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東京で一番「スパーン!と開けている」場所は?

私は神戸っ子だけど、東京が第二の故郷。こちらにいる時間の方が長くなり、東京も大好きだ。

人の気質で言うと、神戸は「進取の精神」があり誇りに思っているのだが、関西全体で見ると言える気がするのは、一見東京への対抗意識を燃やすなど反骨のように見えて、実は結構保守的で、声が大きく目立つ人への同調圧力が強い感じがするということ。その点、東京は全国の人が集まっているだけに雑多でより多様性がある気がして、自分にとっては楽になる時がある。

しかし、風景の点で言うと、私にはやはり神戸の方に断然軍配が上がる。山あり海あり。ちょっと裏山に登って街を見下ろすと向こうには港、そして海が広がる。人工島から見ると、海の向こうに山裾に貼りついた街が見える。もちろん首都と地方都市は比べようもないが、とにかく「スパーンと視界が広がる」気持ちのよい風景が見られる場所が多いのだ。こういう開放的な空間に身を置くと、悩みがあっても吹き飛ぶ気がしていた。

東京は、本当に面白いところだらけで魅力的なのだけれど、この「スパーンと視界が広がる」場所については、なかなか見つけることができない。超高層ビルの上から見る風景は、やはりガラス越しだから、「スパーン」とは感じない。

最近疲れたし、この「スパーン」の風景が東京のどこかにないかなと思ったのだが、スパーンじゃなくてもいいから海に行ってみよう、と決めた。海は開けた感じがするから。やはり港町で育つと海を見ないとストレスが溜まっていく気がする。

東京の海。どこだろう。お台場?でも、ちょっと違うなと考えていると、そういえば、写真投稿でよく見る「東京ゲートブリッジ」は行ったことないことを思い出し、早速カーシェアをして行ってみた。

橋のたもとに行くと、風が強いせいか、結構波がバシャバシャかかってくる。

あっ、向こうに、あの恐竜の骨のような東京ゲートブリッジが見える。
その下の防波堤には、釣り人がずらり。

その東京ゲートブリッジは、歩いて途中まで渡ることができるという。
エレベータで橋まで上がると、歩道が。
海に架かる部分1.5キロぐらいは歩いて、対岸まで行くことができる。
早速歩いてみよう。

風が強いけれど、気持ちがいい。
おお、羽田に降りる飛行機がひっきりなしに頭上を通っていく。

風に向きによって羽田空港への進入経路が変わるのだろうか。
歩いているうちに、途中から飛行機は頭上を飛ばなくなり、都心の方から飛んでくるのが見える。時折、2機並行するように着陸するのも見えた。
(ちょっと遠くて、望遠でもボケてしまったけれど)

そして、これ!
あった!「スパーン」と開けてる!
海の向こうに東京の高層ビルが並んでいる。
こちらは橋の上。周りを遮るものがない。スパーン!だ。
海面からかなり高いので、空の上から見た感じすらする。

天気によっては、きっと奥に富士山も見えるんだろうなあ。
夕方までいたら、素敵な夕景が見られる気もする。
ああ、来てよかった。これ、これ。気持ちいい!

ふと、下を見ると、さきほどの釣り人たち。

橋の下は航路。
西の東京方面から来た船が橋の下をくぐって、千葉側の東京湾に出ていこうとしている。

そして、千葉側を見ると!
きょうは天気が良く対岸も見える。
それにしても、東京湾の船の多きことよ。ちょっと多すぎないかな?
ぶつかりそうだ。

あっ、これは東京オリパラのボート・カヌーの会場「海の森水上競技場」だ。

今日もカヌーを楽しむ人たちが見える。


こういう優雅な人もやっぱりいる。
格差を見せつけられる感じで悔しいけれど(笑)、風景として気持ちいい。

ああ、来てよかった。
先週分のストレスは解消したかな。
東京の「スパーン!」は、ここ、橋の上にあった。
また来よう!


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きょうも、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
AJ 😀

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