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11/30。変わっていくものも、変わっていったものも、全部、

5:28起床。

天気は晴れ。





……。
……。
……ん、


暗い。
暗い、な。


夜、なのかな。
朝、なのかな。


……。
……。
……ああ、


東の方が、ほんの少しだけ明るい。


朝。
朝だ。


うれしいな。





ねんむい。とても、ねんむい。でも、頭はだいぶすっきりしている。自分でも、よくわからない状態だ。まあ、良いか悪いかといえば、良いんだろう。動悸とか、そういうのはないからね。……ええと、不摂生をしているわけじゃなくて、でも時々、するときがあるんだよ。たぶん、緊張しているからだろうね。緊張……。僕は、何に対して緊張しているんだろう。誰かに対して? それとも、日々を生きることに対して? 答えは、出ないな。


そういえば、と思う。アルマカン、昨日はギター弾いていなかったな。僕が、気付かなかっただけかもしれないけど。


彼女は、何を思ったときにギターを抱えるんだろう。誰を想ったときに……。誰も想わないときに……。それを、僕が知るすべはないけれど。……いや、知らない方がいいんだ。知らないからこそ、彼女はアルマカンなんだから。


今度、僕も弾いてみようかな。(もちろん、近所迷惑にならない程度に。)うちにも、ギターが1本あってね。もしも、アルマカンがそれに気付いてくれたら、彼女は何を思うんだろう。何か、思ってくれるんだろうか。想像上の僕に、名前を付けてくれるんだろうか。僕が、彼女にそうしたみたいに。


……何かを思ったときに、か。僕も何かを思ったときに、手に取っているのかもしれないな。ギターじゃなくて、何年も使い古しているシャープペンシルを。何かを思ったことを、忘れないように。誰かを想ったことを、覚えていられるように。


だから、僕の右手の中指の、指先はちょっとへこんで硬くなっている。これも、ペンだこっていうのかな。僕が、何年も何年も、何かしらを書き連ねてきた証だ。これから先も、ここが柔らかくなることはないだろう。ここが柔らかくなるのは、僕がこの世からいなくなるときだ。と、いいたいところだけど、人が死んでも、皮膚って硬いところは硬いままなのかな。……まあ、いいか。そんなことは。


朝が来て、夜が来て、そして、また朝が来て。でも、僕のやることは変わらない。そのときそのときに、思っている/想っていることを、忘れないようにすること。ちゃんと、思い出せるようにすること。


それは、今日も変わることはない。変わっていくものも、変わっていったものも、全部「変わらないもの」の中に包み込んでいく。それが、僕の生き方だ。

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