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2/28。僕に必要なのは、静寂じゃなくて、

5:30起床。

天気は晴れ。





……。
……。
……。


「おかえり、おかえり」


ただいま……でいいのかな。


僕の帰る場所は、
僕が帰っていい場所は、
ここで合っているのかな。


……。
……。
……。


「おかえり、おかえり」


ああ、
でも、
そういってくれる人がいるなら、
そこが、僕の帰る場所なんだろう。


ただいま。





おはようございます。相地です。今朝は、山の上にいます。……いや、冗談ではなく。


昨日から、山の上にあるコテージに宿泊している。コテージっていうと、1泊するだけでも、だいぶ値が張ると思っていたけど……ビジネスホテルとあんまり変わらなかった。……だからといって、コテージに泊っている理由にはならないけど。


何で……何でだろう。俗世から離れたかったとか、そんなんかな。(そんなに山の上ってわけじゃないから、あんまり離れてないんだけどさ。)それに……昨日今日と、パートナーがひさしぶりに連休を取れたから。近場でいいから、ちょっとした旅行がしたかったのかもしれない。


コテージは良い。ちっちゃめとはいえ、一軒家をまるっと借りているから、他人に気兼ねなく過ごせる。僕もパートナーも、到着して早々、思いっきりだらけてしまった。……まあ、エアコンが付いているとはいえ、山の上はめちゃくちゃ寒いから、こたつから離れられなかった、っていうのもあるけど。


それにしても、と思う。当たり前といえばそうなんだけど、とても静かだ。エアコンを切ってしまえば、一瞬で静寂に包まれる。僕はそれが、安心するような、不安にかられるような、妙な心持ちになった。


今は、自分が知っている人も、知らない人も、周りにいない。それは、他人が苦手な僕にとって、安心する要素のはずだ。でも、静かすぎるのも、それはそれで、どうなんだろう。


ここでは、車の音も、隣人の声も、何も聴こえない。なぜなら、ここは日常とは違う場所だから。俗世から離れたい、なんて思ったくせに、その俗世が恋しいんだな僕は。……まあ、それがわかっただけでも、ここに来てよかったのかな。


とはいえ、また来たいな。今度は、遊びに行きたい。今回の目的は、療養だったからね……。今度は……そうだね。バーベキュー、してみたいな。でも、僕とパートナーだけじゃ、あんまり楽しめないかな。……まあ、いいか。


また、来ようね。





「僕だけが、鳴いている」

これは、僕とドッペルさんの話。もしくは、何か(を生む/が死ぬ)話。

連載中。


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