山脇百合子さんへの感謝 絵本『ぐりとぐら』『いやいやえん』
山脇百合子さんがお亡くなりになったというニュースが入りました。
まず思い出されるのは、もちろん、ぐりとぐら。
『ぐりとぐら』
なかがわ りえこ作 おおむら ゆりこ絵
出版社 福音館書店
『いないいないばあ』に次ぐ、ベストセラー絵本。
発行部数、500万部超。
ネット上でこんな記載を見つけました。
そこでまた思い出されたのが、
中川李枝子さんが書かれていた、
『いやいやえん』の誕生エピソード。
『いやいやえん』は、2人のデビュー作。
『いやいやえん』
中川李枝子 作 大村百合子 絵
出版社 福音館書店
後に中川さんがこんなことを書かれています。
当時、百合子さんは高校3年生。
中川李枝子さん以上に「純粋培養」。良書をたくさん読んで育たれたことが、
中川さんの著書たちの中に度々登場します。
そのあと百合子さんは、モデルとなる男の子(中川さん勤務のみどり保育園のお子さん)のお母さんにお願いして、
その子に一泊してもらって、つきっきりでデッサン!!!
(別の本に書いていましたが、確かチョコレート1枚の対価で。)
百合子さんの、文学に対する、絵本に対する情熱というか責任というか、そういうものが深く感じられるエピソードだなと思います。
だからかな。
百合子さんの絵はイキイキとしていて、
それでいて優しさに溢れている。
私は昔から中川李枝子さんが大好き。と思っていたけれど、
思えば、大好きな作品たちは全て山脇百合子さんが絵を描かれているもの。
*****
訃報を知った日に、ぐりとぐらを読もうとすると。
4歳長男「どうしてこれよむの?」
私「これのな、絵を描いた人が死んじゃったって。」
長男「だからよむの?」
私「うん、ありがとうって思って。」
長男「そっか。しんじゃったの、かわいそうだね。」
そう言いながらも、(元々絵本好きな子なので)楽しそうに聞いていました。
中川李枝子さん・山脇百合子さん姉妹の手がけた絵本が、
どれほどの子どもの、そして子どもに関わる大人たちの、
心を豊かにしてきたことだろう。
素晴らしい絵本を残してくださった山脇百合子さんへ、心から感謝いたします◎
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