11/28。あれは、悪い夢だったんだ。……そう、思いたかったんだ。

6:18起床。

天気は雨。





……。
……。
……冷たい。


雨って、冷たいんだな。


……。
……。
……当たり前のこと、か。


雨は、冷たい。
僕も、冷たい。
僕も……。


じゃあ、寒くないよね。





なんだか、悪い夢から覚めたみたいだ。あれは、夢だったんだ。悪い夢……。でも、本当はそうじゃない。あれは、夢じゃない。夢じゃないんだ。だから、僕はまだ、悪い夢の中にいる。


昨日、仕事中に係長さんと主任さんに呼び出された。(部屋まで用意されていた。)僕は何も聞かされていなかったので、寝耳に水だ。呼び出されたとき、特にその内容について触れられなかったので、嫌な予感しかしなかった。


結論からいうと、任されていた仕事が1つ減った。いわゆる、戦力外通告だ。今後は、あんまり頭の使わない仕事(書類整理とか、書類整理とか)を中心にすることになった。


心当たりはあった。


最近、入ってきたばかりの人が一週間足らずで来なくなり、うちの係内はてんやわんやしていた。同僚の人たちはぴりぴりしていることが多くなり、特にぴりぴりしている人は、僕に何かしらを注意するときに(僕がミスをしても、しなくても。)、その鬱憤をぶちまけた。僕は、そういうのが苦手だから、うっかりパニックになってしまったことは、一度や二度じゃきかなかった。


もちろん、仕事のミスがなかなか減らないのもあるけど、そんな現場を何度も見られているから、「この人、大丈夫か」ってなるのは当然だ。だから、「お前は戦力外だ」っていわれても、異論は無かった。それは、障がい持ちの僕に対する配慮でもあるんだから。


けれど、任されていた仕事がぱっと無くなってしまったので、寂しいというか悔しいというか、そんなよくわからない気持ちだけが残った。


でも、しょうがないんだ。これは、僕のせいだから、しょうがない……。それに、仕事は全部無くなったわけじゃないんだから、僕がすべきことは、目の前の仕事に真摯に取り組むことだ。


ああ。


僕はまだ、あれが悪い夢だったんじゃないかと思っている。自分が役立たずであることを、はっきりいわれたことを。(もちろん、実際にはいわれてないんだけど。)わかっている、わかっているよ。僕は、役立たず。僕は……。


ううん。きっと、役に立っていることもあるはずだ。きっと……。そうじゃないと、僕はもう、どうしていいのかわからないよ。


……うん。頭の中がまだぐしゃぐしゃだ。もう少しだけ、寝ようかな。

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