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11/13。僕が、「僕ら」になる日。

5:30起床。

天気は晴れ。





……。
……。
……ああ。
しばらく、眠っていたみたいだ。


なんだか、ずいぶん流されちゃったみたい。
まあ、でも、海の上では何でも起きるからね。


そんなことより、気持ちいいな。
海も。
空も。
何もかも。


本日は、晴天なり。
本日は、晴天なり。





キャラメルマキアートが、いつもより甘く感じる。何でだろう。……幸せ、だからかな。……そうだね。それしか、無いね。きっと。


誕生日おめでとう。と、さっきパートナーに言ってきた。パートナーは、半分起きていて半分眠っていたので、返事はあったものの、多分、まだ夢の中にいたんだろうな。


起こして、ごめんね。でも、僕が先に起きちゃったから、いの一番に言いたくなったんだ。また後で、もう1回言うね。というか、何度でも言うね。生まれてきてくれて、ありがとうって。


今日、僕らは結婚する。
僕らは、戸籍上でも家族になる。


婚姻届を提出することで、何かが変わるわけじゃない。僕らも、生活も。(もちろん、配偶者控除とか、入院時面会権とか、法的な何やかんやは変わるんだけどさ。)


僕だって、結婚してもしなくても、パートナーは家族だって、思っていた。一昨日まで、正式に結婚することに対して、実感なんて湧かなかったんだから。


……「じゃあ、昨日は?」って?


……うん。昨日、ようやく実感が湧いたんだ。僕は、明日結婚するんだって。僕は、もうひとりぼっちじゃないんだって。


僕はずっと、家族がほしかった。……あ、僕は天涯孤独とか、そういうのじゃないよ。父さんも母さんも、兄弟だっている。でも、僕は生まれたときから、色々と問題がありすぎて、それは長年、家族にもわかってもらえなかった。


だから、家族がほしかった。僕のことを、わかってもらえる家族を。ずっと、僕のそばにいてくれる家族を。


でも、そんな人いるわけないと思っていた。というか、他人に期待し過ぎるのもよくないと思っていた。だから、僕は諦めていた。その矢先に、パートナーが現れた。


誕生日、おめでとう。
生まれてくれて、ありがとう。
僕と出会ってくれて、ありがとう。
僕を好きになってくれて、ありがとう。
……。
……。
あはは。
言い出すと、キリがないね。


……うん。今日は、うんと祝おう。結婚も、誕生日も。僕らが、おじいちゃんおばあちゃんになっても、「この日は、こんなことがあったね」なんて、笑い合えるような1日にしよう。


本日は、晴天なり。
本日は、晴天なり。


ああ。
良い1日になりそうだ。

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