藍沢紗夜
執筆・同人活動に関する記事をまとめています。
エッセイ集。創作についてや自身の経験についてなど。
noteに載せている一次創作小説をまとめました。
通販での金額上乗せ特典として配布した過去作の有料販売など。
きらきらのがらくた、わたしのお気に入り。此処はわたしの大切なものたちを詰め込んだ場所。
瞼を閉じても浮かぶくらいに、キラキラと光っていた。色とりどりに咲いては散って、覆い尽くすような闇をにぎやかに彩っていく。 そんな花火が、私は苦手だった。目がチカチカするし、手持ち花火は煙がひどいし、打ち上げ花火は音が大きくて。 だけど今、私はこうして海辺に座って、皆が花火をしているのを見ていた。はしゃぎ回っている彼らを見ていると、ああ、青春だな、としみじみ思う。まるで絵に描いたような夏の光景が、そこにあった。 「日茉ちゃんは、花火、やらないの?」 声を掛けられて振り向
このたび、KUA(京都芸術大学)通信教育部の学生を集い、『想いを結わう』というアンソロジーの合同制作企画の主催をいたしました。 短編小説×イラスト×デザイン 通信芸大生計17名による合同制作本 短編小説×イラスト×デザインのコラボ作品5つと、表紙と連動したプロローグの小説を掲載。 「小説」「イラスト」「デザイン」の3部門から1人ずつ計3名のチームを組み、「結」というテーマに沿って、それぞれの内容がリンクした作品を共同制作したものを本にまとめました。 テーマである「結」
本日12:00〜キチジンでの頒布物の通販を開始します。 https://store.retro-biz.com/profile_o955.html 合同誌『想いを結わう』ほか個人制作のイラストシールセットとポストカード&短歌シールが新作として登場します。よろしくお願いします。
架空ストアにて4/14 12:00から吉祥寺ZINEフェスにて販売した作品の通販を開始します。 *KUA通信(京都芸術大学通信)学生合同誌『想いを結わう』 ¥1000/A5/56p/カラー5p 計17名による力作揃いの豪華なコラボ作品集になっております。 短編小説×イラスト×デザインのコラボ作品5つと、表紙と連動したプロローグの小説を掲載。 KUA(京都芸術大学)通信教育部の学生を集い、「小説」「イラスト」「デザイン」の3部門から1人ずつ計3名のチームを組み、テーマに
3/24(日)、吉祥寺ZINEフェスティバルに出展しました。 記録として、また今後ZINEフェスへの出店を検討している方への参考として、準備や当日までのことを書き記します。 *きっかけキチジンの存在は、同じ大学の友人の出展で知りました。昨年6月の地下でのキチジン、同年10月の屋上でのキチジンへの一般参加を経て、文学フリマやデザフェスなどの大規模なイベントとは異なる、自分たちで作り上げていくイベントって素敵だな、出展してみたいな、と思うようになりました。 10月のキチジン
吉祥寺ZINEフェスティバル、24日に順延されました。晴れますように! 開催時間:12:00〜17:00 場所:吉祥寺PARCO屋上 入場料:150円 通信芸大合同誌ほか、個人の詩集と短編集、ポストカードがあります。お手伝いで来てくださるおがわさんの無料配布小説折本もあります◎
3/24(※順延のため日付を差し替えました)に吉祥寺PARCOにて開催される吉祥寺ZINEフェスティバルに出展します。出展名は個人サークル「夜灯舎」です。(友人にお手伝いに来ていただく予定です) 今回の出展では、通信芸大の学生有志で制作したジャンル横断型合同制作本『想いを結わう』をメインとして販売します。 初めて出展するイベントで緊張しておりますが、精一杯頑張りますので、ぜひ遊びにいらしてください。 詳しい頒布物紹介は以下に記載しました。 『想いを結わう』(新作) 合
11月11日に発行された、デザイナーのRumさん主催のコラボ作品集『惑星巡り』に参加させていただきました。 私は火星の小説を担当させていただきました! 火星を舞台にした、スチームパンクSF風の恋愛小説です。藍沢にしては珍しい感じの、少し挑戦的な舞台設定になりました。 【あらすじ】 人類が火星に移住して1世紀ほどが経ち、その空は蒸気機関が排出する煙で灰色に覆われていた。高嶺の花な美少女である幼馴染・フォシンに想いを寄せる主人公・ポボスは、彼女に誘われて、火星にはない海の色を
昨年の12月初旬、今年やりたいことを合計26項目列挙しました。執筆に関連すること、学業に関連すること、趣味や生活に関連することなどさまざまありましたが、どれくらい達成できたのか振り返ってみたいと思います。 1.短編集の販売/2.『夜想』製本版販売/3.新規名刺制作 これらは文学フリマ東京への出店に合わせて全て達成しました! やはりイベントの力は強いです。笑 短編集というよりは掌編集ですが、『ゆめのかけらたち』という過去作再録本を作りました。人生で初めて印刷所で作った、記
架空ストアさんの架空のK便鉄道に掌編小説集『ゆめのかけらたち』を乗せていただいております。送料・手数料無料の対象となりますのでぜひこの機会にお迎えしていただけたら嬉しいです! https://store.retro-biz.com/i21028.html
架空ストアさんにて、『ゆめのかけらたち』と『夜想』、既刊2種の委託販売を開始しました。 『ゆめのかけらたち』は、悩みや苦しみ、喪失を乗り越えて、それでも生きていくために綴った過去作を集めた、自選掌編小説集です。温かな読後感と言っていただくことが多く、優しいお話を読みたい方におすすめです。 『夜想』は、孤独な夜のための散文詩集です。2018年から2021年に掛けてTwitterにて綴っていた散文詩から選んだものと、書き下ろしを含めて電子版として発行した作品集の製本版になりま
真夜中の住人だった この歌は私のしるべ、私のひかり #推し短歌 大好きなずっと真夜中でいいのに。への愛を綴りました。 彼女の歌と出会ったのは、高校3年生の頃、一番鬱状態がひどく、眠れない夜ばかりだったときでした。 初めはなんとなく、好きな雰囲気だな、と追い始めたら、いつのまにかどハマりしていて、気付いたら父にアルバムをねだっていました。誕生日やクリスマス以外で、何かを強くねだるのは初めてだったかもしれません。 そうして、私はminiアルバム『正しい偽りからの起床』の初
以前より気になっていた『ぱりん、フラクタル』という青春学園ノベルゲームをプレイしました。今回プレイしたのはその第一弾である、今年8月に公開された『春』です。 綺麗かつ感情表現も豊かなイラスト、場面にさらに深みを持たせる音楽、一癖あるけれど魅力的なキャラクターたち。そしてなんと言っても文章描写が豊かで、何度もログを見返してしまいます。続きが気になってどんどん進めてしまいました。 シナリオの節々で、社会問題や倫理観の話が盛り込まれていて、でもそれが変にヘビーではなく、日常の中
「雨ってじめじめしてて、頭も痛くなるし苦手なんだよね」 サツキは薄紫のパンプスの爪先で水溜りに映る景色を弄りながら、何気なくそう呟いた。 高校時代の親友だったフミに誘われて、紫陽花の名所に向かっているのだが、やはり六月の中旬、梅雨前線が列島に掛かっている真っ最中。雨でないほうが珍しいとはいえ、久しぶりに会える友人との散歩を邪魔されているようで、サツキはなんだか落ち込んでいた。 「え、そうなの? てっきり、サツキは雨の日のお散歩とか好きなのかと」 「違うよ。それはどちらかと
Twitter(X)にて、テンプレをお借りして回答していた、創作に関するあれこれのまとめです。文字数が足りなかったところの補足も入れつつ語っていこうと思います。 1.小説を書き始めたきっかけ 小学生のときに友人が小説を書いていて、彼女に勧められて私も物語を書き始めました。小説の形を取るようになったのは小5の頃で、大学ノートに書き始めました。初めて書いた小説は、女子高生が雨の日に猫を拾う掌編だった気がする。ずいぶん前に実物を破棄してしまって、残っていないので、よく覚えていま
ときどき、言葉をテーマにして詩を書くことがある。言葉を選ぶということへの葛藤についても、何度か書いたことがある。 私自身、小説や詩を書いているということで、なるべく言葉には気を付けているが、気を付ける、ということには際限がない。 善意や正義だって人を傷付けることがある。何気ない一言で傷付いたり傷付けたりすることだってある。本当に誰も傷付けずに言葉を使うなんて、実は無理なんじゃないか、と思う。 私の愛読書のひとつである、「いなくなれ、群青」(河野裕著、新潮社)に、こんな台詞が