12/31。I READ ZINES.もしくは、「それでは、よいお年を」。
5:05起床。
天気は曇り。
*
……。
……。
……。
「そろそろ、終わりだね」
あれ?
終わり、だっけ?
始まり、だっけ?
……。
……。
……。
「終わりが終われば、始まるんだよ」
ああ、その通りだ。
ここから、また始まるんだ。
*
帰省3日目。もしくは、4日目。今日は、帰省最終日。
昼から雪が降るらしいので、その前に、うちに戻る予定。年越しを、実家以外で過ごすのは初めてだ。でも、雪……。パートナーは、今日は仕事なんだ。だから、雪を降らせるのは控えめにしてくれないかな、お天道様。
昨日は、兄夫婦が午前中に東京に戻り、妹は昼過ぎにやって来る予定だった。その間、僕は暇だった。ので、出かけることにした。
一応、目的はあった。靴を買わなきゃいけなかったし、それに、こっちの図書館で借りた本を返却しなきゃいけなかった。用事っていうのは、どうしてこんなに忙しないんだろう。さっさと終わらせてしまえ、と僕は思った。
一通りの用事を済ませてから、帰省する度に顔を出している古本屋へ向かった。僕は、この店がオープンした当初から通っているので、ここの主人とはちょっとした知り合いだった。取り急ぎ、結婚したことを報告する。
「僕、先月結婚したんです」
「おめでとうございます! お相手は、よくツイッターでいっているあの人ですね?」
「おうふ」
……そんなに、パートナーについて呟いていたかな、と胸に手を当てて考えてみると、心当たりがものすごくあった。というより、自分とパートナー以外のことは、滅多に呟いたことがないな。んん……第三者から改めていわれると、ちょっと恥ずかしいものがある。まあ、いいんだけどさ、うん。
気を取り直して、店内を物色する。
元々お買い上げする予定だったもの、たまたまここで見つけたもの、すでに読んでいるけど、版が異なるもの……。
予定よりもたくさんお買い上げしてしまった。でも、無駄遣いとは思わなかった。自分にとって良い本を買うことに、無駄なんて無い。それは、ずいぶん昔からの、僕の信条だった。きっと、来年も変わることはないだろう。
本との出会いは、人との出会いだ。そんな、使い古されたことばを、ふと思い出した。
I READ ZINES.
*
気付けば、この日記が、今年最後の日記だ。だからといって、年末らしいことは書かなかったけど。(というより、書けなかったけど。)まあ、いいか。それが、「cider.」だもの。
この日記を読んでくださった方。この日記の存在を知らない方。今年も、ありがとうございました。全ての方に、よいお年を。
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