィークが終わっても、僕はまだ何のサークルにも入っていなかった。 各部活やサークルは新歓活動を終えようとしており、今さら、入りたいです、と部室に行けるような雰囲気でもなかった。 これといって入りたい団体も無かったのだけれど。 ただ、中学生の時から、音楽が好きだった。 ロック、ポップス、演歌と、手当たり次第に様々なジャンルの音楽を聴き漁った。 音楽への熱が膨らむにつれ、何も楽器を弾けない自分に対するコンプレックスが増幅していった。 大学に入ったら絶対に楽器

          はじまりさえ歌えない

          尾崎豊と欅坂46

          尾崎豊と欅坂46。 僕は、似ているところがあると思っています。 こんなことを言うと、両者のファンから色々言われそうです。 尾崎ファンからは 「尾崎が命を削って作った曲を、アイドルなんかと一緒にするな」 と言われそうだし。 欅坂ファンからは 「尾崎豊って誰だよ。そんな昔の歌手知らないよ」 と言われてしまいそう。 まあまあそう言わずに、ちょっとだけ話を聞いてください。 尾崎豊と聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか? 「盗んだバイクで走り出す」 「夜

          尾崎豊と欅坂46

          徐々に色褪せていく青

          村上龍の『限りなく透明に近いブルー』という小説が大好きだ。 福生の米軍基地周辺に住む若者達が、麻薬とセックスにまみれた退廃的な生活を送る様子を、ただひたすらに描写した小説。 上手く言語化できないけれど、この作品の雰囲気、世界観が僕を惹き付ける。 主人公のリュウは、仲間のケイ、モコ、ヨシヤマ、オキナワ、レイコ、カズオらとつるみ、米兵とマリファナを吸いながら乱交パーティーを開く。 この小説が芥川賞をとったとき、そのあまりに過激な内容は物議を醸したという。 リュウ達の、ワ

          徐々に色褪せていく青

          身近な異空間

          高速道路は不思議な空間だ。 特に、夜の高速道路は奇妙な浮遊感に包まれている。 周りには沢山の車が走っているのに、人影は無い。 両脇にそびえ立つ壁は日常生活を覆い隠し、背の高いオレンジ色のライトと妖しいラブホテルの看板だけがものすごいスピードで駆け抜けていく。 月明かりを無機質に反射するボンネットの鈍い光を見つめながら、一人ハンドルを握る。 夜の高速道路は、不気味な色彩を帯びている。 その一方で、ぼんやりとしたノスタルジーの香りを漂わせてもいる。 小さな頃、祖父母

          身近な異空間