12/25。Merry Christmas.もしくは、サンタクロースのなり方について。

4:42起床。

天気は晴れ。





……。
……。
……冷たい。


雪。
雪だ。


……。
……。
……冷たい、けど。


寒くは、ないよ。
とても温かいよ。


雪は、光に似ている。





朝になった。ということは、十数年前の僕は、枕元にあるプレゼントを見つけて、喜んでいるところ、か。十数年後の僕は、枕元にプレゼントは無いけど、隣で眠っているパートナーを見て、幸せな気持ちになっているよ。


サンタさんを信じていたのは、何才までだったっけ。……いやいや、今でもサンタさんは存在しているって、思っているけど、枕元にプレゼントを用意してくれたのは、両親だったからさ。


何才……あんまり覚えてないな。たぶん、こういうのは、徐々に気付いていくものだと思うから。がっかりは、しなかったよ。サンタさんがサンタさん本人じゃなくても――両親だったとしても。朝起きたら、枕元にプレゼントがあった、あの驚きと喜びは、何ものにも代えがたかったから。


僕もいつか、サンタさんになるんだろうか、と考える。サンタさん……赤い帽子をかぶったら、プレゼントを用意したら、サンタさんになれるんだろうか。でも、たぶん、そういうことじゃないんだろうな。


「サンタクロース」についてWikipedia先生に訊いてみたら、サンタさんは「良い子の元にプレゼントと夢を持って訪れる人物」といわれた。……夢? 夢って、何だろう。


夢……夜寝たときに見る方じゃなくて、頭に「将来の」が付く方なんだろうか。でも、それともまた違うような……。


クリスマスは、1年に1度の、特別な日。だから、サンタさんが持ってくる夢っていうのは、その日がすばらしい日になるようにかけてくれる、魔法なのかもしれない。


良い子にも、自分を「良い子じゃない」と思っている子にも。……できれば、悪い子にも。そして、大人にも。


サンタさんから見れば、どんな大人でも、子どもと同じなんだよね? だって、サンタさんは、何百年も昔から、色んな子どもたちを見てきたんだもの。だから、サンタさんにとっては、20歳でも50歳でも、大して変わらない、ただの子どもに見えるに違いない……。


だから、サンタさん。せめて今日だけは、誰にとっても、特別な日にしてください。お願いするのは、昨日までだったかもしれないけど、それでも、どうか、このことばを聞き届けてください……。


僕もいつか、サンタさんになるんだろうか、と考える。でも、それは、きっと「いつか」じゃない。


だって、僕には大切な人がいるから。大切な人の幸せを願うことが、サンタさんだと思うから。


だから、これが、今年の僕のお願い。


大切な人のサンタクロースに、なれますように。

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