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映画・読書など感想

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観た映画や読んだ本などの感想を備忘録を兼ねて書いていきます。基本的にはネタバレがないように書いているので、未読、未鑑賞の方もぜひ読んでくださると嬉しいです。
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【ネタバレ有】『ぱりん、フラクタル 春』プレイ感想

【ネタバレ有】『ぱりん、フラクタル 春』プレイ感想

以前より気になっていた『ぱりん、フラクタル』という青春学園ノベルゲームをプレイしました。今回プレイしたのはその第一弾である、今年8月に公開された『春』です。

綺麗かつ感情表現も豊かなイラスト、場面にさらに深みを持たせる音楽、一癖あるけれど魅力的なキャラクターたち。そしてなんと言っても文章描写が豊かで、何度もログを見返してしまいます。続きが気になってどんどん進めてしまいました。

シナリオの節々で

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舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を観てきました

舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を観てきました

私がハリーポッターシリーズにハマったのは、2019年の初春のことだった。
病院で少し読んでからハマってしまって、そこから全巻を図書館で借りてきて一気読みしたのをよく覚えている。その中でもいっとう好きだったのが、この舞台の脚本であった「ハリーポッターと呪いの子」であった。

pixivやら何やらで海外舞台のレポを漁り、いつかは必ず、海外に飛んででも観にいきたい、と思っていたので、日本公演が決まったと

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「かがみの孤城」(辻村深月/著)を読みました

「かがみの孤城」(辻村深月/著)を読みました

気になりながらも未読だった「かがみの孤城」を、ふと思い立って読んでみた。こんなに分厚い本は読めないな、と敬遠していたのだが、コミカライズが一巻無料になっているのを、漫画なら、と気楽に読み始めたら、あっという間に無料分を読み終わり、続きが気になって仕方なくなって、図書館で予約して借りたのだ。

500ページを越えるボリュームにも関わらず、読み始めたら止まらなくなった。それぞれに悩みを抱えた7人の中学

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「蜜蜂と遠雷」(恩田陸/著)を読みました

「蜜蜂と遠雷」(恩田陸/著)を読みました

「蜜蜂と遠雷」、言うまでもない著名な作品だが、興味を引かれてはいたものの、これまで読もうとしたことはなかった。近頃ほとんど小説を読まない私が、この作品に触れることになったきっかけは、友人たちがこの本を貸し借りしていたことだった。最初に借りた友人が、「面白かったよ」と言っていたので、じゃあ私次借りようかな、と別の友人が言い、それなら私もその次、みたいな軽い感じで、私も借りてみることにしたのだ。

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「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 」を観ました

ずっと観たかった映画を見た。私は小説版の「若草物語」が十本の指に入るくらいに好きで、自作品も影響を受けているくらい大きな存在だ。実写映画が上映していたことは知っていたのだが、映画館に見に行き損ねていたので、最近アマプラで見られることを知り、ようやく念願の鑑賞が出来たのだった。

あまりに有名な作品であるので、知っている方も多いと思うが、この作品はアメリカに住む四姉妹を主人公とした、貧しくも幸福な日

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「この気持ちもいつか忘れる」(住野よる/著)を読みました

「この気持ちもいつか忘れる」(住野よる/著)を読みました

住野よるの作品には外れがない。私は高校生の時、住野作品に何作か触れて、そう思った。本があまり読めなくなるまでは、新作が出ると必ず読んでいたくらい、私は住野よるの小説が好きだ。
そんな私だから、この作品を読んでみようと思ったのも自然な流れだった。だが、読み始めて私は、困惑してしまった。

この作品は、退屈な日々を過ごす男子高校生である香弥が、爪と目だけが見える異世界の少女チカに出会うというラブストー

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「君の話」(三秋縋/著)を読みました

「君の話」(三秋縋/著)を読みました

ずっと読みたいと思っていた三秋縋の「君の話」を読了した。読み終わって最初に思ったのは、なんて愛おしくて優しい物語なのだろう、という感想だった。

記憶改変技術が発達した世界。典型的な機能不全家庭で育った主人公天谷千尋は、記憶を除去する〈レーテ〉を買うつもりが、手違いで届いた架空の青春の記憶を植え付ける〈グリーングリーン〉を飲んでしまう。植え付けられた架空の記憶に出てくる幼馴染「夏凪灯花」に、千尋は

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「リメンバー・ミー」を観ました

金曜ロードショーで放送していたリメンバーミー、録画して放置していたものを先日鑑賞した。私が未鑑賞であることを知っていた母が録画していてくれたものだが、これをこの時期見たのは、アメリカ人の友人におすすめされたからだ。
英題は「Coco」というらしく、はじめ私はこれがリメンバーミーだとは気付かなかった。英題のCocoとは何のことなのだろう? 疑問に思いながら私はこの映画を見始めた。

この映画は、音楽

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「天気の子」を観ました

新海誠監督の言わずと知れた名作、「天気の子」。公開から一年が経った今、なぜ突然観ようと思ったのかというと、最近友人に熱烈におすすめされたからである。公開中は映画館に足を運ばなかった私だが、感性のよく似た彼女のお気に入りだというので、思い切ってレンタルしてきた。

田舎の息苦しさに嫌気がさして家出をして東京にやってきた主人公・帆高は、いろいろな場所を回った末、船の上で知り合った命の恩人・須賀のもとで

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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観ました

今更ながら、金曜ロードショーで放送していた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ全三作を鑑賞した。実は初めてこの作品を見たのだが、さすが名作といわれているだけあって、期待を裏切るほどエキサイティングな映画だった。

観る前、私は少し怖かった。面白いといわれているが、非科学的でチープなSFだったらどうしよう、古い映画だし、今も見て面白いのだろうか、などと、(見終えた今となっては杞憂としか言いよう

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