4歳の死生観?
こんにちは。
お読みいただきありがとうございます♬
さて、先日、山脇百合子さんの訃報を受け、こんなのを書きました。
山脇百合子さんへ、本当に感謝でいっぱい。
この数日後、
4歳長男が読んでと持ってきたのは
『おじさんのかさ』
作・絵 佐野洋子
出版社 講談社
長男「これをかいたひとは、しんじゃった?」
…調べてみたら10年以上前にお亡くなりになっているとのこと。
そうだそうだ、学生時代に訃報を目にした気がする…
私「長男くんが生まれるよりもっと前に、亡くなったみたいよ。
でも、その人が亡くなっても絵本はずっと生き続けるから、すごいよな。」
↑これは、私が常々思っていること。
何かしらの作品を世に出される方は、
その方が亡くなっても、作品が人々の心に生き続ける。
素晴らしいことだなあ、と。
でも、長男から返ってきた言葉は、ちょっと角度の違うものでした。
「しんじゃったら、またうまれて、またちがうえほん、かけるんちゃう?」
…
…え?
生まれ変わる?
違う絵本描く??
…
生と死の意味、
命の重さ、
ましてや輪廻転生の概念なんて、
何もまだわかっていないであろう4歳長男から
するりと出てきた言葉。
びっくりしました。
輪廻転生に関しては、
(信じる信じないはさておき)
大人だったら何となくの概念はあると思うけど、
もちろんそんな話を長男にしたことはないし、
絵本でもそういうものは読んだ記憶ナシ。
こういうことは本能で感じるものがある…のでしょうか。
謎。
全くもって謎。
なのですが。
こういう突拍子もない子どもたちの発言が、
楽しかったり面白かったり度肝抜かれたり感動したり…
で、子どもはやっぱり面白いなあと思います◎
*****
さて、この話で、思い出したのが、これ↓↓
『ブッダも笑う仏教のはなし』
著者 笑い飯 哲夫
出版社 サンマーク出版
この本の中に
この世は、すなわち「カレー」である
という項目があり、
そこに随分と救われたことがありました。
どんな話かと言うと、
世の中は大きな大きな鍋に入ったカレーで、
無数の小さな小さなおたまに掬われていく。
そのおたまたちの中身になったときだけ
「個」として存在する(ように見える)。
でも実は、そのおたまには穴が開いていて、
掬っても掬っても、だんだんと大きなカレー鍋に戻っていく。
で、大きなカレー鍋に戻ったら、いつかまた別のおたまに掬われることになるのですが、
1回目に掬ったものとはまた違う構成になる。
つまり、
Aが生まれ変わってBになって、Bが生まれ変わってCになって…というような直線的な生まれ変わりじゃなくて、
命が尽きたら一度全体に戻る。
そしてまた全体の世界から、また新たな命が構成される。
ということだそう。
えー、私、ここまで書いたけど、
仏教について、全然詳しくありません。汗
ただ、このカレーの話は面白いなと思って、
ちょっと印象に残っていたんです。
そしてこの話になぜ救われることになったかというと。
(あ!カレーを掬う話だけに救われた!…上手い!
#何も上手くない )
私、次男の妊娠前に、一度流産したことがあり。
決して珍しいことではない、そして本当に不可抗力でどうしようもない話とはいえ、やはりショックで。
その後、何かできることはないか、とあれこれ調べたり考えたりしましたが、
そのときの心情が、どうにもこうにも、外に出て行って供養をしたり…というより、
自分の内側にひっそりとしまっておきたい。。という感じだったので。
写経をすることにしたんです。
お経を書き写す、アレです。
簡易的な写経セットを買ってきて、
本当に簡易的ではありましたが、夫の帰りが遅い日、長男が寝静まった後、
1人黙々と書き写すことにしました。
とはいえ、私先ほども書いた通り、仏教もお経も何も詳しくはない。
お経を書き写すにも、意味くらいは掴んでおきたいなあと思ってネットで現代語訳を読んでいると。
ん?これ、あの、カレーの話ちゃう???
と思い出し、
当時引越間近で、ダンボールにしまいこんであった本を引っ張り出してきて、
もう一度、読んでみました。
読んでみて思ったこと。
流れてしまった私の子は、
無くなったんじゃない。カレーのお鍋に戻っただけ。
つまり、大きな大きな全体の世界に戻ったということ。
そう思うと、何だかスッと、ホッと、するものがあり、
いつかまたどこかで、新たな命となって、
幸せな長い長い命を全うできますように…
と素直に願うことができ、
少し気持ちの整理がつけられたのでした。
*****
↑これはあくまで私個人の話。
人の感じ方はそれぞれだし、
この状態にいたるまでの過程も本当にそれぞれだと思っています。
同じような体験をされた方で、不快に思われた方がおられたら、申し訳ありません。。
が、
無になるんじゃない。全体に還る。
という考え方。
私自身は、今後も大切にしていきたいなと思っています。
*****
カレーの話が長くなりましたが、長男の話に戻って。
命について。
生と死について。
これから少しずつ触れていくことになるんだろうな…
一番側にいる母として、何ができるかな…
なんて、真面目に考えたのも束の間。
今度、ある絵本作家さんのおはなし会に参加しようと
長男と話しているのですが、
「そのひとも、しんじゃったらさ…」
と喋り出す長男。
…
…
お願い。
やめて。
生きてはるから!!!!!!
ご健在だから、おはなし会をしてくれるの!!!
…あかん。
長男、やっぱり全然わかってなかった。汗
冒頭の、何か悟ったか!?というような、生まれ変わり発言に驚かされたけど、
所詮はまだ4歳。
やっぱり普通の4歳だった。
うーん。
うーん。
これから、ゆっくりゆっくり、
いろんなことを学び、経験していこうね。
きっと、子どもたちの人生も私の人生も、
まだまだ長いはずだから◎
*****
小さな幸せがあふれる毎日でありますように◎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?