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最近読んでる本&読んだ本



僕は、いつも何冊かの本を同時に読むタイプです。

今読んでいる本と、最近読んで面白かった本を紹介します。


吉田篤弘『月とコーヒー』


この作家さんのことは知らなかったのですが、Twitterのフォロワーさんが読んでいて、面白そうだったので購入しました。

不思議な世界観の短編が詰まった短編集。

ファンタジーというわけではないけれど、現実世界を描きながらも、どこか遠い国の物語を聞いているかのような非日常感がある雰囲気がとても素敵です。

村上春樹さんの作品の世界観に少し似ているかも。

毎晩、ベッドのランプの下で一話ずつ読み進めています。


売野雅勇『砂の果実』


80年代に数多くのヒット曲を生み出した、作詞家の売野雅勇さんの著書。

いつかまたじっくりと書きたいけれど、僕は、作詞家の中で売野さんが一番好きなのです。

情熱的できらびやか、ロマンティックで詩的。

一度聞いたら忘れられない、ワンフレーズ。

そんな名曲の歌詞の誕生秘話が色々と書かれていて、読んでいて楽しめました。

昭和ポップスが好き&80年代をリアルタイムで生きた世代の方にはオススメの一冊。


村上龍『ピアッシング』


SM嬢、猟奇的犯罪、内面の強い衝動…
まさに、90年代の村上龍の象徴のような作品。

殺人衝動を持つ男と、自傷癖のある女の出会いを描いた小説。

『トパーズ』や『オーディション』の世界観に近いですが、『ピアッシング』に登場する女の狂気ぶりは一際恐ろしく感じます。

読むのに結構なエネルギーを使うので、まとまった時間が取れる時に読み進めてます。


村上春樹『ノルウェイの森』


この前上巻を読み終わり、そろそろ下巻を読み始めようかなと思ってます。

まあ、大学時代に何十回って読んだんですけどね。

定期的に開きたくなるんです、この本。

村上龍の作品に比べ、村上春樹の小説は僕の好みにドンピシャにハマってくるわけではないことが多いのですが、この本は別です。

『ノルウェイの森』を読むと、
こんな大学生活、送りたかったな。
まだまだ大学生でいたいな。
でも、俺の大学生活もこんなもんだったよな。

という気分に毎回なります。

そういう気分を味わいたくて、定期的に読んでしまうんでしょうね。


近田春夫『筒美京平 大ヒットメーカーの秘密』


これも昭和ポップス好き必読の一冊。

いや、邦楽好きな人には是非とも読んでほしい。

昭和の大作曲家、筒美京平さんの作品にスポットを当て、解説した本。

…と思って読み始めたのですが、戦後の邦楽のスタイルの移り変わりについてかなり詳しく考察されていて、筒美さんの作品に特別思い入れのない人が読んでも、きっと面白いと思います。

そう言われてみれば、時代によって流行りの曲には一定の傾向があるな〜と、読みながら何度もウォークマンを操作して、様々なヒット曲を聴いてしまいました。

筒美さんの楽曲、優しくて柔らかくて大好きです。

今日のところはこんな感じです。

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