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【Bリーグ】2023-2024、開幕9試合を通して、1バスケファン的に正直感じてること(その4。「8つのトピック後編、島根と広島、大阪の躍進、京都の逆境」)。【バスケ】【エッセイ】



 はじめに(前記事エントリーのリンク添付」添付を含む)。






 (今回のトップ画像、ごめんなさい、自分、今季、京都という意味で、澁田にとても期待しているのです、でも京都の澁田の画像で、しっくりいくのが見つからずじまいで、新潟時代の画像を使用させて頂いてます。そう、「自らリーダーシップを積極的にできる資質能力の持ち主であると信じているから!」の想いを込めて。)


 今回、「開幕9試合終了時」というタイミングで「いま感じてる8つのトピック」のテーマで綴らせて頂きますけど、「9試合を重ねると、ある程度まとまったデータに近くなってくる」、理由の大きな1つとして、これがあります。
 「1バスケファンとして、いま感じてること」ですので、「わからないから、取り上げようがない」球団も、正直いくつかあります。それと、「1バスケファンの主観」全開であることを御理解頂いた上で読み進めて頂けると、とても嬉しいです。
 で、(その2)では、「8つのトピック」の(1)、つまり「河村と横浜BC」のことで、(その3)では、「8つのトピック」の(2)~(5)のことで、それぞれ想像以上の文字数になってしまいました。
 という訳で、この(その4)では、「8つのトピック」の(6)~(8)を、一気に駆け足ですけど(それでも結構な文字数になるかなと想像ですが)、綴らせて頂きます。


 【2023-2024、自分(愛球人)が、開幕9試合を通して、1バスケファン的にいま正直に感じてる8つのトピック。】

 (1)河村勇輝、個人としては異次元。ただ気に掛かるのは「横浜BCとしてのチーム成績」、それ以上に特に「高すぎるUSG%」。現時点では、よくも悪くも「中国CBA」の1択の感が。

 (2)宇都宮、A東京の2球団が軸になるのか。最終的にはどこか他球団が絡むのでは?と読むけど。

 (3)三遠と京都、「スタイル構築2年目」の球団が、ひと夏を超えて一気に大きな差が。三遠の強さは「ほんもの」、CS出場は勿論、今季のBリーグの「大旋風」フラグが。

 (4)Bリーグ復帰1年目、馬場雄大(長崎)は想像以上の異次元スタッツ。河村、比江島にもいえるが、「Bリーグ以上NBA未満」って、その間の壁って想像以上に結構大きいのかな。

 (5)「日本人エース」になって一気に才能開花しつつある感、阿部諒(仙台)。「移籍は大正解だった」ことを早くも証明。MIP(最も成長した選手)賞の創設を強く願う!

 (6)大きく差がついた「島根」と「広島」。島根はよくも悪くも「BIG3ありき」だが、CS出場は現実圏かと。一方で広島は、「正SG」「カイ・ソット」、2つの穴が想像以上に大きい。

 (7)昨季、及び今秋のPSMでは「道に迷ってる感」が強かった大阪。でもフィッシャーHCには、きっと「スタイル構築の絵」があったんだ。「GMとHCが同じ方向を向けるだけで、こんなにも輝ける」好例、そして「カロイアロ」、Bリーグでも歴代有数の優良外国人だよ!

 (8)「大旋風か絵に描いた餅か」、京都、現時点では後者の感が。さすがにB2降格はないと読むが、残留争いどっぷりは覚悟かと。問題の本質の打破は想像以上に時間を要しそうな感が。


 では、1つ1つ、話を進めます。



 (6)大きく差がついた「島根」と「広島」。島根はよくも悪くも「BIG3ありき」だが、CS出場は現実圏かと。一方で広島は、「正SG」「カイ・ソット」、2つの穴が想像以上に大きい。


 (上が今季、下が昨季[22-23]の、島根の選手成績。「EFF」にカーソルを合わせてます。)


 (上が今季、下が昨季[22-23]の、広島の選手成績。「EFF」にカーソルを合わせてます。)


 ずっと自分は、この2年間、1バスケファンとして、「島根」と「広島」に注目し続けてきました。で、今季も、12月9日土曜日、10日日曜日に、「京都vs島根」を2試合連続で生観戦の構想です(恐らく「チケット大戦争」でしょう、昨季の「京都vs島根」は「まるで中立地」という感覚がとても印象的でしたが)。広島との試合も、3月20日水曜日に「京都vs広島」が組まれていますが、これも日程が合えばですが、是非とも生観戦を叶えたい、と思っております。
 で、今季も、「島根」と「広島」は「要注目球団」であり続けています。ですけど、「島根」と「広島」の「客観的な期待値」は、はっきりと差が生じるようになっています。

 そう、「島根」と「広島」。共に「21-22」から、いまの「志向するバスケスタイルの構築」を進めてきて、今季が「3年目」です。
 「石の上にも3年」「ホップ、ステップ、ジャンプ」という言葉がありますが、これになぞらえれば、島根、広島は今季は「ジャンプの年」、つまり「最大の勝負の年」です。ですけど、島根はこの「ジャンプの年」モードを構築できてますけど、広島は「ジャンプの年」とはとてもいえない感じを余儀なくされています。


 そう、「島根」も「広島」も、実は共に弱点を抱えてます。
 島根だと「選手層の薄さ」、これはもう「バズソー」構築1年目の「21-22」からの「構造的弱点」です。これは、本拠地がスモールマーケット(わかりやすい地方都市球団)の球団である宿命的な感じはありますが(尤も親会社はバンダイナムコという巨大企業であるので、ある程度の資金力はある。新アリーナ問題も、現行の「松江市総合体育館の大幅改修」で決着のめどが立ち、集客も「完全に地域に根付いた、というかもはや『西地区の宇都宮』と化してる」感じで、恐らく新B1基準もクリアできそうな感じ)。

 ですが、この「選手層の薄さ」は、「偏りが強すぎる起用法」が招いた感じでもある、と自分は思ってます。そもそもかつて、『ダブドリ』のインタビューで、ポール・ヘナレHCが「タイムシェアは基本的には考えていない」と言い放っていますが、21-22よりも昨季、そして今季の方が、「主力選手の出場時間が特に長くなっていっている」傾向にあります。
 実際、昨季、今季と、「思ったような選手補強ができていないのでは…?」というような移籍市場での動きになっていますが、今オフでだと、


 「阿部の退団」→白濱に比して、出場時間が減少傾向になっていった。はっきりと明確に、「出場機会への不満」。
 (結果的に阿部自身にとっては「大正解」であったが、島根にとっては「想像以上に大きな穴」になっている。)

 「晴山の補強」→晴山自身は底抜けに明るい性格の持ち主で、「3Pシューター」と資質能力が明確だが、「前田(川崎→京都)の補強に失敗したから」との噂がある。これがほんとうかは勿論わからないが、前田は、不本意だった2年間の川崎時代でも「まとまった出場機会を与えれば、一定以上のパフォーマンスは見込める」感じではあった一方で、晴山は「そもそもCSレベルなのか?」の感じではあった(しかもかつて、千葉J時代に全く戦力になれずに1年で退団した前歴がある)。
 (ちなみにより深く突っ込めば、前田の補強に乗り出したときには既に、京都が話をほぼまとめていた[GMに加えて、ラナHCが直接口説き落とした、ともいわれている。それと京都は、岡田も補強したのだが、前田と岡田は富山時代に「公私両面で盟友関係」といわれていた]。そして「阿部が退団の意向で、補強に乗り出さざるを得なかった」面も影響して、いわば「次善的な補強にならざるを得なかった」の推測ができる。)

 「マーティンの補強」→これ自体は恐らく、はじめから意図していた?と想像するが、これも実は誤算がある、そう、「ホーキンソンの補強レースに参戦したが、恐らく特に立地面[SR渋谷は東京が本拠地、つまり立地面で最高]の影響?で敗れて、それで『ニカの残留』になった?」と。
 で、ニカは、典型的な「古典型ビッグマン」であるが、実はマーティンも「古典型ビッグマン」である。つまり、ニカがいるのに「3Pができない」マーティンが来た、これでは同時起用は難しい。
 というのも、Bリーグでは21-22以降、「広島、エチェニケとジャクソン」「大阪、ハントとオマラ」「京都、ディアロとウドゥ」と、「3Pができないビッグマンは1人が上限、故に両雄並び立たず」という事例がいくつもある。
 で、案の定、マーティンとニカは、開幕9試合で早くも「両雄並び立たず」になっている。そのような結果が早くも出ている以上、「第3外国人、それも『3Pができるセンター』」を、できるだけ早くに緊急補強の必要があると考えるが…」と。


 いま、島根は、「7勝2敗」で開幕ダッシュに成功はしています。ですけどその内実は、「『ビュフォード、ニック・ケイ、安藤誓』の『BIG3』の奮闘があるからこそ」と、はっきりと明確に出ています。
 よくも悪くも、清々しいほどの「BIG3+ロールプレイヤー」のスタイルは「NBA型に近い」感じで、それがとても興味深い感じでもありますが、これは「危うさと背中合わせのリスク」でもあると感じてるんですよね。
 そう、「BIG3のうち、誰か1人でも中長期の離脱があれば、その時点で即失速」を意味するからです。



 【「ニック・ケイ」、Bリーグ入り後の「A/TO」。】
 (21-22[4.00]→22-23[3.17]→今季[2.06])

 特に「ニック・ケイ」は「数値以上の存在意義」であると思っていて、まさしく「バスケIQの塊」と思っているのですけど、「チームを勝利に導くために、その時々で何をすべきかの判断スピードがすごい」なあと思っていて、「ポイント4.5」「ストレッチ4.5」のいずれの面でもとても質が高いのです。そして「守備意識がとても高い」。
 実際、ニック・ケイが豪州代表の活動の影響で不在であった、「PSMでの滋賀戦」。結果は同点でしたけど、スコア以上の「リズムの悪さ」が否めなかった、いわば「負の意味での別チーム化」でしたので。

 …って、いままでも繰り返し述べてきましたけど、
 「ニック・ケイがBリーグに来てくれたことに、感謝に尽きる!」
 ということです。ニュービルが「おい、日本はいいぞ」と、豪州NBL時代で競演した選手に伝え倒したといわれていて、その影響なのかはわからないですが、勿論、ニュービルが「Bリーグのレベルアップのきっかけ」ではあるのですけど、この流れをより加速させた大功労者は「ニック・ケイ」であると思うんですよね。

 確かに、NBA経験はありません。というか(Bリーグ入りの)直近で、スペインリーグでは正直成功できたかといえば解釈が分かれる感じです。
 ですけど、現役の豪州代表でレギュラークラスである。その(Bリーグ基準でいえば)超大物が中国CBAではなくて、Bリーグに来てくれた。「お金じゃない」を身をもって示してくれたと。
 それでいて、まあ「お前たちとは格が違うんだよ」を証明し続けている感じではあるのですが、2ndオプションを早い段階で受け容れて、むしろそれを黙々と遂行して(当初は「20得点-8R」をバンバン量産する感じになるのでは、と思っていました)、「こんな超大物が、むしろ脇役仕事を率先して遂行するんだ」と。実際、「A/TO」が、Bリーグ入り後の3年間、ずっと「2.00」を上回り続けています(一般にビッグマンでは「1.00」を上回るでも特筆で、「1.50」を上回るとすごいといわれる、つまり、いかに「ニック・ケイがすさまじいバスケIQの持ち主である」かが伝わるかなです)。
 それでいて、戦況やチーム状況次第では、「スコアリングマシーン」に変貌できる、そう、「仕方ないなあ」とばかりに、「25得点、30得点を量産してくれ」となれば、それを平然とやってのけると。


 最終的には(それが何年後かはわからないですが)、母国、つまり豪州NBLに帰還するだろう、と読んでいます。でも、いまでまだ31歳ですし、1年でも長くBリーグにいて欲しいですし、これほどの超大物が、同一チームで3年目である、これもとても嬉しいことです。
 最終的にどれほどの数字を残すかはわからないですけど、

 「その数字以上に、ニック・ケイがBリーグに与える意義や影響は、とても大きい、それこそ『永遠の伝説』であり『永久欠番』に値する!
 Bリーグの歴代の優良外国人で『no.1論争』の候補の1人であると思うし(勿論、「ギャレット(元A東京)」「ニュービル」「ビュフォード」「クーリー」とかもその候補であることに異論なしですが)、少なくとも『歴代TOP10』には確実に入るだろう、それが地方都市である島根をとても気に入っている(「のどかである」ことがより性に合っているとのこと)ことを含めて、最高に嬉しいし、いつか母国帰還を決断する際は、盛大に送り出して欲しいと強く伝えたいです!(少なくとも「喧嘩別れで去るイメージは全くなさそう」と信じていますので。)」

 そう、確かにビュフォードも、「生ける伝説」であることに異論はないのです。ですけど、いまの島根が、いまのBリーグがあるのは、という視点でいえば、「ニック・ケイの方がより大きいと思ってる」が、自分の考えなんですよね。ビュフォードは、「むしろBリーグ入りしてから大成した」感じですので。
 (勿論、「Bリーグ入りしてから大成した」ことも、とても嬉しいことです。このケースでいえば「エバンス(広島)」「スティーブ・ザック(秋田)」「ジャクソン(京都)」とかもそうですし、「ニュービル」「クーリー」も、「Bリーグで最も輝ける場所に出会えた」意味では、そうであると解釈できますので。あ、自分のnoteで言及する機会がいままで恐らくない感じなのでこの機会に述べますけど、スティーブ・ザック、日本に期待と売り込んで?それでBリーグ入りが叶ったと伺うけど、「ね?日本って、活躍できたらその分より一層応援してくれるし、どこかで壁にぶつかっても温かく『信じてるよ』と応援し続けるファンがいる、だから日本って、とても素敵でしょう?」の感じです。)


 【島根、「BIG3」及び「マーティン、ニカ」の「出場時間、30分換算でのEFF。】

 ビュフォード(「21-22、30分29秒、25.75」→「22-23、35分21秒、26.79」→「今季、34分28秒、21.26」)
 (「21-22の開幕当初は6thマン」であった。)
 ニック・ケイ(「21-22、32分14秒、20.58」→「22-23、30分09秒、22.94」→「今季、32分48秒、24.06」)
 安藤誓(「21-22、32分45秒、14.47」→「22-23、35分20秒、11.34」→「今季、36分15秒、15.56」)

 ニカ(「21-22、17分28秒、16.50」→「22-23、24分28秒、14.68」→「今季、22分36秒、13.54」)
  (「21-22の開幕当初は、10分程度の出場時間にとどまっていた。)
 マーティン(「今季、20分12秒、12.05」)



 数値を見ればわかるように「清々しいほどのBIG3依存」です。で、これは「合理的といえば合理的である」と思うのです。でも、これは昨季の年明けとかにも述べてますけど、「最後まで持つのか?」と。
 「最後まで持てば、今季こそ、ファイナル進出、そして優勝のとても有力な1つ」と強く感じてます。尤も今季の場合、「宇都宮、A東京と異なる山に入ることがとても重要である」感じになっていますので、そのためには「西地区の1位(本拠地開催を叶える意味でも)」に入ることがとても重要になってきますけど。


 そう、「最後まで持てば、BIG3でゴリ押し切れる」、それは

 ビュフォード(「Mr.トリプルダブル」)
 ニック・ケイ(「歴代最高のバスケIQ」)
 安藤誓(「現役no.1の3Pシューター」)

 3人それぞれが、「稀有な資質能力の持ち主」であるから。
 尤もだからこそ、「今季が最大の勝負」である訳ですけど。
 (年齢面を考えると、今季及び来季」が「BIG3のピーク」と映る。誰かがピークアウトになれば、この前提条件自体が崩れて、一気にガタが来ることを意味する。)

 ただ、島根に流れは向いているよなあと感じるのは、

 琉球(「EASL」「病み上がりのクーリー」「PGの耐用能力(岸本は年齢的にいつ衰えてもおかしくない)」)
 名古屋D(「負傷禍リスク」「勝負弱さ」)
 大阪(「カロイアロありき」「年齢構成がやや高め」「勝負弱さ、負け癖」)
 長崎(「どこかで研究されるだろう」「馬場ありき」「選手層の薄さ」)

 そう、他球団のそれぞれに、「何かしらの不安要素」が拭えないこと。そして島根には

 「本拠地でのファンの大声援(ホームアドバンテージ)」

 これがあります、そう、いまや「西地区の宇都宮」と化している。最後はこの「ホームアドバンテージ」も島根に有利に作用するのではと。自分が「少なくともCS出場は現実圏」と考えるのは、正直これは大きいです。


 ですけど、だからこそ「ネックはある」感じです。もう、日本人の層の薄さは、「目を瞑る」しかないです。これはBリーグは「トレードの仕組みがほぼ機能できていない」ですし、「偏りの強い起用法が敬遠されている」ことも、もうはっきりと浮き彫りになっていますし(現実論として、特に若手・中堅の立場からすれば、「出場機会こそ正義」ですのでね)。
 ニカは、徐々に衰えの感じが散見ではありますが、「残り少ないだろう現役生命、だからこそ優勝したいんだ!」、これが伝わりますし、衰えが散見といっても「EFFで10点台を充分に上回っている」ので、要求ラインは満たしているといえます。

 では、ネックは何か。シンプルに「第3外国人」、そう、「マーティン」です。先述でも言及させて頂いてますけど、「ニカとは共存できない」、もう答えは早くも出てしまっている。現に「30分換算でのEFF」は「12点台」、つまり「最低限度の要求ラインといえる『15点台』を大きく下回っている」になっています。というか「ヒサタケ未満」といえば、より伝わるかなです(つまり、ヒサタケを獲れれば、それだけでも戦力アップを意味します。尤も自分がヒサタケの立場だとして、「横浜BCと島根、どちらを選ぶか?」といわれれば、「横浜BC。速いバスケとわかってるし、河村がいて自分を活かしてくれそうだから」と即答ですけど)。



 …と綴っている中で、昨季、三河及び三遠でプレーしていた、バリバリのNBA経験者であるオクインが、中国CBAの球団を退団してFAになった、というニュースが入ってきました。「waived」とあるので、「放出された」の意味合いがより正確かなです。
 そう、オクイン、いわば「完全なジャーニーマン化」が気に掛かる感じではありますが、持っている能力は確かなんですよね。



 (←英語版のウィキペディアでは、プエルトリコの球団に在籍とありますが、いまはFA状態とのことです。昨季は「中国CBA」でプレー、「6試合のNBA経験」があります。)


 考え得る有力な候補は、恐らくこの2人です。

 (1)「カイル・オクイン(「33歳、NBAで472試合出場」、昨季にBリーグ登場、三河と三遠でプレー。三遠時代での「30分換算でのEFF」は「25.14」で、数字上は「バリバリのNBA経験者」を証明でしたが、三遠時代はチーム成績はむしろ反比例的な感じではありました。)」

 (2)「ドゥアン・ヘルナンデス(「この12月で27歳、NBAで6試合出場」、昨季は「韓国KBLで29試合、PER22.16」の後に、「中国CBAで13試合、PER21.46」。中国CBAでは第3外国人の立ち位置で平均16分程度と限られた出場機会も、「PERで20点超え」、これはかなり期待できます。ただ問題は、「3Pはできるが試投率は10%程度(それでもマーティンよりはましな訳だが)」、「FTが苦手(60%程度)でハック戦術のリスク」。)」


 はっきりと明確に、「オクイン≧ヘルナンデス」です。ただ問題は、「オクインが『第3外国人』を受け容れた上で臨めるか」、ということ。「背に腹は代えられない」「優勝したい」とオクイン側が割り切った上で、入団がまとまれば、「全体の選手層の薄さ」を補って余りある、それこそ「反則的な第3外国人の爆誕」です(NBAでいう「犯罪契約」といえます)。

 ですけど、オクインは、昨季は三遠時代に「3Pが試投率23.8%、成功率31.7%」と、いわば「普通に3Pがレパートリーである」、これだけでも「ニカとの同時起用は全く問題なし」といえます。加えて「A/TO」も三遠時代は「1.43」と質が高く、そして「30分換算でのブロック」が「1.84」と、「リムプロテクターとしてとても優良」です。
 そう、つまり、オクインをもし獲れれば、「ビュフォード、ニック・ケイの負担をある程度軽減できる」ことに期待できます。「ニック・ケイをSFに置く、いわば『ニック・ケイ-オクイン-ニカの3BIG』が、戦術オプションにできる」(←というか、日本人選手の層の薄さを考えると、むしろこれは「より合理的である」とさえ映る)、これが機能できるかは「やってみないとわからない」感じではありますが、もしこれがレパートリーとして可能である」となれば、一気に「『最後まで持つ』ことの視界がより良好になる」といえます。


 勿論、「オクイン」「ヘルナンデス」以外の道になるかもしれません。それこそ例えばですけど、




 いま、NBA球団で居場所を失ってFA状態である

 (3)「TJ・ウォーレン(元サンズ等。30歳、SF/PF。NBAで374試合に出場。いわゆる「得点能力に全振りタイプ」の「3.5番」。選手タイプ的にはBリーグに特にニーズのあるタイプだが、問題は「度重なる負傷歴」。)」

 (4)「テレンス・ロス(元マジック等。32歳、SF。NBAで733試合に出場。いわゆる「シュータータイプ」で、サイズ的には「3.5番」が可能だが、NBAでは「SF特化型」であった[現にリバウンドが少ない]。仮に「3.5番」が可能ならば、NBAでは「ほぼ6thマン専任」であったので「第3外国人としてドンピシャ」であるが。)


 仮に、「TJ・ウォーレン」「テレンス・ロス」のいずれかがもし獲れる可能性があるならば、1バスケファンとして、そりゃあ観たいですよ。もうNBAで居場所がない意味でも、そして島根の資金力を考えると、そして「ポジション面」を考えると、むしろオクインより現実的かもと。ロスの場合は、「3.5番」は「やってみないとわからない」感じはありますが、NBAとはDF面の強度が異なりますから、恐らく可能だろうと自分は読んでいます。
 そうなれば、それこそ、「豊富なNBA経験による、勝者のメンタリティー」を植え付けることを含めて、あくまでも「うまくはまれば」ではありますが、集客面(大物NBA選手を獲れなくてもすでに集客面では根付いている感じではあるが)をも含めて「特大のメリット」と想像するのです。

 いえることは、いま島根に早急に必要なことは、

 「マーティンが島根では、もう機能できる見込みがまずないことが浮き彫りになっているのだから、『3Pができるビッグマン』あるいは『3.5番』を早急に緊急補強して欲しい!」

 これを強く伝えたい想いです。



 ですけど、より深刻なのは、「広島」です。
 「3勝6敗」、開幕ダッシュに失敗していますけど、より問題は「内容面」。確かに「惜しい試合」もいくつかありますが、特に「FE名古屋との2試合目(開幕2試合目でもある)」は酷い内容に終わり、アウェーなのに試合後に(大きくはないが)ブーイングがあったと伺います。


 【広島、「30分換算でのEFF」。】

 エバンス (22-23[26.02]→今季[24.47])
 ブラックシアー (22-23[26.09]→今季[17.99])
 メイヨ (22-23[19.44]→今季[16.94])
 寺嶋 (22-23[11.48]→今季[9.24])


 そう、エバンスは「安定の絶対エース」ですけど、ブラックシアー、メイヨ、寺嶋は、いずれも成績を落としています。ただ、これは「個人として研究されたから」、それはあるかもですけど、むしろ「全体的な選手編成・ポジションバランスの影響」と自分は読んでいます。
 それと、3人の外国人は、開幕直前に負傷したとの公式発表がありましたけど、「負傷が実は完全には癒えないまま強行出場せざるを得なかった?」可能性もあります。



 はっきり言って、今オフ、広島は「馬場が欲しかった、でも失敗した」、これがとても痛恨であった、が自分の読みです。
 恐らく、辻に対しては、


 「辻に6thマン転向を内々に打診。
 →優勝したいけど、自分としてはまだ正SGで勝負できると思っている。
 →故に残留交渉は破談、辻自身は『いつか並里と共闘したい』と思っていた。
 →故に、群馬と電光石火で話がまとまった(辻側から逆オファーをした可能性も?と思ってるが)。
 →「辻の6thマン構想」は、「馬場の補強ありき」。確かに馬場の補強が叶えば「帰化枠相当を日本人選手で確保も同義」、そりゃ欲しいは当然。
 →でも、馬場とは「人的なつながりがない」「長期大型契約が前提であったが、海外挑戦の付帯条項はそもそも念頭になし」で、破談になった(馬場を獲るの決め打ち戦略」なので、「成功で優勝を目指せるか、失敗で正SG空席の苦境か」の大きな賭けではあった)。
 →結果、「正SGは空席」で開幕に。山崎は確かに良質の3Pシューターだが、あくまでも「爆発力の6thマンタイプ」で、守備は不得手(現に想像通り「穴」になっている。加えてマーフィーも昨季の時点で「これ以上上がり目がない」の感じなのでなおさら)。
 →しかも、カイ・ソットがヘルニアで長期離脱(復帰はかなり時間を要しそうなニュアンス)。「正SG」「正C」と2つもレギュラーが空席では、苦戦はやむなし。
 →「カイ・ソットの穴」は、「ネパウェの帰化実現(「河田」が登録名に)」で目途は立った。ただ、「正SG」は…。(←いまここ)」


 こればかりは、「馬場を獲れなかった」誤算は、仕方ないでしょう。ただ、入団先が同じ西地区の球団(「長崎」なので)であったことは、とても大きな誤算であったと想像ですけど。
 そう、わざわざ辻を6thマンにする、それほどの価値のあるカードは、現実的には「比江島」「馬場」の2人しかいない訳です、よくいってぎりぎりで「岡田」まで。ですけど、

 「比江島」→2022年夏に宇都宮と「長期大型契約」で、「生涯宇都宮」が事実上確定済み。
 「岡田」→地元球団でもある京都と、どうやらシーズン中に話がまとまっていた感じ、故にノーチャンス(及び、昨夏の不倫騒動でのコンプラ的観点から、「そもそも俎上でなかった」可能性もある)。
 「馬場」→海外での居場所を事実上失っていたので、今オフのBリーグ帰還自体は濃厚視されていた。それ故に「馬場の決め打ち補強」を目指したが、「All or Nothing」で、結果後者になり、「正SGが空席」の事態に。


 およそ、上述の感じと想像ですし、「だからバスケットボールは奥が深い」と改めて考えさせられますけど、いや、確かに、山崎は「貴重な3P特化型のシューター」ではあるんですよ。長く宇都宮にいたので「勝者のメンタリティー」の持ち主である意味でも、補強の意義は確かにあった。
 ですけど、

 「21-22(6.75)→昨季(5.54)」

 ですので、よくも悪くも「ロールプレイヤー」の域を出ない。そう、広島が本気で「優勝、ファイナル進出」を目指すならば、山崎の立ち位置は「別途で正SGがいて、第2のSG(6thマン)として15分程度で爆発力を示す」の選手タイプなのです。現に群馬では
 「21-22(19分04秒、先発11試合)→22-23(12分39秒、先発9試合)」
 でしたので。


 それが、馬場の補強失敗で、いわば「繰り上がりでの正SG」になった(というか、そうせざるを得なかった)。勿論、山崎側からすれば「ずっと待望したチャンス」な訳ですけど、現時点での結果は

 「今季、30分換算でのEFF(3.95)」(22分38秒)

 「3.95」という数値は、もう少し良化はするかなではありますが、とはいえ、「CSレベルの球団の正SG」として求めたい「6.00」のラインには、遠く及びません。できることが「ひたすら3Pを打ち続ける」の特化型ですので、当然といえば当然といえますけど。

 で、あくまでも「もとは第2SGとして構想していた」、だから山崎であったと想像なのです、これが「前田」であれば、そもそも前田は「出場機会が欲しい」で移籍市場に出た感じですので、「獲れる訳がない(そもそもこれも、「第2SG獲り」の方針を決めた時点で、前田は京都と話がほぼまとまっていたといわれてるので、どのみちノーチャンスでしたが)」訳です。
 で、山崎の補強自体は、むしろ理にかなっていた感じではあって、昨季の広島が、「CS出場は叶えたけど、島根との差を詰められなかった」のは、「辻を下支えできる第2SGがいなかった」(上澤は確かに「良質の3Pシューター」だが、本質的には「スコアリング型の第2PGタイプ」が大きかったですので。


 それと、1バスケファンとしては、マーフィーは「これ以上上がり目はない」と思っているのですけど、「貴重な生え抜き選手」として「近未来のフラッグシップ」に位置付けたいのでしょう、これはとても理解できます。

 で、船生は「PG~PFのいずれにも対応できる、バスケIQに優れる貴重なオールラウンダー」です。むしろ「CSレベルの球団だからこそ、1人はいて欲しい選手タイプ」です。ですけど、全体的な選手の質が今季はやや落ちてしまったので(単純に辻がいなくなった、つまり「レギュラークラスを1人失い、その後継を獲れなかった」ので)、結果、船生も「特徴をより活かせない」悪循環になってしまっています。
 (正SGが空席ならば、船生を正SGにすればいいじゃないか、となるかもですが、船生は「状況に応じてポジション・役割を入れ替えていく」が存在意義ですので、「正SGありき」では特徴を減退させてしまうんですよね。尤も船生自身が「衰えが出始めている?」感じがしないでもないですが。)


 そう、「広島の正SG問題」、「山崎、上澤、船生、マーフィー」、いずれでもしっくりいかない、そう考えると、現況に照らせば、自分が広島のGMあるいはHCならば、当面の間の正SGを「中村拓人」にします
 (中村拓人の「30分換算でのEFF」は、「22-23[3.81]→今季[7.07]」です。)

 確かに、中村拓人は「まだ成長途上」であり、それに「ナチュラルポジションはむしろPG」です。ですけど、「ガンガンとリングに向かっていけて、実は守備意識の高さをも併せ持つ」、この資質能力、FE名古屋にいるお兄さん、中村浩睦と似ているよなあと(「お兄さんよりは資質能力的によりPG寄り」と思ってますけど、「お兄さんよりもサイズ的にはよりSG寄り」なんですよね)。

 そう、中村拓人を正SGにスライドする、これは「ポジションバランスをやや歪にするリスク」がない訳ではないですが、上澤はむしろ「第2PGタイプ」ですし、船生を「大型の第2PG的な起用法をメインで」とすることもできます。特にBリーグは、河村、富樫、齋藤、佐々木など、「爆発的なスピードを特徴とするスコアリング型のPG」が何人もいますので、パス優先型の鈴木達とかを含めて、そういったPGを封じる意味で、船生はより適任といえますので。
 で、山崎を第2のSG、マーフィーを第2のSF、とそれぞれ位置付ける(マーフィーは「控えでならばB1戦力ではある」と思うので)。これならば、ポジションバランスはどうにかとれます。



 恐らく、12月の半ば~年末?あたりに、三谷(筑波大学4年生。SG/SF)の入団になると想像です。昨季の特別活動指定選手のときで既に「相思相愛」の感じですし(広島にとって、三谷は地元選手)、大阪が高島を宇都宮にさらわれたような二の舞はまずないように留意してるだろう、と思ってます。ましてや三谷にとっても、ポジションに1つ明確な空席があることに照らせば(そりゃあ、地元球団で1年でも長くプレーできればより理想でしょうし)、「断る理由がないでしょう?」と想像です。
 ですけど、自分が広島のGMならば、「三谷と共にもう1人、全身全霊で補強して欲しい(補強を実現させたい)選手」がいます、しかも今季の大学4年生は「いままでの2年に比して、不作の傾向?」といわれていますのでなおさらと。




 「脇真大(白鴎大学4年生、SG/SF)」。広島が抱える「正SGの空席問題の解消」のできる1手は、「脇の入団の実現、ほぼこの1択」と思ってます。
 というか、今季の大学4年生の補強でいえば、「脇を補強できた球団=それだけで大勝利」(他には三谷、黒川[PG。東海大学]など、ガチで数えるほどしかいない)といえますので。
 「入団を決断して頂ければ、すぐに正SGで起用する。ポジションを空けているどころか、空いている訳だし、CSを、そう遠くないうちの優勝を叶える原動力になれるよ。」、これ以上の口説き文句があるだろうか、です。

 あとで述べますが、実は京都も、「第3外国人」と共に、「日本人選手の質的な不安感」問題を抱えてしまっています。ですので京都も、脇は「現実論として喉から手が出るほど必要な補強ターゲット」と想像です(というか御願いだから補強を実現させて欲しい!が本音ですが)。

 いずれにせよ、こればかりは「相手があること」ですし、今季の大学4年生の事情に照らせば、「脇はすさまじい大争奪戦」が容易に想像できます、いわばボールは脇の側にある(「入団すれば、いますぐにでもレギュラークラスで起用できる」という球団は、広島、京都以外にもあると想像です)。
 ですので、「どうなるか、見てみよう」ではありますけど、「正SGの空席問題の解決」は、「脇と三谷の両獲りがより望ましい」と、自分は考えます(勿論、「三谷のみの補強」でも、いまよりはましである、とは思いますけど)。


 ちなみに、「カイ・ソットの穴」としての、「河田(ネパウェ)の帰化枠での入団」は、自分は、「帰化枠としてでならば、『30分換算でのEFF』で、『10点は恐らく超えるはず』」と想像ですので、「正センターとして20分程度の起用」でならば、機能できるのでは、が自分の読みです。「できることに限りがある」、いわば典型的な「古典型ビッグマン」ですけど、そこそこリムランができますので。カイ・ソットがいつ復帰できそうか、そしてカイ・ソットが復帰したとき、ネパウェはどのような立場になるのか、の問題はありますが、カイ・ソットが復帰に結構な時間を要しそうなニュアンスですので、いまはこれは目を瞑ろう、の感じです。

 いずれにせよ、今季は西地区のレベルがより上がっている感じがありますので、広島は「我慢のシーズン」にならざるを得ないでしょう、とはいえ、もとのチーム力がある、いわば「積み上げた2年間」という基礎がありますので、最終的には「勝率.500を切ることはないのでは?」と読んでるんですよね、勿論「ジャンプの年」「最大の勝負の年」という意味では、「CS出場ラインに届くのは恐らくとても厳しい」ですので、とても不本意だろうと想像ですけど。
 いまいえることは、1バスケファンとして、「広島よ、いまは我慢、とにかく40分間、いままで積み上げてきたことを信じ続けよう、『明けない夜はないから』!」と伝えたいです。



 (7)昨季、及び今秋のPSMでは「道に迷ってる感」が強かった大阪。でもフィッシャーHCには、きっと「スタイル構築の絵」があったんだ。「GMとHCが同じ方向を向けるだけで、こんなにも輝ける」好例、そして「カロイアロ」、Bリーグでも歴代有数の優良外国人!


 (上が今季、下が昨季[22-23]の、大阪の選手成績。「EFF」にカーソルを合わせてます。)



 (←リンク添付のポストは、いずれも「ツリー状」になっています。それこそ、見た目の文面以上に、実際の「ブースターミーティング」[6月21日水曜日、6月28日水曜日、2回共に参加させて頂きました]、とても「生々しかった」です。特に黒木雄太GMの、「優良な帰化選手は、皆様ファンが想像している以上に、とても必要資金を必要とします」の趣旨の言葉、これだけでも1バスケファンとして「とても学びになった」感じですので。
 いやまじで、特に「21-22」の頃の大阪は、それこそ「殿様商売」って感じだったんですよ、「貴重な地元球団だから応援はし続けるけど、いや、ファンの方向をちゃんと向けていますか?」と。ですけどこのオフの大阪は、球団職員の皆様から、「もうあとがない」「京都に抜かされたくない」「これ以上、島根や広島に引き離されることは許されない」という「危機感」がひしひしと伝わってきたんですよね。
 ちなみに大阪の本拠地の生観戦は、今季はまだ叶っていません、シンプルに京都の本拠地試合で、見たい試合が集中していた事情からです。で、12月のバイウィーク明け初戦である「大阪vs佐賀」の2試合を生観戦の構想ですので、これをとても楽しみにしています。)



 「8勝1敗」。正直、今季の大阪は、開幕直前のときの自分の見立ては、下記の感じでした。

 「昨季に比してだと、内容面ではより期待できるし、志向するバスケスタイルの方向性自体は、より共感できる感じにはなっている。うまくかみ合えば、ワンチャンでCS出場権争いに絡んでくる可能性を持っている戦力ではあるし、今季は広島が「正SG」「カイ・ソット」という2つの大きな穴を抱えていて失速リスクがあるので、「4強の構図」が崩れている意味で、それ故にチャンスはある。
 だけど不安は、第1に『年齢構成がやや高めであること(本来ならばここから3年をかけて勝負に出るイメージがより望ましいけど、年齢構成から考えると「来季が最大の勝負」になる)』。第2に『帰化枠/アジア枠の不在([竹内]譲次が帰化枠に近い存在といえばそうだが、せめてアジア枠がいれば…、という感じがボディーブローのように効くにならなければいいが…)』。そして第3に『PSMでの負け方(同格以下を相手に「一気に集中失点を喫して逆転負け」というのが、とにかく目立った。自分自身、PSMでの「大阪vs神戸」を生観戦させて頂いたけど、「内容はよいけど、負け方の印象が悪すぎる」であった)』。
 勝負ごとだから、『負けること自体は仕方がない』。だけど、PSMでの負け方は、繰り返すと雰囲気をより悪化させかねない感じが…。いや、さすがに降格とまでは思わないし、悪くても『勝率.400近く』は確保できるとは思うが、よくて『勝率.550程度』のイメージだし、現時点では京都がより先行きを持てそうな感じかと…。」


 それ故に、「西地区6位」の見立て。要は「勝率.500前後、安定の定位置」が、自分の正直な読みでした。コアメンバーが何人もいる(合田、橋本、木下、譲次。そして飯尾もそう構想されているであろう)、特に譲次、合田はリーダーシップの持ち主であるので、「空中分解リスク」は心配なさそうだけど、だからといってうまくいくだろうかといわれると…、と。
 期待感を持てるとすれば、「橋本」。このオフ、残留交渉が思いのほか長引いて、自分はとても心配でしたけど(GM曰く、「残留という結論自体は元から決まっていたが、『あとがないよ』という趣旨を伝えるなど、細かいことで時間を要してしまった」とのこと)、そう、「あとがない」、昨季は正直、とても不本意な結果でしたので。
 ですけど思えば、「合田」が、「21-22」でキャリアワーストの内容に終わり、「あとがない」といわれていた、ですけど昨季、「シューターに専念」であったことの奏功、及びDF能力に活路を見出したことも影響したのか、「完全復活」を叶えました。

 で、橋本、あれほどの大怪我をすれば、「できなくなったことがある」ことは想像できます、でも、怪我をしたからこそ、「持っている長所により特化する」とか、「できる貢献を見出して、それに全集中する」ことで、活路を見出すことはできるはずと。それに橋本、負傷前から、あなたの特徴ははっきりしていたじゃない、「とにかくガンガン得点を狙っていく、リングに向かい続ける、シュートを放つ」と。だから、橋本、あなたを信じてる、というか昨季だって、あの年明けの北海道戦の「渾身の4点プレー」、らしさを見せたときはあった訳だから!と。


 …と、思ってはいても、それ以上を期待できるイメージは、正直全くありませんでした。とりあえず、開幕直後の段階でだと、「PSMよりは、内容面では改善された」であって欲しい、それ以上は求めないからと。
 そしたら、です。「いや、今季の大阪は違うぞ」と。そのような感じになってきたところで、10月25日水曜日、「京都vs大阪」生観戦でした。

 いわゆる「京阪ダービー」。自分は「どちらも応援球団だから」ということで、1個人としては、いつも以上に「ただシンプルに、バスケットボールそのものを楽しみたい」のイメージでしたし、そして、「京都と大阪、御互いの現在地を感じられる貴重な機会。御互いに持てる全力を出し切って欲しい!」と思っていたんですよね。


 (←結果は「74-83、大阪が勝利」。ラストのカロイアロの2Pをカウントしそびれていた件、恥ずかしい…。)


 (←試合終了後、帰りの阪急電車の車内でひたすらに綴った「感想ポスト」。ツリー状に「13ポスト」を綴ってます。)



 「京都vs大阪」の生観戦。実際に生観戦を叶えて、「今季の大阪のチーム力は、ほんものだ」と、とても伝わってきました。
 実は、昨季及び今季と、大阪の「新体制発表会」に参加させて頂いていました。ですけど昨季の「新体制発表会」のときに、自分はフィッシャーHCに、

 「志向するバスケスタイルについて、『走るバスケ+α』を目指すのか、そうではないのか、について、話せる範囲でよいので教えて頂けるとより嬉しいです。」
 →「『全く新しいシステム』。それ以上はいえない。確かにPSMでの最初は、『走るバスケ+α』で試したけど、いまいえることは『全く新しいシステム』。それが自分の西宮時代に近いのかどうかをも含めて、それ以上はいえない。」

 という趣旨の回答だったんですよね。

 そう、自分が、天日謙作HC時代の「走るバスケ」が大好きであったことが恐らく大きいかなですけど、昨季の大阪のバスケは、申し訳ないけど、「観ていて『わくわく感』を感じられなかった」。
 無駄なパスが目立つ、結果、タフショットになる、果てには逆速攻を食らって無駄な失点になる、と。

 実は、フィッシャーHCのことは、西宮時代は存じなかったのですけど、大阪に来て、たとえ答えにくい、伝えにくいことでも、ちゃんと相手の方向を向いて伝えようの姿勢が伝わることを含めて、まるで「先生」って感じで、1人の人間としては、とても好感であったのです。「一緒に仕事をすると、きっとやりがいを持てるんだろうなあ」、と想像の感じで
 ですけど、こればかりは、スポーツの世界、この場合バスケですので、「コート上でどうか」が問われる訳です。ですので、「1人のバスケ指導者として、より好感を感じられる」感じであって欲しい、これを強く願っていたんですよね。



 で、実は、大阪、以前のGM(申し訳ないけど、解任が半年遅かったわ、が自分の本音です。天日謙作HCの退任と共に、セットで辞めるのが筋であったのでは、と)、どうしても好感を持てなかったんですよ。確かに「英語は得意」であることは伝わるけど、それ以外のプラス要素を見出せない、という感じを。

 「有力な日本人選手との交渉に、ことごとく失敗した」(特に2021年夏、辻は是非とも補強を叶えて欲しかった、といまでも思ってます。貴重な「地元のスター選手」である訳ですから、なおさら。)
 「ハントとオマラ、3Pができないビッグマンが2人も」(これが2022年夏。当時、広島で「エチェニケとジャクソン、両雄並び立たず」という結果が出ていたのに、「いや、広島の結果、ちゃんと見てました?」と感じたんですよね。)
 「ニュービルがいるのに、日本人のピュアPG」(これも2022年夏。最終的にこれは成功で、いまの大阪があるのですが、当時は「いや、より必要なのは、ニュービルを正PGに専念で、それと補完性があるSG/SFでしょう?と[尤も確かにそれを満たし得るSG/SFはとても限られているので、ピュアPGの鈴木達の補強は、「これはこれであり」ではあったのですが]。)


 うん、「認められないわぁ」と。ですので、以前のGMの解任の発表のときは、「やっと大阪が前に進める、と期待しよう」と感じたほどです。


 で、いまの黒木雄太GM。「京都vs大阪」の生観戦のときも、大阪側のベンチ近くにずっといて、「選手と共に戦っている」姿勢がとても伝わり好感でしたけど、先に結論的なことになってしまいますけど、


 「GMとHCが同じ方向を向けるだけで、こんなにも輝ける、こんなにもよくできるんだ!」と、1人の人間、1人のバスケファンとして、とても学びになる。
 そして、フィッシャーHCには、『こうすれば、きっと理想に近い感じを完成させられる』という『スタイル構築の絵』がきっと存在していた、そしていまの大阪は、この景色に確実に近付こうとしている(尤もより現実的な勝負は「スタイル再構築3年目」である来季かな、と想像ですけど)。素直に『恐れ入りました』です。
 それと、フィッシャーHC側も、『自らも歩み寄った』、つまり大阪のカルチャーである『走るバスケ』をできるだけ残して、その上で『自らのエッセンス』をプラスする、なことがより望ましいことに気付いた(学んだ)、その意味でも『自分のこだわりを必ずしも押し付けない』ことを含めて『先生』って感じで、『大阪に来てくれてありがとう』の想いです。」


 そういう意味では、大阪って、「川崎」に近いのかもしれません。

 「在籍年数が長い、何人ものコアメンバー」がいる(これにより、「必要な補強をよりピンポイントにできる」メリットが生まれる)。
 「よりアップテンポで、『バスケは点を獲るスポーツでしょう?』と」(川崎も「3P重視」にして「リングにガンガンと突進していく」バスケスタイルですし)。
 「都市としてはビッグマーケットのバスケ球団」(尤も川崎も大阪も、実は「中の上レベルの資金力」しかないことは、1バスケファンとしては正直驚きです。MLBやNBAだと、「都市としてのマーケットサイズ≒移籍市場での優位性」といわれやすいですけど、Bリーグは必ずしもそうではない、そう考えると川崎も大阪も、「ファミリー的な球団体質は、それ自体はとても素敵だけど、『そうならざるを得なかった』要素もあるのかなと」。ただ違いもあって、川崎の集客力は、大阪もそうなって欲しい想いですが)。



 …と、そのような感じですけど、1バスケファンとして、特に大きいと感じるのが、「アンジェロ・カロイアロ」の補強です。





 【カロイアロ、ロング、「30分換算でのEFF」。】

 (カロイアロ)「今季(27.38)」
 (ロング)「21-22(29.37)→22-23(27.39)→今季(27.86)」
 (ハマー)「今季(13.18)」


 カロイアロとロングの「スーパーデュオ」で、「30分換算でのEFF」の合計で「55.24」です。それこそ「これほどのスーパーデュオがいただろうか?」といえる、とても強烈な数値です。
 ハマーは「第3外国人」です。「30分換算でのEFF」は「15点」を下回っていて、その意味では確かに物足らない、という感じかもですけど、実際に試合を生観戦した感想では、できることを愚直に遂行して、ビッグマンとしてはアンダーサイズだけど、「ハンドリングやプレー判断能力がいい意味でビッグマン離れしている」感じで、ルーズボールやスクリーナーの姿勢も◎で、自分は「第3外国人、控えセンターとしてでならば、大きな不満はない」と思ってます。

 実際、ロングは「独力でリングに突進できる『ザ・スコアラー』」って感じですけど(数値だけでいえば確かに「古典型ビッグマン」といえるが、自らシュートクリエイトできる意味では、Bリーグによくいるタイプの古典型とは少し異なるかなです)、カロイアロ、ハマーって、

 カロイアロ(A/TO[2.63])
 ハマー(A/TO[1.88])


 そう、「A/TO」、ハマーの「1.88」もとても特筆ですけど、カロイアロの「2.63」は、「とても異次元の数値」といえます。
 実際に生観戦をすると、カロイアロ、「なにこれ、シンプルに『異次元のバスケIQ』でしょう?」と。このカロイアロの衝撃は、それこそ、ニュービル、ニック・ケイと「同等以上」の感じです。

 で、カロイアロ、実は昨オフの時点から「いずれBリーグ入りがあり得るのでは?」の噂がありました。こうして実現したのは、本人が「いつか日本でプレーしたいと思っていた」ことも理由の1つかなですが、「自分の特徴を知ってるフィッシャーHCの存在」、恐らくこれが大きかったと想像です。
 (カロイアロとフィッシャーHCは、「2014-2015、ドイツリーグの『Telekom Baskets Bonn』で師弟関係であった」とのことです。当時もレギュラーで起用されていました。)

 カロイアロは、「イタリア系の米国人」で、現在「34歳」。年齢的には正直、「あと2年くらい早くにBリーグ入りが実現していれば、もっとすさまじかったかもと想像」の感じです。というのも「34歳」だと、一般には「ベテランに片足を突っ込む」年齢で、「衰えとの戦い」といわれますので。
 ですけど、少なくとも、生観戦をする限りは、それこそ動きが「キレキレ」です。いつ衰えが来るのか、この不安感がない訳ではないですが、「もしかして、いまが全盛期?」、動きの質やプレー内容からは、そう感じさせます。
 Bリーグでだと、比江島が「30歳を過ぎてから」、全盛期に突入のプレー内容ですので。




 いずれにせよ、こうしてカロイアロをBリーグで楽しめることに、1バスケファンとして、ただ感謝に尽きるのです。1年でも長くBリーグにいて欲しい、そして、大阪を「CS、ファイナル、そして優勝の景色へと連れて行って欲しい!」、そう強く願うのです
 そして特に、大阪が「CSの本拠地開催」、叶えて欲しいですよ!もしそれが実現すれば、よほどのことがない限り、全身全霊で「チケット大戦争」に勝利したいです!自分がずっと住んでいる関西圏で「CSの景色」、そりゃあ、1バスケファンとして「とても悲願の景色」ですので!






 で、今季の大阪の飛躍って、自分は「カロイアロの存在」が最大の要因と強く感じている(より深く述べれば、カロイアロが「異次元のバスケIQの持ち主」であるが故に、「カロイアロが万一中長期の負傷離脱になれば、完全に別チームに成り下がるリスクがある」と感じている)、の感じですけど、いまリンク添付させて頂いたように、「あっ、いわれてみればそうだよね」の感じですけど、「日本人選手の得点比率の多さ」、これも特筆といえます。


 【今季、大阪の日本人選手の「30分換算でのEFF」。】
 「鈴木達(10.49)、多嶋(13.26)、木下(10.47)、
 合田(7.02)、橋本(7.43)。」



 そう、譲次はあとで言及させて頂きますし、西川は誤算であるといえますけど、今季に補強の多嶋を含めて、いわば「コアメンバーとして構想し続けてきた日本人選手」が、いずれも「6.00」という「B1レベル」の数値を突破できていて、鈴木達、多嶋、木下は「10点超え」、つまり「CSレベル」「オールスターレベル」のラインに乗せています。
 特に、木下は、NMB48の上西怜さんのアンバサダー就任がよほど嬉しいからか(ガチのファンであるとのこと)、昨季の不調を晴らす感じで、21-22の輝き、いやそのとき以上になっていると映ってます。「ベスト6thマン」をいま投票するならば、(即答とはいえないけど、)木下は受賞に値するパフォーマンスである、と正直映ってます。

 そして、「橋本」。好不調の波は正直ありますが、最大の生命線である「得点能力を完全に取り戻した」ことが伝わります。それと、3Pが、「試投率61.1%、成功率54.5%」、成功率はやや上振れ感がありますが(それでも最終的に40%超えできる能力を橋本は持っているとずっと信じている!)、いずれにせよ、1バスケファンとして、「橋本は完全復活を叶えたよ!」とはっきりと伝えたい、とても嬉しいです!




 【竹内譲次、大阪入団後の「30分換算でのEFF」。】
 「21-22(13.53)→22-23(10.61)→今季(11.68)」


 それと、今季の大阪の輝きの「陰の貢献者」として、(竹内)譲次の存在はとても大きい、と思ってます。確かに「年齢的な衰えとの戦い」(来年1月で39歳)はありますけど、いまでも精力的にリムランをし続けていますし、スクリーナーとして普通に有能ですし、何よりも、試合前練習、最初にコートに登場するのが、この譲次なのです。
 大阪1年目の21-22では、「もう3Pを打たないで」の感じでしたけど、今季は3Pが、数字以上に上手くなっている感じです。譲次の、いまでも成長し続けようという「向上心」や「プロ意識」は、1人の人間としてとても見習いたいですし、しかも、譲次、実は自分と同学年ですので、そりゃあとても「誇り」である訳です。

 正直、「いま」日本代表のパリ五輪の「12人枠」が発表されるならば、譲次を選出して欲しい!、そう強く伝えたいです(そもそも譲次は、日本代表の引退を正式に表明した訳ではない)。なぜってシンプルに、

 「現時点で、『no.1の日本人ビッグマンは譲次である』って、数字でも内容でも証明しているじゃないですか!」

 と。いまでも「Bリーグでだと、15分程度だと普通に重要戦力」と証明できていますし、代表レベルでも、「8分、ゴール下で身体を張ってくれ」であれば、普通に戦力だよ!と強く考えるのです。
 尤も、1バスケファンとしては、譲次が健在を証明はとても嬉しい一方で、「いや、シェーファー、飛勇、川真田、井上よ、譲次がいまだにno.1日本人ビッグマンっていわれて、悔しいだろう?」と併せて伝えたいんですよね。特にシェーファーには、負傷をしっかりと治した上でですけど、負傷前と同等以上のパフォーマンスを示して欲しい、と強く願っていますし。
 (ここでいう、譲次の「パリ五輪での12人枠入り」は、控えセンターを2人招集で、そのうち1人が譲次、もう1人が現時点でだと川真田のイメージです。)


 いずれにせよ、今季の大阪、悲願のCS出場は「むしろ現実圏といえる」と真顔で思ってます、これは贔屓目抜きにして。12月の「大阪vs佐賀」の生観戦、とても楽しみな感じですし、気が早いのはわかっていますけど、

 「西地区1位を叶えて、(絶対に宇都宮やA東京と別の山に入ることもですし、)CSの本拠地開催を絶対に叶えよう!」

 と強く伝えさせて頂く想いです。



 (8)「大旋風か絵に描いた餅か」、京都、現時点では後者の感が。さすがにB2降格はないと読むが、残留争いどっぷりは覚悟かと。問題の本質の打破は想像以上に時間を要しそうな感が。


 「采配」「姿勢」「A/TO」「スティール」、いまの京都は噴出の問題点が山積み。見た目の選手編成は、「降格の恐怖に怯える」にはさすがにならないはずと想像であったが。「岡田のPG挑戦」は、1バスケファンとしてはむしろとても共感だが、「比江島のときとはチーム状況が異なる」現実は無視できない。


 (上が今季、下が昨季[22-23]の、京都の選手成績。「EFF」にカーソルを合わせてます。)


 ではここで、「三遠」「秋田」「群馬」と共に、「要注目球団」としてあげたいのが、「京都」になる。「三遠」と共に「スタイル構築2年目」であるが、今オフは的確な補強に成功した。よくも悪くも「若手・中堅に全振り」で、ロイ・ラナHCの意向が強烈に伝わる。
 そう、「うまくいって、勝率.550程度のラインまで躍進できる」か、「絵に描いた餅に終わり、昨季と同等程度の勝率にとどまる(勝率.367)」か、いわば「両極端な感じになるだろう」と読む。とはいえ今季は、志向するバスケスタイルがより明確になっていて(「走るバスケ」)、PSMの宇都宮戦でも結果は完敗であったが、内容は悪くなかった。そう、NBAのように「プレーイン制度がある」ならば、より面白い存在になり得るけどと。

 (2023年10月7日のnote記事「Bリーグ(2023-2024)開幕直前の自分的な展望(その1。全体展望)。」より引用・抜粋。)


 (その1)で、京都の現況について、「『日本バスケ界のチュニドラ』といわれても、悔しいけど反論できない」等、とても辛辣なことを綴らせて頂きましたけど、今季の開幕直前に綴らせて頂いたこと、これもまた、1バスケファンとしての正直な感覚です。そう、「勝率.550程度への、一定の旋風を起こせるか」、それとも「昨季と同等程度(これは、勝率.300を切るとは思わないが、「勝率.300台前半の勝率」もあり得るのイメージです)の勝率に終わる、いわば『絵に描いた餅』に終わるか」、この両極端な感じになるのでは、が真意であったんですよね。

 そう、うまくいかないと、苦しむことがあり得るとは、漠然とですが感じてはいました。ですけどまさか、「1勝8敗」とは、全く想像していませんでした。

 もう、いまの時点で綴らざるを得ません。

 「今季はもう、『西地区の最下位(よくて7位。佐賀が落ちてくればの他力だが)』を覚悟せざるを得ないだろう。そして、(現実的にはさすがに降格はないだろうと信じてはいるけど)『残留争いにどっぷり』を覚悟せねばならない。

 そう、ポイントは2つ。まず第1に、12月初め、バイウィーク明けの初戦に組まれている『vs富山、本拠地での2連戦、ここで2連勝がマスト』であること(現況で、24球団中で最もチーム状態が悪いのが、この富山。特に『日本人選手で全く攻め手を見出せていない』[しかもブバ、ヘソンの負傷の状況も読みづらい]、しかも本拠地で、バイウィーク明け直後だから『連携練習をみっちりできるはず』という要素をも考えると、『2連勝がマスト』と明確にいえる)。実際、昨季も開幕9試合は『数字以上によくないチーム状況』が否めなかったが、バイウィーク明け初戦の『アウェーでの北海道との2試合で内容を伴っての2連勝』で、『自信』を持てるようになり、その後の流れをつくれたから。

 第2に、『3月20日水曜日の【vs広島】からのラスト18試合のうち、12試合が同じ西地区の球団との試合』であること。現況では、『同じ西地区で高確率で勝利を計算できる相手球団がない』、つまり『ラスト18試合開始直前の段階で、降格ラインからある程度のリードを確保しておく必要がある』。目安として『降格ラインから2勝差、できれば4勝差のリードが欲しい』(ラスト18試合の日程を考えると、詰められることを覚悟になるだろうから)。
 その中での救いは、ラスト4試合。『アウェーだが、勝利をより計算したい相手といえる、FE名古屋との2試合』、そしてラストの2試合が『ホームでの長崎との2試合。つまり大声援というホームアドバンテージ。長崎は楽な相手ではないが選手層が薄いので勝負になる可能性は充分にあるはず』。どうにか我慢して、降格ラインからのリードを保った状況でラスト4試合に突入する、がより望ましいシナリオかと。」

 (尤もこれはつまり、それほどに「残留争いどっぷり」を覚悟せねばならない、といえる。ちなみに昨季のB1残留ラインが「15勝(勝率.250)」で、昨季の京都の勝利数が「22勝(勝率.367)」。戦力値的には、「18勝(勝率.300)」はさすがに可能である、と読んでいるし、より本音を述べれば「18勝ラインにどの時点で乗せられるか」であって欲しいが…。)




 (25日、28日、29日と、京都の本拠地試合を3試合連続で生観戦させて頂いての「感想ポスト」です。
 「感想ポスト」と綴っているのは、それぞれツリー状になっていて、
 「25日水曜日、vs大阪、13ポスト」「28日土曜日、vsA東京、13ポスト」「29日日曜日、vsA東京、20ポスト」をそれぞれ綴ってます。)



 いま、直面している現況。1人の京都ファンとしては、「受け容れたくない、嘘であって欲しい」が本音です。ですけど、1人のバスケファンとしては、

 「いまが底であると思いたいが、もっと酷くなる可能性もゼロではない。問題がいくつもありそうな感じで、問題の本質の打破は想像以上に時間を要しそうな感が…であるが、少なくとも『第3外国人をできるだけ早く入れ替える』は絶対に必要!という段階に来ている!」

 と、自分は感じています。



 「29日日曜日、vsA東京」終了後の感想ポスト。
 自分は「HCの解任」の可能性に言及させて頂いてます。
 「HCの解任は大反対」と述べていて、これ自体は正直な本心ですけど、裏を返せば、まだ開幕9試合だけど、「球団によっては、解任の判断をされても仕方ない状況である、といえる」のニュアンスを含んでいます。



 現に茨城は、「開幕9試合終了後」の時点で、「HC(厳密にはSVHCだが)の解任」を公式発表しています(Bリーグの場合、より穏当に「退任」「辞任」「契約解除」の表現を用いることが多いのだが、「解任」とはっきり表現した、ある種の覚悟の姿勢が伝わります)。
 尤も茨城の場合は、昨季もそうでしたが、「GMとHCがコミュニケーションを密にとれているのか?」とか、「外国人補強で、まずはBリーグで実績ある選手を探すをより優先が望ましかったのでは?」(エレンソンの負傷離脱の件は、「いや、入団の正式発表前に、メディカルチェックをするはずですよね?」の感じではあるのでと)とかを、正直感じますけど。「GMが自分の言葉で折に触れて丁寧に伝える姿勢」は、京都を含めた他球団は見習ってほしいです!と強く感じていますが。
 (ごめんなさい、ここで「ころあず被弾」を発動で。ちなみに「ころあず」とは、「田所あずささん(声優・歌手。故郷が茨城県)」の愛称です。より厳密には「茨城被弾」「ロボッツ被弾」ですけどね。)


 …で、話を戻させて頂きますと、「HCの解任は大反対」であるのは、

 (1)「今オフ、清々しいほどの『GMとHCが一蓮托生』感が全開の補強動向。『偏りの強い年齢構成』も、『HCの意向』が明確に伝わること。」

 (2)「([その1]でも言及させて頂いたように)『HCを解任すると、恐らくより酷くなりそう』が想像できること(仮に万一、解任の場合は、HC代行はACの間宮誠さん[三遠でもACの経験がある]と想像するが、ガトリンACの退団[今季はB3の八王子のHC]で、『よほどのことがない限り、ラナHCの解任は全く考えていない』が明確になった感が[「HC解任→八王子と交渉して、ガトリンをHCとして呼び戻す」というウルトラCもあり得るが]。
 そう、Bリーグの現況として、HC候補がとにかく不足しているので、『HCのシーズン途中での解任は完全なる最終手段』の意味合いが強い。それにファンの中でも、『NBAのAC経験を持つラナHCだからこそ、より期待できる』の雰囲気が強く伝わる。
 その意味で、野球の中日の立浪和義監督と、状況がよく似ている(中日の立浪監督も、「立浪監督だから集客できている」が明確に出ている)。

 (3)「少なくともいまの段階では、ベンチ越しの雰囲気は『負けているけど、よい感じではある』こと。これは『ラシード、澁田の存在』が恐らく大きいと読むけど。ただ裏を返せば、『ラシード、澁田(及び、生え抜きである小西)の心が離れるサイン』が万一起これば、『解任やむなし』フラグを意味するが。」


 …という理由からです。ですけど、昨季のいま頃も大概酷い感じでしたけど、当時は「戦力値的に、むしろ妥当ではある」感じだったんですよね、当時こそ、「新潟、富山、京都、三遠、FE名古屋で5弱でしょう?」との声が散見でしたから。
 ですけど今オフは、「志向するバスケスタイル」を明確に打ち出せるようになり(「走るバスケ」「トランジションのバスケ」)、一通りの選手タイプを揃えることに成功できて、その中には

 岡田(日本バスケ界自体で「ポスト比江島」の最有力)
 前田(現実論的な移籍市場で獲れる「3Pシューター」で恐らくno.1)
 半澤(「SFに対応できるDF型」としてとても貴重)
 澁田(粗削りだが「向上心が旺盛」で、リーダーシップを併せ持つ。選手としては第2PGが適正ポジションの感だが)

 特に「岡田」は「オールスターレベル」の選手ですし(昨夏の不倫騒動というコンプラ面に目を瞑れば、若手では「西田と双璧」といえるトップレベルの素材です)、しかも「地元選手」ですので、「新たなるフラッグシップ」という意味でも大きなプラスのはずです。
 それに「前田」も、確かに川崎時代は不本意な2年間に終わり、「負のオーラ」「死神」とか陰口を囁かれてましたけど、島根など興味を示していた他球団との争奪戦を制して、といわれています。そう、確かに川崎では挫折しましたけど、人間ですので「合う合わない」は、実際に入って「合わない」と初めてわかることだってある訳でと。素材としては「CSレベル」と思ってるんですよね。

 そう考えると、昨季とは異なり、「日本人選手でもある程度勝負できる存在がいる」といえる訳で、「よくも悪くも若手に振り切っている」ことや、「第3外国人がBリーグ初挑戦である」ことを含めて、「やってみなければわからない、ある種の危うさ」はあるけど、それでも「『絵に描いた餅』のリスクは正直あるけど、それでも、マイナスにとっても昨季と同等程度、つまり『勝率.300(18勝)を下回ることは、さすがにない」と信じ切っていました。



 で、今季、こうして逆境に陥っている要因。先述から、自分は「HCの解任という言葉は、現実的にちらつき始めている」と述べてますけど、これは、「いや、采配で落としてるでしょう?」と感じる場面が今季は目立つからです。それも実は、PSMのときからフラグは立っていました。

 確かに、全体的な「個人能力」の意味では、現有戦力でもまだ「他球団に比してだと、恐らく中の下程度」でしょう。ですけど今季の京都は、

 「『ライト』『岡田』という『2人のスコアラー』がいることで、相手に怖さを与えることができる、といういままでにはない持ち味がある。
 なぜならば、40分間を通して、『ライト』『岡田』の少なくともどちらか1人が絶対にコートにいる状態を創ることで『得点を獲る形』を確保できることで、おのずと『崩し』をより創出しやすくなるから。勿論、4Qのクラッチタイム等の勝負どころでは『ライト、岡田の同時起用』ができることを含めて。」

 と強く思っていました。ですけど現実は、

 「『岡田』『ライト』が共に先発起用の試合は『9試合中3試合』しかない」
 「試合の中で、『岡田』『ライト』が2人共にベンチにいる(勝負が決まっている訳でもないのに)、という場面がある」

 これが目立つのです。「これで勝てるはずがないでしょう?」と。自分たちの「最大の生命線」を活かせていないのだから。しかも、


 ライト(11.77)、岡田(9.30)

 「30分換算でのEFF」、岡田が、期待値に比して伸び悩んでいる感じが気には掛かりますけど、日本人選手という意味では、やはり最も期待できるのは「岡田」である訳です。勿論、昨季からの絶対的な中心選手(というか、「no.1のアジア枠選手」)である「ライト」もです。
 ある程度試合数を積み重ねてきている訳で、「30分換算でのEFF」等という「わかりやすい明確な数値」が出てきている訳ですので、「どの組み合わせならば、より期待値が高まるのか」を見出し得ると思うのです。
 そう、とても申し訳ないですけど、

 「アナリストは、どれほど機能できているのだろうか?」

 と感じてしまうのです、これは、「偏りの強い起用法」を含めて。
 例えば、「横浜BCとの2試合目」、2Q中盤以降は「事実上の6人ローテ」になっていたこととか(大きな得点差を追い上げる必要があったとはいえ、RS終盤の「ラスト15試合」とかではなく、まだRS序盤な訳だから)、「大阪との試合」、「半澤が3Q開始からずっと出ずっぱり」で、しかもその後に怪我したこと(A東京との2試合で「守備が崩壊」したのは、「チームno.1のDF型」である「半澤の不在」の影響は恐らく少なからずあった、と映ってます)。

 「速いバスケ」「トランジションのバスケ」を志向している訳で、しかも「若い選手を揃えている」、「一通りの多様な選手タイプを揃えている」訳で、そう考えれば、何人かの中心選手(軸となる選手)以外は、むしろ「疲れたらどんどん即交代で回していくイメージでの選手起用」がより望ましい、と映るのです、それこそ「10人ローテ」とかでの。
 「せっかく昨季よりも充実の選手層を擁しているのに、活かせなかったらもったいないでしょう?」と。


 「采配」でいえば、今季で散見される1つが、

 「ファウルトラブルの中心選手を、次にファウルしたら『4ファウル』『5ファウル』で、もう使いづらくなるのに、無理に焦ってしまって、しかも投入早々にファウルをやらかして、余計に傷口を広げて、結果として得点差をより広げられて、修復不可能になって敗戦に直結する」

 これが何試合かあります。投入したい気持ちは理解できますが、「いや、それで4Qのクラッチタイムを待たずして『5ファウル、退場』とか、試合にならないでしょう?」と。それにファウル数の管理ができていないって、「マネージャーやアナリストはどれほど機能できているのか?」と映ってしまい、なおさら悲しくなるんですよね。




 そう、今季の京都は、「采配で落としている」感じが目立つ、と述べました。ですけど、「そもそも論として選手側にも問題がある」と感じるのが、いまポスト添付をさせて頂いたように、

 「今季、試合前練習、少なくとも本拠地開催の5試合で(いずれも自分は生観戦をさせて頂いている)、『両チームを通して最初にコートに登場する選手が京都の選手であること』『全員が揃うのが京都が先であること』が『ゼロである』こと。」

 これがもう、特に気に掛かります。人間ですので、能力にはどうしても限界があります、これは仕方ないことです。ですけど、「能力を、ある程度までは努力で補うことができる」と自分は強く思ってますし、

 「能力でより劣ることは仕方ないけど、誰よりも人一倍努力することはできるはず。というか、能力でより劣るならば、努力しないで相手球団と勝負できるはずがないでしょう?」

 と思うのです。いわば「バスケに対する姿勢」の問題なんですよね。

 で、京都は「共に登る」を、チームスローガンとしています(これは昨季からずっとそうですし、とても共感の想いでいます)。
 そう、「共に登る」であるならば、まず「バスケに対する姿勢」からでしょうが!と。繰り返すけど、個人能力でより劣るならば、誰よりも人一倍努力しないと、「共に登る」だなんて絵空事だよ!と強く伝えたいですし、「残留争い」で済むならばよいけど、「降格の恐怖」に怯える(おびえる)ことになるよ!と。
 そう、この「危機感」よ、伝わって!の感じですし、選手自身が強い危機感を持たないと、とてもヤバいよ!と伝えたいのです。いまのままでは、昨季の北海道、滋賀が辿った道に両足を突っ込んでしまっているんだよ!と。
 (北海道は「2月にHC退任で、結果的にはそれが反発力になってどうにかB1残留」になった。滋賀は「2回のHC交代、及び、外国人の組み合わせも変更があったりで、『こんなはずじゃない』をずるずると引きずった結果、最終的にB2降格」になった。)
 (繰り返すけど、「HCの解任が必要である」とまではいっていない。だけど「HCの解任」が選択肢に入り始めている段階には既にある、なぜって現行制度では[ー個人的には、バスケットボールに昇降格制度は1ミリも馴染まないと強く思っていますがー]「降格リスク」がある訳で、しかも今季に「B2降格」になれば、「取り返しのつかないダメージ」を意味しますので[なぜって「新B1」への扉が閉ざされると同義ですので]。)


 チームEFF(昨季[88.2、15位]→今季[70.8、21位])
 攻撃回数(昨季[72.1、16位]→今季[73.5、10位])
 FG試投数(昨季[65.0、12位]→今季[65.6、15位])
 A/TO(昨季[1.55、18位]→今季[1.82、23位])


 ここまで、今季の京都の逆境は、「選手側の『姿勢』」「HC側の『采配』」の2つそれぞれに、大きな問題があるからでは、と述べました。勿論、この2つだけでも充分に大きな問題要素といえますけど、京都の逆境は、データ面(数値面)でも残酷なほどに示されています。


 「チームEFFが21位」→「いまのチーム力が『21位』とほぼ同義と考えてよい。現実論、実際勝敗とチームEFFは『ほぼ相関関係がある』とわかってきているので(勿論、例外はあるのだが)、『とてもやばい傾向』であることが読み取れる。」

 「『速いバスケ』を志向なのに、攻撃回数が10位、FG試投数が15位」→「個人能力でより劣るからなおさら、攻撃回数をより多く持たせることが大切なのに、攻撃回数でより劣るから、その時点で勝利可能性はよりおのずと落ちる。特に問題は、『24秒ルール』を献上する場面が1試合に2回前後みられること。個人能力でより劣るのに『24秒ルール』献上があるだなんて、その時点で論外であると思うのだが。」

 「A/TOが23位」→「いまの逆境の最大の要因。無駄なTOが目立ち、特に大阪戦、A東京戦では何回も逆速攻を食らって『無駄な失点』を増やしてしまっていた。そしてこの『A/TOの酷さ』、この時点でとても厳しいけど、『スティール数が21位(5.7)』も、とても問題である。より攻撃回数を増やすためには、『スティール数をより多くするがとても重要である』のに、スティール数がリーグ平均未満であれば、『前提条件が崩れているのだから、より攻撃回数を増やせるはずがない』になる。」


 「いい攻撃ができていないから」か「いい守備ができていないから」か、いわば「卵が先か、鶏が先か」状態に陥ってますけど、

 「なぜ『攻撃回数』『FG試投数』を、思うように増やせていないのか?」
 →「『A/TOが悪すぎるから』『スティール奪取数が少なすぎるから』」

 そう、「A/TO」「スティール」、特に大きな課題はこの2つである、とはっきりしています。このうち「スティール」は、第1に「『人』の意識」、つまり「スティールがより得意な選手に出場機会をより多く与える」、つまり「半澤、小西に相応のまとまった出場機会を与える(例えば、それぞれに「15分程度」は出場機会を与えるとかです)」、これだけでも恐らく一定上は改善できるかなです。でも、それだけではない。
 そう、第2に「『チーム戦術』の意識」、つまり「チームとして、『どこでどのようにボール奪取をできるとより望ましいかの意思統一、共通理解』を持たせること」です、これはA東京がチームとして「どこでどのようにボール奪取をできるとより望ましいか」の意識付けを徹底させることで、「いつでも逆速攻を仕掛けるぞ」の意識付けへと結びつけてること、そして、スティール奪取だとなれば、2メンゲーム、3メンゲームを量産していけてる。
 ましてや、京都は「速いバスケ」「トランジションのバスケ」を志向している訳ですので、「どこでボール奪取をしたいかのチームとしての意思統一」がとても大切ですし、これのみならず、「ボール奪取に成功できれば、2人、3人と連動した速攻を仕掛けることの強い意識付け」、この場面を1つでも多く生み出せれば、それだけでも恐らく「5得点前後」はプラスできると想像なんですよね。




 で、もう1つ、「A/TO」について。
 「岡田が今季から、正PGに挑戦していること」(はっきりと今季のチーム方針として打ち出しており、澁田はこれを認識した上で京都に入団したといわれている)。確かにこれは、理由の1つであるとは思います。
 で、この「岡田の正PGへの挑戦」は、1バスケファンとしては、「これ自体が間違っているとは全く思わない」です。そう、これは、「日本バスケ界の3~5年後を考えると」という意味で。そう、「よくも悪くも」になりますが、岡田は比江島が歩んだ道をなぞるような感じになるのかな、と自分は想像しています。

 恐らくこの「岡田のPG挑戦」の背景にあるのは、かつての


 「比江島の、三河時代での『PG挑戦』が、一定の成功を収めたから。」

 (当時の三河には橋本竜馬がいて、表向きの正PGは橋本であったが、実際は比江島にPG的に振る舞わせる場面を結構多く持たせていた。
 その後、比江島は海外挑戦[豪州NBL。このときは元のナチュラルポジションであるSGに戻っている]で大失敗に終わったのちに、栃木[今の宇都宮]へ。
 宇都宮入り後は、独特の守備戦術に馴染むのに時間を要したり、20-21に負傷などもあり6thマンに回されたりと紆余曲折があり、ポジションも1つ上げてSFがメインになったのだが、その一方で三河時代の経験を活かして「2ndハンドラー」的な立ち位置でもあった。
 で、21-22にエースに就任、しかもCSでは「ほぼ1人で優勝の原動力になった」という離れ業を成し遂げた、このとき31歳。ここから現在を含めてが、いわば「第2の全盛期」で、現在に至る。)

 (ただ、三河時代の比江島のPG挑戦が成功できたのは、いまの京都と「チーム状況が全く違っていた」ことや、「比江島自身の稀有さ」に留意が必要ではある。
 当時の三河は[というか、もとの「アイシン」と表現した方がより伝わるかもですが]、いわば「優勝争いの常連」「Bリーグの中心軸の球団の1つ」であったこと、つまり「比江島をPGに挑戦させる」ことの「余力」があったといえること。勿論、「ハイリスクハイリターン」の計算があったからともいえるし、当時の比江島は既に「若くして、日本バスケ界の中心選手」であった。しかも当時の三河は、[表向きの]正PGが橋本竜馬、正SFが金丸であった訳だが、橋本は「守備意識&フォアザチームがより持ち味」という独特のPGで、それに比江島をPGに挑戦できたのは「金丸というスコアラーが別途でいるから」(当時の金丸は、ガチの日本バスケ界の中心軸の1人であった)というチーム事情もあった。つまり、「比江島という個人にとって」「日本バスケ界の3~5年後を見据えて」の意味でも勿論あったのだが、「三河というチームにとっても、シンプルにメリットの方がより大きい、そして一定程度の成功確率が見込めたから」が恐らく大きかったのでは?と。
 最終的に、比江島はその後の海外挑戦や宇都宮移籍で、もとのナチュラルポジションのSGに戻るどころか、宇都宮ではポジションを実質2つ上げて、SFメインになった。だけどその一方で、宇都宮で「2ndハンドラー」あるいは「偽PG」として機能できたのは、そして21-22以降にエースとして輝けたのは、恐らく三河時代の経験があってこそである。つまり「三河時代にPGに挑戦したから、いまの比江島があることを証明し続けてる」訳だし、いま比江島が「ニュービルとの共存に挑戦」で、しかも早くも一定の結果を出しつつあるのは、まさしく「三河時代の経験があってこそ」と考える。


 そう、「比江島の成功体験」が恐らく背景にあった(「知っていた」か、あるいは「調べ上げた」かはともかく)、それも現時点で岡田は「ポスト比江島の、ほぼ唯一の候補」であることも、影響したといえるかなと。
 そう、1バスケファンとして、自分が「岡田の正PG挑戦は、意義がある」というのは、「中長期的観点では、恐らくプラスの方がより大きいから」、これは「岡田自身にとって」も、そして「日本バスケ界の3~5年後にとって」の意味でもと。

 ですけど、当時の三河と、いまの京都では、「無視できない大きな違い」があります。はっきり述べれば、いまの京都は、「誰が見てもわかるほどの、再建モードのチーム事情」です、つまり「チームとしての余力はほとんどない、はっきり言って『懸け』の要素が強い」と映るのです。
 それと、比江島は当時の時点で「シーズンMVP」になるほどの「若くして既にスーパースター」でしたが、岡田は、表現がよくなくて申し訳ないですが、「比江島の×0.8」の現況の立ち位置なんですよね。
 うまくいけば、勿論「特大のハイリターン」である訳ですが(それでも最終的には、「ナチュラルポジションはSGで、状況に応じて2ndハンドラーとして振る舞う」に落ち着くとは思うが)、うまくいかない場合、

 「結果が出ていないどころか、残留争いどっぷりの現状じゃないですか、昨季にライトを正PGでうまくいっていた訳ですし、ライト、あるいは澁田をメインハンドラーで、岡田は2ndハンドラーとして振る舞わせる、がより望ましくないですか?」

 と、それこそ「チーム内での空中分解リスク」は、もともとあった訳です。
 で、現実論として、「開幕9試合」で、早くも「残留争いどっぷり」状況に陥っています。自分は、「A/TOの酷さ」の要因が、「岡田のPG挑戦」だけとは思わないのですが(勿論「要因の1つ」であることは否定できないが)、とはいえ、「どこで、岡田をメインハンドラーではなくて、2ndハンドラーにする、という戦術転換を決断できるか?」というタイミングを考える段階に来ていることは、正直否めないと思ってます。


 ですけど、「岡田のPG挑戦」、これをすると決めた以上は、1バスケファンとしては、

 「1年しっかりと最後までやり遂げさせること、これが本来最も望ましいこと。」

 と強く考えるのです。ですけど、これを難しい問題にさせているのは、「現行制度のBリーグでは『昇降格制度』があること。しかもいまの京都は『残留争いどっぷり』が早くもほぼ確定であること」です。
 バスケットボールに「昇降格制度」は全く似合わない、自分はずっとこの価値観ですけど、現実論として「降格リスク」が早くも目の前にあること。
 しかも京都にとって、今季終了時に「B2降格」になれば、それは「新B1への道が閉ざされる」と同義を意味します、これは絶対に避けたいことは言わずもがなでしょう。

 岡田のPG挑戦云々は、最終的には「どうなるか、温かく見守ろう」の感じですし、最終的には「ライトがメインハンドラーで、岡田は2ndハンドラー」、これに落ち着くのでは、と想像ですけど(そもそも「2ガードシステム」は昨季からずっと京都の特徴であり、この「2ガードシステム」はとても共感できることです。ただ本来は、この「岡田のPG挑戦」、長い目で考えるのがより望ましいこと、と思うのですけどね)。それに、第2PG的な立ち位置である澁田が、「(ラシードと共に)『40分間戦い続ける姿勢』『エナジー』を最も表現できている」ことも、チームとして最大級に活かして欲しいことも、併せて伝えたいです。


 で、今季の京都の「A/TO」の多さ、この要因は「岡田のPG挑戦」だけではないと思っていて、そもそも、もともと正PG(メインハンドラー)であるライトも、「見た目のプレーに比して、『A/TO』がよくない」傾向の選手ではあるのです。ですので「そもそも、ある程度目を瞑らざるを得ない」感じではある訳でと。いまの京都の「A/TO」問題はもう、「すぐに対応できるとは、正直イメージできない」感じですし、澁田を含めて、「改善意識を持ち続ける」、これしかないのが正直もどかしい感じです。


 そう、ここまで、「采配」「姿勢」「A/TO、スティール」と、京都がいま抱えている問題を述べてきました。そして第4の問題、「選手編成」です。
 結局、やるのは選手であり、「選手編成」で半分以上は決まってくる、自分はそう考えています。でも「やってみなければわからない」で、京都がいまこうして「うまくいってない」のは、結果論的な部分が大きくある、とは思うのです。
 あるとすれば、「やはり、『若手の手本』的な中堅・ベテランが1~2人いた方がよかったのでは…?」は、正直あると思いますし、申し訳ないですけどこれは、今後の京都、他球団の「教訓」といえると思います。ですけどこれはもう、「今季はこれでいくしかない」と割り切るに尽きるのです。

 それこそ、例えば、(その3)で言及させて頂いた、「阿部(島根→仙台)」。自分が京都のGMの立場ならば、そりゃあ、可能性がゼロではないならば、欲しかったですよ、いまの日本人選手の中で、「最高レベルのDF型」ですので。ですけど、阿部は結局、「移籍先が仙台で大正解であった」ことを、早くも証明したのです。「日本人エース」という役割が、阿部を最高に輝かせている、これを想像できたバスケファンはそう多くないでしょうし、ここで、京都にとって、もしも阿部がいたらというのは、「レギュラークラスの1人としてだけど、あくまでも『DF面の中心軸として』」のイメージでしたので。

 で、「選手編成」と述べましたけど、実は「一通りは良質の選手を擁せている」訳で、これは先述でも言及させて頂いたように、「岡田」「前田」「半澤」「澁田」、そして生え抜きの「小西」、貴重な3.5番にして「陰のチームリーダー」である「ラシード」は、「いま」は勿論、「中期的」に考えても、いまの京都の立ち位置に照らしてを含めて、「それぞれの選手タイプにおいて、現有選手以上の良質な選手を獲れるとは想像できない」、つまり「素材はよい」訳です(例えば「ラシード」「澁田」は、たとえすぐに結果が出なくても、「小西」と共に「中長期的な京都のフラッグシップ、コアメンバー」にふさわしい人間性の持ち主である、と強く思いますから)。

 あるとすれば、「水野」の部分(勿論、水野が水野なりに持てる全力を創層の姿勢はとても伝わるのですが)を、特に「オールラウンダー」の選手へとアップグレードできればより望ましいような、ではありますが(要は「何かしら明確な特徴を持つ選手をもう1人いると、より望ましいよね」と)、これはあくまでも「来オフの課題」かなの感じで、「いま」ではない訳です。
 そう考えるとなおさら、いまの京都は、「いや、本来ならば、残留争いどっぷりという選手編成ではないよなあ…」の感じではあって、それがなおさら、「いまの京都の問題の根深さ」でもあると映るのですけど。


 ですけど、確かに「DF型」(半澤、小西)、「3Pシューター」(前田)、勿論それぞれとても重要な存在ではあるのですけど、今季の京都の苦戦の大きな要因の1つに、「(半ロールプレイヤーとしての)オールラウンダーの不在」がある、と自分は感じてるんですよね。
 そう、自分は昨季、年明けの頃から、「今オフに、磯野(熊本)を全力で獲りに行って欲しい!」と述べてきました。理由は、磯野は「SFができるDF型としてとても貴重だから」が当初の感じでしたが、磯野って「得点能力以外の他の資質能力、特にA/TO等の、いわゆる『バスケIQ』『プレー選択の判断能力』に優れるから」が大きな理由であったんですよね。
 で、確かに、「オールラウンダー型の日本人選手」は、実は意外と少ないです。

 中山(秋田。「生涯秋田」を事実上宣言済み)
 ベンドラメ(SR渋谷。「生涯SR渋谷」が事実上ほぼ確定)
 (宇都宮。宇都宮のカルチャーの体現者で、退団の合理的理由自体がない)
 船生(広島。磯野以外で、ほぼ唯一、移籍市場で補強可能な「オールラウンダー」であるが、「オーバー30」であり、それに琉球、広島と「win nowモードの球団」に所属してきた)
 磯野(熊本。いまここで述べてきた通り)


 で、磯野、今オフの移籍市場の要注目選手の1人といわれていました、これはシンプルに「『30分換算でのEFF』で『2年連続で10点超え』」(それもEFFが出づらい傾向であるSG/SFで!)≒「B1レベルを証明できている」からと。その上、熊本はチームとしてB1昇格は恐らく厳しい、その意味でも「個人昇格としての移籍市場行き」は有力と思われてたと。
 ですけど、最終的には「熊本に残留」になりました。この理由は恐らくですが、いわゆる「B2での昇格プレーオフ」で、「戦犯級のとても不本意なパフォーマンスに終わったから」、それでB1球団側の評価を大きく落としたから?と推測されています。

 それ自体は、理解できない訳ではないです、要は「大一番で結果を出せなかった」と。それと「そもそもB1未経験」という「合わせ一本」で「今オフは見送り」となったと想像です。

 で、前田獲りをより優先させた訳ですが、確かにこれは、「良質な3Pシューター自体」が意外と枯渇傾向という事情を考えると、理解はできますし、もし前田を確保できていなければ、「3Pシューターが欲しいけど、より納得できる質の選手が見当たらない、どうしよう」になっていたことが容易に想像できますので(中野[北海道]が、「生涯北海道」になりつつあることも、影響しているかなです)。


 ですけど、です。それでも自分は、1バスケファンとして、及び、1人の京都ファンとして、「磯野を全力で獲りに行って欲しかった」、とずっと思ってます、いまは大怪我を負ってリハビリ中ですけど。
 そう、今季の京都の特に大きな課題が「A/TO」及び「スティール」です。これ、2つ共に「磯野の特に稀有な特徴」であるんですよね、特に「A/TO」は。
 そう、いまの京都がなぜ機能できていないかって、理由の1つに過ぎない感じかなではありますが、「選手と選手を、攻撃と守備を、つなぎ合わせられる『リンクマン』がいない」、だから「A/TO」が悪化する一途であるになっているのでは?と。この「リンクマン」こそ、磯野の独特の資質能力です。仮に磯野を補強候補から除外とした場合、同様のタイプは船生(広島)しかいない、しかも船生は広島が放出するとは想像しづらいことを含めて。

 いまは磯野は大怪我からの復帰を目指す立場であり、来オフの時点で、大怪我からの復帰がそもそも叶っているのかの未知数の感じではありますけど、いえることは、いまの京都には「半ロールプレイヤー的なオールラウンダーがいないから、想像以上に苦しんでいるのでは?内容も数字も、雄弁に証明されてしまっているでしょう?」と強く伝えたいのです。



 ですけど、「選手編成」について、「いまからでもできること」はあると思ってます。その第1は、「起用法の見直し」、より深く述べれば、幸いなことにいまの京都は、何人かの選手は「はっきりと明確な特徴を持つ」訳ですので、それをより活かした起用法ができるだけでも、少なからず好転し得るのでは?と。

 ラシード(さあ、「エナジー全開」でいくぞ!)
 半澤(ここは、より「最大級の守備意識」でいくぞ!)
 前田(この場面で「この1本」を全力で仕留める!)

 いま挙げた、「ラシード」「半澤」「前田」。
 「ラシード」だと「エナジー・全力姿勢」、「半澤」だと「守備意識」、「前田」だと「爆発力」という、「それぞれに明確な特徴」があります。
 「エナジー・全力姿勢」という意味では、「澁田」「小西」もそうである訳ですが、特に「ラシード」、確かに個人能力では粗削りな感じは否めないですけど(「歩くEFFマイナス」ではなさそうな感じなことは、ほっとしている感じです)、ラシードって、数字だけでは伝わりづらい「いつだって全力姿勢」は、これ自体がとてもプラスな資質能力であると思うのです。たとえベンチにいるときでも、「40分間ずっと戦い続けている」、常にチームの先頭に立ち続けられる。そう、「貴重な3.5番として」ということ以上に、「さあ、ここでエナジーを出し切るぞ!ギアをより上げるぞ!」と、ラシードを投入することで、より明確なメッセージになり得る感じの起用法であって欲しい、と強く思うんですよね。そう、「10分で、4ファウルとかになっても全然かまわないから」と。


 で、第2に、「有力な大学4年生の確保」、これははっきりと述べれば、「脇真大(白鴎大学4年生、SG/SF)を全身全霊で獲って欲しい!」ことです。いまの京都ならば、脇は「即スタメンで起用する価値がある」、それもナチュラルポジションがSG/SFですので、もし入団を実現させられて、かつ機能できれば、「SFを固定できる目途が立つ」にできますので、中長期的に編成により柔軟性を生み出せる意味でも、そう、「短期、中長期の両面で」、脇を全身全霊で獲る意義はとても大きいと思ってるんですよね。
 「守備意識が高い」選手ですから、その意味でも脇は、全力で獲りに行って欲しい!と強く思うのです。そしてはっきりと明確に伝えたい、「いまの京都に、補充は1ミリも必要ない、欲しいのは補強、即戦力である!」と。

 その際、これはとても申し訳ない思いですけど、鈴木悠介には、練習生に回ることを呑んで頂く(これはとてもつらい決断になりますが…)、これが必要になってきます。と申しますのも、いまの京都は、本契約の枠が「13枠、万枠である」ので、脇はいわば「ドラフト全体1位相当」の選手ですので、「本契約の1択」でありますので、「枠を空ける必要がある」んですよね(尤も個人的には、今オフの京都、「本契約を13枠、満枠で埋める」に「激しく強い違和感」を抱いていました。むしろ「11人でスタートでもよかったくらいである、枠の無駄は許されないから」が、正直な本音であったんですよね。
 尤も、この「脇の補強云々は、こればかりは脇側にボールがあること、あとは脇の決断を温かく待とう、見守ろう」の想いですけど。

 そう、日本人選手云々でいえば、「トレードの活用」ができればより望ましいのですけど、相手があることですし、いまの段階では、「他球団の明らかな余剰戦力で、京都にとってよりプラスといえる選手が見当たらない」と映るのです。それこそ、昨季途中の「青木(広島→仙台)」のように、「青木、仙台、広島のいずれにとっても『win-win-win』」は、「レア中のレアケース」であるんですよね。



 いまの京都の大きな問題点の1つ、「第3外国人」。PSMでは好感であったので、正直とても悔しい。でも現実の結果はもう明確に出ていることを受け容れて、「早急な緊急補強」をして欲しい!そして「40分間ハイエナジーで」、原点に立ち返って!、「共に登る」にとても共感できるからこそ!


 そして、第3に。「第3外国人の補強」です。
 はっきり述べますが、いまの京都で、「いますぐにできること」かつ「できるだけ早くにして欲しいこと」です。



 【京都、今季の外国人&アジア枠、「30分換算でのEFF」。】
 ジャクソン(20.73)、ジョーンズ(16.40)、
 デイヴィス(12.28)、ライト(11.77)。


 はい、はっきり述べます。確かに、デイヴィス、選手タイプが「3.5番タイプ」、つまり「純粋なビッグマンタイプではない」ことの考慮は必要と思うのです。で、「第3外国人」の目安の及第点ラインは、「15点」と自分は考えてます。
 で、デイヴィス、PSMの時点では、「『ポイント3.5』『ストレッチ3.5』の両面で、一定程度の期待はできるのでは?」と思っていたんですよね。Bリーグのリズムに馴染もうとする姿勢が伝わることを含めて。

 ですけど、いまの結果。

 「3P(試投率28.7%、成功率24.0%)」
 「FT(成功率62.5%)」
 「A/TO(0.63)」
 「スティール(0.59[30分換算])」

 「1.00」を大きく下回る「A/TO」及び「スティール」。
 「試投率、成功率が共に30%を下回る3P」。
 「FT、70%ラインを下回っている(まだ試投数が少ないので参考数値だが)」。

 いま、これを綴っている時点で、「開幕10試合」ですけど、とても申し訳ないですけど、「答えは出てしまっている」感じです。そう、「合っていない」と。
 いまのBリーグは、ある程度までは、「外国人&帰化枠/アジア枠がどれほど輝けるか」で、ほぼ決まってしまいます。そう考えると、

 ジャクソン(「できる全力は出し切れてる」と伝わるし、「古典型ビッグマン」としては「むしろとても理想型」であり、「これ以上のザ・センターはそう手に入らない」。3年連続で移籍を繰り返しており、「銭闘リスク」がやや不安感ではあるが、年齢も30歳と「普通にバリバリ」の感じであり、人間性自体はとてもナイスガイであることを含めて、「1年でも長く京都にいて欲しい」、これがとても重要!)

 ジョーンズ(見た目のEFF的にはもう少しできると思う感じだが、実際のプレー内容的には、「来てくれてありがとう」に尽きる。数字以上に「高いバスケIQの持ち主」が伝わり、「3Pよし、パスよし、守備意識よし」で、とても頼りになる。
 ただ、「京都らしさ」という「ハイエナジー」という意味では、中長期的観点でだと、別の可能性を考えることも視野ではある、勿論今季という意味では、ジョーンズが絶対に必要なのは言わずもがなだが。これが「ヘソン(富山)」とか他球団からであるのか、それとも「豪州NBL、プエルトリコBSN等から要検討」かはわからないけど。尤も仮に富山がB2降格になれば、来オフにヘソンは「重要な要補強ターゲット」とは映ってるが、ヘソンもジョーンズと同様に結構年齢が高いので…と。)

 マシュー・ライト(「アジア枠ではno.1」であり、「PG/SG/SFと、3ポジションを高次元で対応可能」であり、できるプレーの幅が広い」。やや「A/TO」がよくないが、これはもう「御愛嬌」「様式美」と割り切るに尽きる、守備意識の高さ、シュートレンジを含めて「お釣りが来る」ので。ただ個人的には、最終的には「ライトが正PG」が最もしっくり映るが。あ、勿論、「1年でも長く京都にいて欲しい!」は言わずもがなです、今オフに複数年契約[2年or3年?]を結び直したと伺っていますが。)


 そう、もう、回りくどいことはこのあたりとして、はっきり本音を述べます。



 「ヒサタケ、『速いバスケ』にドンピシャなんでしょう?『将来の帰化枠』であり、底抜けに明るい人間性で、『ジャクソンの下位互換』の選手タイプなんでしょう?それならば、議論の余地はないじゃない、しかもヒサタケ、いまいる茨城で、新外国人との契約が間近で近いうちに放出濃厚なんでしょう?だったらなおさら、さっさと第3外国人として、ヒサタケと契約を結びなさいよ!」(by中野二乃、その1)
 「もう一度言うわ、ヒサタケ、『将来の帰化枠』でもあるんでしょう?それが最も合理的よ、残念だったわね。」(by中野二乃、その2)


 そう、「ヒサタケ(茨城)」、(その2)の横浜BCの欄でも言及させて頂きましたけど、「速いバスケ」にはこれ以上ないドンピシャである訳です。一選手としては、それこそわかりやすい、「ジャクソンの下位互換」です。
 「30分換算でのEFF」が「15.48」で、「第3外国人としてでならば水準レベル」ではありますし、ミドルレンジや3Pにも対応できますので(お世辞にもうまくはないが、そこは目を瞑る)、「ジャクソンとの同時起用も可能」です。それに間宮誠ACとは、三遠時代に師弟関係でしたので、「ヒサタケの取扱説明書」は、いわばある訳です。
 「1日1ダンク」といわれるように、よくも悪くも「魅せるプレースタイル」で、「観ていて楽しい」ですので、京都の最重要課題の1つといえる「集客能力への貢献が見込める」意味でも、とてもメリットが大きい、と考えます。

 そう、イメージとしては、

 茨城側が新外国人(ジョニー・オブライエント3世。NBA経験者で、昨季は中国CBA)を補強でき次第、ヒサタケは恐らく移籍市場に出る。
 →これが正式発表され次第、デイヴィスは即放出、ヒサタケ獲りに全力で動く。
 →ヒサタケを獲れれば、「第3外国人」で起用。短期的な意味では勿論、中長期的な「将来の帰化枠」としても。
 明るい人間性の持ち主でもあるので、「集客要員の一助」のみならず、「雰囲気づくりの一助」の意味でも重要戦力かと。

 の感じです。そう、より深く述べますと、

 今季の残り試合(正C[ジャクソン]、正PF[ジョーンズ]、第3[ヒサタケ])
 来季(正C[ジャクソン]、正PF[?]、第3[ヒサタケ])

 (正PFは「A/TOに優れて、3P能力を併せ持つ「3.5番タイプ」がより理想。ヘソンを候補の1人に挙げるのは、「A/TO」はあまり高くないが、守備意識にとても優れるので「ハイエナジー」を体現できることに加えて、「最大の得点源」になり得ることを富山で証明しているから。あるいは、昨季及び今季、B2の山形で違いを生み出せているベルも候補の1人かと[実際に生観戦したが、守備意識の兼備をも含めて、B1でも機能できるかと]。
 勿論、今季の残り試合次第で、ジョーンズともう1年が全然あってよいと思うが、横浜BCの状況次第では、「ユトフの呼び戻し」も可能性の1つに浮上する、「いなくなってわかるユトフの有能さ」は明らかなので。)


 のイメージです。え、もしヒサタケが獲れなかった場合?ごめんなさい、そこまでは現時点では正直想像できません、のイメージなんですよね、そういえば、



 「21-22」に秋田、昨季はB2の福岡でプレーした、それこそ「3.5番タイプ」の「ジョーダン・グリン」。やや年齢を重ねている感じで、今季はメキシコリーグ(LNBP)でプレーとのことですけど、それこそ「デイヴィスよりは計算できるのでは?」と映ってるんですよね、第3外国人としてでならば、B1でできるでしょう?と(そもそも、21-22の秋田のCS出場の原動力の1人であり、「速いバスケ」にドンピシャなことはこのときに既に証明済みであるので)。
 1バスケファンとしては、「ヒサタケ」をよりとても欲しい想いですけど(繰り返すけど、「短期」「中長期」の両面でメリットが大きい)、「3.5番タイプ」によりこだわるならば、「グリン」は有力な候補であると映るんですよね、「Bリーグ経験者」という意味で、一定の計算はできる訳ですので。


 いずれにせよ、京都のいまの逆境、正直とても悔しいですし、いまいえることは、「応援するからこそ、こうして厳しいことを言ってるんだよ!」の想いです、そしてこの厳しい言い回しが、今季が終わるとき、「笑い話で終わって欲しい」と、自分自身がとても強く願っているのです。
 勿論、

 「どれほど苦しくても、ずっと応援し続ける想いは変わらない。もう、ハンナリーズは、自分自身の心の重要な一部分を構成しているから!」

 これを併せて、明確に伝えさせて頂く想いです。

 恐らく、「B1残留のための、1つの大一番」になるであろう、「京都vs富山の2連戦」、ここで2連勝することが、とても重要であると、自分は読んでいます。このとき、「身体は1つしかない」ことが正直とてももどかしいです、熟考の末、「大阪vs佐賀」の生観戦を決断したので。御願い、ここで2連勝という吉報を届けて!と。その後の「京都vs島根」「京都vs宇都宮」、いずれも2試合共に生観戦の構想ですので、なおさらと。

 いまはただ、「明けない夜はない」と言い聞かせる想いです、結局は「どこかで勝利できれば、それがきっかけになるはず、いまの京都に最も欲しいのは『自信』『きっかけ』であるから」と。
 厳しいことを綴りましたけど、今季の京都、「志向するバスケスタイルの方向性」には、とても共感の想いです。だからこそ、このバイウィークを特に濃密な時間にして欲しい、そして選手間で「いま感じてることを、それぞれの想いを出し合って、膿を出し切って欲しい!」、いまの京都に特に必要なことであると思うので。

 だから、御願い、「40分間戦い続けて」、「エナジー&ハッスル」を心掛けて!それこそが「共に登る」の体現である、と自分は信じてるから!


 【バスケットボール#34D】【エッセイ#23D】

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