「ただ、今を楽しんでいい」と伝えたい

今月末での帰国に向けて、友人との別れを進めている。

つい先日も、こちらにきて一番長く親しくしていた友人たちと最後のごはんに行ってきた。

最近私の周りでは恋愛の話をよく聞くようになって、この場にいた子の中にも最近恋人のできた子がいた。

その子の悩み相談に、その場では伝えられなかったけど、伝えられたらよかったと思うこと。

「ただ、今を楽しんでいい」と伝えたい。

留学生の宿命

私たち留学生は、いつかは自分たちの国に戻る。なぜならそこが私たちのルーツであり基盤だから。

もしくはまた違う国に移ることもあると思う。実際に私がそうだ。

私たちは、いつまでも留学生活を続けることはできない。現地での就職は難しいし、結局やはりいつかは自分の国に戻る可能性が高い。

お互いに違う国からきた留学生カップルは、この問題を常に持っている。

帰国のタイミングで関係性をどうするのか、継続するならどうやって成り立たせるのか。同じ場所にいられる今を終えた後のことが、頭を悩ませているようだ。

的はずれなことを言ってしまった私

友人からこの話を聞いた時、私はなんとも的はずれなことを言ってしまったと、その日の夜になって思った。

もちろんそれはその時の私が伝えたかったことで、私なりに言葉を選びながら伝えたこと。でもなんだか、根本的に違ったような気がする。

なぜなら本人はそれがどうしても不安なのであって、「○○だから大丈夫」とか「他の人もこうだ」みたいな話は私の意見の押し付けだったなと。

それで、いまの私なら言葉にしたいことが、タイトルに書いたことだ。

「ただ、今を楽しんでいい」と伝えたい

これは私が言葉にしたいことなので、本人が受け取っても受け取らなくてもどちらでもいい。絶対に受け取らなきゃダメと伝えたいものではない。

でも、「ただ、今を楽しんでいい」と私は伝えたい。なぜなら私も、未来に生きすぎて今をダメにしてしまうタイプだから。

その時は気づかなかったけど、この友人はもしかすると私と似ているところがあって、未来に生きていたり未来が見えすぎてしまうタイプなのかもしれないと思った。

まだまだ私よりも若いから、もしかするとこの「未来志向」という特性に気づかなくて、苦しむ期間があるかもしれない。

だったらなおさらに、私は自分の意見を押し付けるのではなくて、「今を楽しんでも大丈夫」と言葉を残しておきたかったな。

きっと彼らが今をただ楽しめること、いまさらなので直接に言葉をかけることは選択肢ないけど、叶ってくれるといいなと思う。

私のひとりごと。そっとここに置いておく。