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教育は人生の礎 ~海外の名門大学卒業式のスピーチから学ぶ~

「教育ってなぜ大切?」そんな風に一度でも思い考える人は多いのではないでしょうか。教育というこの言葉は、色んな視点から議論ができるため世界で非常にホットな話題だと思います。

今回は、海外の名門大学の卒業式で登壇した方々が話したスピーチの内容から、教育がなぜ大切なのかについて考えていきます!

前回、こちらの記事に日本の教育投資が低いわけ、世界と比べて教育がどういう見方をされているのかについて書いていきました。こちらです。教育関連でいる方にはぜひ共有したい話なので、読んでみてください!

では本題に移り、海外の大学で教育の大切さについて卒業式でスピーチをした有識者や卒業生の言葉を実際に書いていきます😊

米大学卒業式でのスピーチ

マンハッタンカレッジ 卒業式

マンハッタンカレッジは、ニューヨークにあり、献身的な教育と優れた研究・施設として、国内でも人気がある大学。アメリカ最高裁判所陪席判事を務めるソニア・ソトマイヨール氏の卒業式の言葉です。

教育にはお金よりも大事な価値があります。教育は、私たちが市民として、地域社会として成長するのに非常に重要です。私はよくこう尋ねられます。子どものときに、米国最高の裁判所である最高裁判所に自分が勤めることになると想像したことがあるかどうか、と。答えは「No」です。子どもの頃、私の家族は貧しく、弁護士や裁判官なんて自分の近所には住んでいませんでした。 私は最高裁のことなど何も知りませんでした。 …知らないものになりたいと思うなんて無理なことです。大きな夢を見るには、まず学ぶ必要があるのです。教育が、世界があなたに与えてくれるもの、あなたに開かれた可能性について教えてくれるのです。

お金よりも大事な価値がある教育に対して、とても力強い言葉だなと思いました。経済力に関係なく、夢を叶える基盤の教育が人生の根本であることを痛感します。

ソニアさんは9歳の時に父親を亡くし、母子家庭の中で育ちましたが、家計を支えるために働きながら学業に専念したようです。プリンストン大学を卒業し、エール大学ロースクールに進学。エール大学卒業後は地方検事補として働き始め、1日15時間働く時期も過ごしたそうです。強い信念を持つ人の言葉は力強いです。

ハーバード大学教育大学院 卒業式

続いて、ハーバード大学院で教育の修士号をとった学生のスピーチです。ヒラリー・クリントンやジャスティン・テインバーレイクなどにSNSで取り上げられ、メディアも彼のスピーチ紹介し、全米の注目を浴びました。 前文の一部をご紹介します。

“Education then, beyond all other devices of human origin, Is a great equalizer of the conditions of men.” – Horace Mann, 1848. At the time of his remarks I couldn’t read — couldn’t write. Any attempt to do so, punishable by death. For generations we have known of knowledge’s infinite power. / To educate requires Galileo-like patience. Today, when I look my students in the eyes, all I see are constellations. If you take the time to connect the dots, You can plot the true shape of their genius — Shining in their darkest hour.

教育とは、どのような人の生い立ちをも超えて、人々の境遇を等しくするものだ」―ホラス・マン(Horace Mann)、1848年発表。この詩が発表された時代、私は読むことができませんでした。書くことも。そうしようとするいかなる試みも、死罰に値していました。何世代もたってから、私たちは知識の果てしない力を知りました。(略)教育とは、ガリレオ的な忍耐を必要とします。今日、私が生徒たちの目を見ると、見えるのは星のあつまりです。もしあなたが、点を線につなげることに時間をかければ、あなたは、彼らの天性の才能―最も暗い時でも光輝くきら星―をつなげて、正しい星座を描くことができます。

上の紹介したスピーチでは、教育はどんな人にも可能性を拓くものだと話していますが、それ以外にも、彼は今の「教室」と奴隷時代の「プランテ―ション」の違いは、時間の経過だけだと訴えかけています。

彼は今まで大学のアドバイザーとして低所得者や移民の子など、高等教育と縁の遠かった家族のサポートをしてきました。しかし、そこで感じることは、未だに現在の教育システムはエリート重視でマイノリティーに不平等だということ。

教室でいい成績をとっていても、先生のいっていることがわかっても、アカデミックな場に身をおいていても、自分自身の可能性をひきだし、輝こうとしていなかったらそこにいる意味はない。」彼はそう強く信じています。


スタンフォード大学教育大学院 卒業式

スタンフォード大学教育大学院の2019年卒業式の時に学長が話したスピーチの一部です。

I think your decision to serve others through education is a very demanding one, and in part, because there is a little paradox sitting in the middle of it. And the paradox is that I think we're the only profession with a thesis of change as we try to embrace all people for who they are and where they come from, and we also try to change them. So that's tough. This is, can be, true whether you are helping a child, a business, policy, or new research, gender. So this delicate balance of respecting yet changing is worthy of some consideration. There are two parts to it. One is what you wanna change them to become. I won't touch that. This is yours. The other is how do you go bullet. I will touch on that. I will propose for you. And the proposal is that you need to make a change with people, not to people.

教育を通じて他者に貢献するというあなた方の決断は、とても困難なものだと私は思います。一つには、教育は「あらゆる人格や出自の人々を包摂し、かつ、その人々に変化をもたらそうとする唯一の営みである」という小さな矛盾を抱えているからです。これは、子供の支援、ビジネス、政策、研究、ジェンダー、どれを扱おうとも直面する課題です。この「尊重」と「変化」の繊細なバランスを考える際には、2つの視点があります。1つは、どんな変化を他者に対して望むか。これはあなた方自身のものですから、私はここでは触れません。もう1つの視点は、どうやって変化を実現するか。これについて、私は、「人々に変化をもたらすのではなく、人々とともに変化をもたらしなさい」と言いたいと思います。

教育に関してのジレンマを訴えながら、相手に対しどんな教育を提供したいのか、何を実現させたいのかを改めて考えさせられる重要な話だと思いました。

まとめ

教育の重要性を訴えるスピーチとして、マンハッタンカレッジ、ハーバード大学、スタンフォード大学を紹介しました。

特に、3つ目スタンフォード大学教育大学院卒業式で話された内容は、私の盲点だったのでとても勉強になりました。一方的な教育改革ではなく、双方の援助関係をもつことが大切なのだと痛感しました。

お読みいただきありがとうございました!








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