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Bリーグ(2023-2024)開幕直前の自分的な展望(その1。全体展望)。



 はじめに


 まず、はじめに。当初の構想としては、今オフのこと、特に、いわゆる「MVP論争」とか、「河村の現在地」とかを今秋をかけて、プロローグ的な感じで綴る構想でしたけど、情けないことに、自分自身が忙しくて、それをじっくりと綴る機会は、開幕後に「綴れれば綴る」感じになりました、とても申し訳ないです。
 (「河村の現在地」のことは、今季中も恐らくまず確実に綴る機会がありますでしょうから、そのときに綴るイメージになります。でも本音は、開幕前に一度綴りたかったです。)

 ですので今季は、昨季とは異なり、「プロローグ」なしで、いきなり「全体展望」→「地区別の展望」へと綴らせて頂きます。それも今回は、開幕直前は「全体展望」のみのアップで、「地区別の展望」は、恐らく「11日水曜日の前後」を目標のアップになります(ですので今回は、「全体展望」のラスト付近で、「各地区ごとの各球団の、現時点でのおよその立ち位置」を併せて綴らせて頂いてます)。
 いわゆる「急ぎ足」で綴ってます(ウマ娘に「急ぎ足」のスキルがありますが。自分もかつては楽しんでましたし、今もYouTube、Twitter越しに楽しませて頂いてます)。
 「5日木曜日の夜」に、ようやく選手名鑑をようやく入手できました(本音を述べれば、開幕1週間前の土曜日・日曜日には入手できる感じであって欲しい。とはいえできるだけぎりぎりまでというのも、とても理解できますし。尤も今季の選手名鑑、「馬場の長崎への入団が未反映」ですけど)。



 全体展望


 では、地区別の展望をさせて頂く前に、自分なりの「全体展望」をさせて頂きます。正直、「ある程度の見積もり」の感じの域を出ないままの「見切り発車」的な感じですけど、「こういう解釈もあるんだ」という感じで読み進めて頂けると、とても嬉しいです。


 【Bリーグ(B1)、「2022-2023」、自分(愛球人)の全体展望(1)。】

 今季のB1の中心軸は、比江島を擁する「宇都宮」、河村を擁する「横浜BC」と、日本バスケ界の「2トップ的なスター」の2球団であると読む。この2球団が「RSでの全体1位争い」になると読むし、特に横浜BCは「中地区の1位」は高確率で奪取できるだろう。
 これは、自分が、河村、比江島が最推しであるからが理由ではない。「今オフの補強を的確性」、及び特に、「PSMでの志向するバスケスタイルの内容的なよさ」(いわば、「あっ、これは上手く機能できれば、相手にとても『怖さ』を与えられるのでは?」という意味で)が大きい。ましてや「比江島」「河村」は、「存在自体が戦術」といわれるけど、そう、その存在自体が「第4の外国人」あるいは「帰化枠/アジア枠」に相当する(実際、「30分換算でのEFF」を計算すれば、それが理解できるかと)。
 特に「宇都宮」は、京都とのPSMでとても衝撃的な内容を示した。これは「比江島、ニュービルのスーパーデュオ結成」だけでは説明し切れないといえる「とても大きなプラスの変化」であると映る。昨季の逆境がまるで嘘のような躍動感であり、(よほどの負傷禍にでも陥らない限りは、)少なくとも大崩れは考えづらい。そう、「比江島、ニュービルのうちのいずれか1人以上(勿論、同時起用も)を40分間ずっと継続できる」、これ自体が「とても大きな持ち味」といえる。ニュービルはゲームメイク能力が高いので、かつての(2020-2021のような)「(比江島、LJ・ピークの)両雄並び立たず」は繰り返さないと読む(少なくとも、「比江島を6thマンに回す」という起用法はしないだろう)。
 一方で「横浜BC」を「2強の一翼」に位置付けるのは、「志向するバスケスタイルが、河村がいなくても根付いていること」が大きい。これに加えて「良質の第2PG」及び「強力なリムプロテクター」を擁していることは、宇都宮にはない長所といえる。
 そう、「宇都宮」は、比江島が全盛期であるいま、「優勝トロフィーを奪還へ」で一丸といえるし、「横浜BC」は、河村が(辿り着ける挑戦先が「NBA」「中国CBA」かは別として)「海外挑戦がより現実的な視野にある」ことをも踏まえると、今季が「優勝トロフィーの最大のチャンス」で一丸といえる。つまり、この2球団は「『今季に優勝しなければいけない』より説得力及び切実な理由がある」、だから「今季の本命である」と読む。

 「宇都宮」「横浜BC」をわずかに追走する立ち位置が、「A東京」「島根」である。「A東京」は、今季は指揮官の意向が強烈に反映された的確な大型補強に成功して、恐らく「CSにピーキングを合わせられる」だろう。特に経験豊富な橋本の存在は「有形無形のチーム力」をもたらせると読む。自分は、東地区の1位は宇都宮と読んでいるが、最後にA東京が差し切る(それも、「東地区の1位」どころか「全体1位」のポジションを)可能性も、決して低くはない。
 A東京と共に「島根」をこの位置に挙げるのは、今季は現行のスタイル&選手編成で臨んで3年目、いわば「ジャンプの年」、つまり「最大の勝負の年」であり、「強さと脆さを併せ持つ」、特に「最後まで持つのか?」という危うさを感じるが、「ビュフォード、ニック・ケイ、安藤誓の『BIG3』」は、その存在自体が戦術であり、「面白さと危うさの同居」をも含めて「NBA的なチームづくり」といえる。
 加えて西地区は、他の有力球団が「負傷禍」「高齢化」等で何らかの(小さくない)不安要素が否めずで、その相対的なプラス要素も手伝って、島根が「西地区1位」の座に就くのでは?という読みからである。
 そして、いま挙げた4球団に共通するのは、「本拠地アリーナの大声援」である。宇都宮は説明不要だし、A東京は「数は力」を地で行く。だけど特に強烈さを感じるのは、「横浜BC」の「B-CLAP」(特に相手のFT時の「ブースターディフェンス」は、相手球団の立場からすれば恐怖でしかない)、及び島根の「熱量ある声援」である。いわば「ホームアドバンテージ」で「見えない勝利数」をいくつかプラスで積み上げられるのでは?と。
 いずれにせよ、「宇都宮」「横浜BC」、わずかの差で「A東京」「島根」、この「4強」(厳密には「2+2強」)が、今季のB1の中心軸といえるし、「CSファイナル出場はこの4球団の中から入る」と自分は読む


 しかし今季は、昨季のように「第2集団の分厚さ」を、いまの段階ではあまり感じていない。「第2集団」といえるのは、「名古屋D」「琉球」の2球団である。「名古屋D」は、全員が健康体ならば「分厚い選手層」と「波状攻撃」はそれ自体が大きな魅力である。しかしこの2年間は「負傷禍に苦しみ続けてきた」し、今季も開幕から既にそうである。尤もCS切符はまず有力といえるので、「CSにピーキングをどれほど持っていけるか」ということ、及び「齋藤がどれほど輝けるか」(個人的には、齋藤は「河村、富樫と、パリ五輪本番での同時選出はあってよい」ととても強く思っている!)が鍵であると読む。
 名古屋Dと共に「琉球」も「第2集団」に挙げるが、「EASLによる過密日程」「クーリーの負傷がどれほどの期間か」「第2PGをどうするのか、そもそも岸本の年齢的な衰えリスク」と、確かに昨季は「ポジションレス」が実を結んで優勝の景色を叶えたけど、結局「ここは日本」であり、つまり「PGとビッグマンが輝ける球団が最後は勝つ」という歩みがある。尤も「圧倒的なホームアドバンテージ」(それこそ「団結の力」)、「勝者のメンタリティー」、「まずは守備ありき」、この3つは琉球の唯一無二の持ち味であり、そう考えると大崩れは考えづらいし、「CS出場はまず濃厚だろう」といえる。これは、(個人的には「昨季のような恐ろしさ」を感じないとはいえ、)「格下への取りこぼしが少ない」ことが大きい。あるいはRSでは、ある程度の試合数を積めた時点で「CS本番に照準を合わせる」感じになるのではとも読むが。


 (よく、野球では「CSでのアドバンテージ、ゲーム差」云々が論争になるが、そもそも現実社会で、「どれほど模試で結果が出ても、入試本番の一発勝負でだめならば、『だめなものはだめ』」であるように、自分はこの日本バスケ界では「CSでどれほど勝ち上がれるかこそが、どれほど成功できたか」、つまり「CSでの成績=チームとしての結果」であると思っている。だから、2021-2022の千葉Jのように「RSでは全体1位だけど、CSでは1回戦敗退」では、人々の心には「うん、CS1回戦でスウィープ負けした、以上」しか残らない、と自分は思っている。
 [これは「理不尽である」と思っているし、実際、自分は大学受験でこれを現実に味わっています、そう、「D判定やE判定から合格を勝ち取れる」人間は現実にいますが、自分は逆を味わいました]、「RSは模試であり、CSが入試本番である」と自分は思っている、実際、例えばNBAの伝説的なプレー、その一つに、レジー・ミラー〈元ペイサーズ〉の「8.9秒で8得点」があるが、これがずっと後世に語り継がれ続けているのは、「ポストシーズン本番で『8.9秒で8得点』をやり遂げたから」です。
 近年は、推薦[これはAO、指定校を含めてです]をいかに勝ち取るか、というのが増えてきていると伺いますが、「推薦を勝ち取れるのも、結局はその人の努力の賜物でしょう」と自分は思っています、自分が大学受験のときは、「AOがまだ十分に普及していた訳ではなかった」ですから。
 話が脱線しましたが、要は「(例外もあるが基本的には)『CSこそが最大の勝負』、CS出場を叶えて、そこでスタートラインである」が自分の考え方なんですよね。勿論、各球団のその時々の立ち位置次第ですし、「再建モード」の球団ならば〈いまの「京都」「三遠」は特にこの途上であるといえる〉、話は全く違ってくる訳ですが。]
 ですので、野球のアドバンテージ論争は、自分は「気持ちは理解できるけど、違和感しか感じない」んですよね。尤も「勝率5割未満でCS出場を叶える」は、さすがに違和感が拭えないですけど。話がとても脱線して申し訳ございません。)


 話が脱線したけど、ここまでで挙がっているのは、わずか「6球団」である。つまり
 ・本命→「宇都宮」「横浜BC」
 ・わずかに追走→「A東京」「島根」
 ・第2集団(CS切符は濃厚)→「名古屋D」「琉球」
 そう、「中地区2位」「ワイルドカードの2枠目」が「これといった決め手がない」のである。

 これを誘発しているのが、まずは「千葉J」「広島」の異変である。特に千葉Jは、自分は「勝率.550程度で終わる可能性は低くない」と読んでいる、そう、理由はシンプルで、「ここは日本である、ムーニーへの依存度が大きすぎる選手編成では?」ということである。そう、「ムーニーをファウルトラブルに陥らせるには」と、対策が読めるのだ。確かに昨季は琉球と同様に「ポジションレス」が猛威を振るったし、「富樫という絶対的な正PGがいる」けど、ワイルドカードの2枠目に滑り込めるかといえば、自分は正直「可能性はなくはないけど…」と読んでいる。
 千葉J以上に悲観的に映っているのが、「広島」である。理由はシンプルに「正SG」「カイ・ソット」の2つの穴が大きいことである(カイ・ソットはヘルニアであるので、恐らく結構な欠場機関になると想像である)。正直、馬場がBリーグに復帰するとすれば、正SGが空いている(空けて待っていたかはわからないし、恐らく辻の退団は想定外であったのだろうけど)広島が本命と読んでいたし、馬場をもし獲れていれば、広島は「A東京」「島根」と同列に置いていた。しかし、馬場を獲れなかったことで、正SGは決められない(であろう)ままで開幕になる。島根と同様に、今季は現在のスタイル&選手編成で「3年目」、つまり「最大の勝負の年」のイメージであったはずだが、青写真が大きく狂っていると映るのは自分だけであろうか?
 勿論、広島には「これまで積み上げた2年間」があるし、エバンス、ブラックシアーの2人の外国人はとても強力である。だけど昨季のように「西地区の4強の一翼」といえるには、やはり「正SG」「カイ・ソット」の不在は無視できないし、少なくとも現時点では悲観的な解釈にならざるを得ない(尤も勝率が「.550を下回る」とも想像しづらいが、昨季と同等程度の勝率を記録できるかは今はイメージしづらい)。

 そう、いまの段階だと、「千葉J」「広島」は「CS切符から外れる(可能性が高い)」と読んでいる。では、「中地区2位」「ワイルドカード2枠目」はそれぞれどこが有力と読むのか。
 まず、「中地区2位」の候補は、「三遠」「川崎」「SR渋谷」の中からであると読む(「三河」は再建1年目であること、まずは土台をつくることからと考えると、「勝率.500」がより現実的なラインと読む)。この3球団で「大きな差はない」、というか「これといった決め手がない」感だが、現時点では「三遠」がわずかにより有力と読む。理由は「スタイル構築2年目」で、「志向するスタイルの共通理解がなされている」こと、「『バスケIQ』『何らかの絶対的な長所』を擁する選手を多く擁している」こと、そして特に「クラーク、メイテン、ダジンスキーの3外国人のバスケIQの高さ」がある。相対的に若いチームなので脆さもない訳ではないが、金丸、山内、太田といった「手本的な存在」も擁しており、それもよりプラスと読む。尤も「中地区だから自力でのCS突破に勝機がある」という感が否めないが、これも現行制度ということ(個人的には、NBAでさえ「2地区制」なのに、Bリーグが「3地区制」であること、また「プレーイン制度がない」ことは、強い違和感が拭えないけど)。

 とはいえ、「ファジーカスの最終年」であり、篠山、長谷川、ヒースも「残された現役寿命」がちらつき始めている、いわば「現在のコアメンバーで最後のステージ」と明確に位置付ける「川崎」は、「優勝を叶えたい切実な理由」という意味で、無視できない。そもそも昨季の開幕前は「RSで全体1位の最有力」であったからだ。とはいえ「高齢化」「SG/SFのドングリーズ」といった課題は厳然とある訳で、これもまた無視できない(島根とは別の意味で「最後まで持つのか?」といえる)。
 「SR渋谷」は、確かに「ベンドラメ→ホーキンソン」はとても強力なホットラインといえる。とはいえ、全体的に高い年齢構成もだし、何よりもルカHCが「この3年ほどでのBリーグの急激な変化」(「ポストアップ絶対主義」から変化しつつあることは無視できない。「走るバスケ」「ポジションレスバスケ」を掲げる球団が急激に増えていることを含めて)への「アップグレード」ができているのか?あるいは、田中大貴は復活できるのか?等を考えると、自分は正直「少なからず強い疑問符」の感が拭えない(とはいえ「勝率.500」は確保できるとは読むが)。
 そして、「川崎」「SR渋谷」が「ワイルドカードの2枠目」を確保できるかといえば、自分は疑問符を抱いている(というか「中地区2位」は「ワイルドカードの2枠目」よりも勝率で下回ると読んでいるが)。

 では、「ワイルドカードの2枠目」には、どこを推すのか。自分は「群馬」「秋田」を挙げる、そしてワンチャンで「積み上げた2年間」「とても強力な外国人」で「広島」と。
 最有力は「群馬」といえる。「走るバスケ」とスタイルがとても明確であり、正PGの並里は「ゲームメイク技術では富樫・斎藤と同等以上」を昨季に証明できている。補強の的確性もだし、何よりも「チームケミストリーをより重要視している」ことも大きなプラスである。そして新アリーナの「圧倒的な臨場感」、配信越しで伝わるのだから、実際の会場だと恐らくとても強いだろう、特にあの開始90秒前からの、あの「STAND UP」、あれは「とても一体感が伝わる」素敵な演出であると思う。
 とはいえ、不安要素はある。そう、「走るバスケ」を志向しているのに、「全体的な年齢構成が高いこと」である。その意味で「最後まで持つのか?」の不安感は拭えない。
 そう、個人的には、むしろより推しているのは、実は「秋田」である。理由は「志向するバスケスタイルの明確性」「前田顕蔵HCが通年で指揮をとれる(「日本のグレッグ・ポポビッチ」と思っている!)」「的確な補強に成功できて、選手層に厚みを持たせられている」、そして「雑草魂」が大きい。そう、「最後は追う方が、気持ち的により強くなれる」と。ましてや秋田は「2021-2022の成功体験」がある、しかも当時よりも戦力値はより高まっている(資金力に限りがある影響からか、「ザ・高年俸選手」はさすがにいないけど。冷静に考えれば、古川を擁せていることは「奇跡」といってよいし、「秋田に来てからが古川は最も活き活きして映る」)。24球団のうちで、「志向するバスケスタイルへの共通理解」は最も伝わる。中山、長谷川、保岡と「在籍年数が長い選手」が複数人いることも持ち味といえるし、生え抜き選手の「オープンな姿勢」の賜物といえるだろう。


 …と、ここまでで既に長いといえるけど、現時点でまとめると、

 ・宇都宮(全体1位)vs秋田(ワイルドカード2枠目)
 ・A東京(2位の1つ目)vs名古屋D(2位の2つ目)
 ・島根(1位の3つ目)vs三遠(2位の3つ目)
 ・横浜BC(全体2位)vs琉球(ワイルドカード1枠目)

 そう、「名古屋D」と「琉球」は逆の可能性もあるけど(というか、この2球団は「ほとんど差がない」し、琉球が最後に「2位の2つ目」の座を差し切る可能性は低くないだろう。そして島根が「最後まで持つのか?」を考慮の必要はあると思っている)、「現時点でのCSの予想カード」は上述の感じになる。ちなみに

 ・準決勝第1試合(宇都宮vsA東京)
 ・準決勝第2試合(横浜BCvs島根)
 ・CSファイナル(宇都宮vs横浜BC)
 (個人的には「横浜BCvs島根」を最も観たい。「河村vs地方の星」あるいは「河村vsアクアマジック」、とても盛り上がるでしょう?ですが。)
 と、自分は読む(優勝予想までは、今回はしません。当てに行ってる訳ではないですし、「ヒトツダケナンテエラベナイヨー」ですので。)



 【Bリーグ(B1)、「2022-2023」、自分(愛球人)の全体展望(2)。】

 …と、「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」のリンク添付のため、全体展望をいったん分けたけど、ここまでで出てきた球団として

 ・宇都宮(全体1位)vs秋田(ワイルドカード2枠目)
 ・A東京(2位の1つ目)vs名古屋D(2位の2つ目)
 ・島根(1位の3つ目)vs三遠(2位の3つ目)
 ・横浜BC(全体2位)vs琉球(ワイルドカード1枠目)

 ・中地区の2位争いに絡む(「川崎」「SR渋谷」)
 ・ワイルドカード2枠目の候補(「群馬」)
 ・中地区のダークホース(「三河」)
 ・地力はあるが、今季は苦しい戦い?(「広島」「千葉J」)

 …と、ここまでで「8+6球団」の「14球団」である。つまり、まだ「10球団」が残っている。
 ではここで、「三遠」「秋田」「群馬」と共に、「要注目球団」としてあげたいのが、「京都」になる。「三遠」と共に「スタイル構築2年目」であるが、今オフは的確な補強に成功した。よくも悪くも「若手・中堅に全振り」で、ロイ・ラナHCの意向が強烈に伝わる。
 そう、「うまくいって、勝率.550程度のラインまで躍進できる」か、「絵に描いた餅に終わり、昨季と同等程度の勝率にとどまる(勝率.367)」か、いわば「両極端な感じになるだろう」と読む。とはいえ今季は、志向するバスケスタイルがより明確になっていて(「走るバスケ」)、PSMの宇都宮戦でも結果は完敗であったが、内容は悪くなかった。そう、NBAのように「プレーイン制度がある」ならば、より面白い存在になり得るけどと。

 「京都」と共に、志向するバスケスタイル的に面白そうという意味では、「大阪」「茨城」も挙げられる。特に大阪は、昨季は「無駄なパス回しが散見で、タフショットをより多く打たされてしまう」の「負のループ」が目立ったけど、今季のPSMでは、「走るバスケ+α」に原点回帰の感がある。
 だけど、「大阪」「茨城」に共通するのは、「志向するバスケスタイルはとても共感できるし、選手編成からもそれは伝わる」けど、PSMでは「負け方の悪さ」が目立っていた。正直、「残留争いに巻き込まれる可能性は、ゼロではない」といえる。

 で、ここまでで既に「17球団」を挙げており、「大阪」「茨城」は「勝率.400を少し上回るが現実ライン、残留争いに巻き込まれる可能性も」である。ということは、まだ挙げられていない球団、つまり

 「大阪」「茨城」(「志向するバスケスタイル」はより共感だけど、「PSMでの負け方の酷さ」が気に掛かる。これは「負け癖」が染みついてるが故である。特に大阪は年齢構成の高さも不安要素。)
 「北海道」「仙台」(「北海道」は「大阪」「茨城」に近い、つまり「走るバスケ」ははっきりしているが、「今オフは補強ではむしろ後手に回った感が否めない」、確かに「攻撃は最大の防御」には自分はむしろ共感だけど、これは「大崩れリスクがある」。それと「仙台」、これは「点を獲れなければ勝てない」、この認識はとても伝わり、恐らく西田獲りに動いたのだろうけど結局失敗に終わった、そう、「どうやって得点を取るの?」と。特に仙台は、「残留争いリスクがとりわけ強い」と考えざるを得ない。)
 「佐賀」「長崎」(「佐賀」は「走るバスケ」「まずは守備ありき」と、「志向するバスケスタイルがとても明確」であり、宮永雄太HCのスタイルを熟知する葛原の入団も大きなプラスである。「ガルシア→フィーラーのホットライン」もとても魅力である。しかし一方で、「ゴール下はハレルソンありき」であることは不安要素といえる。それと「長崎」、確かに「馬場の入団」は、馬場は「日本人のSG/SFでは比江島と2トップ」であるが、「全体的な選手層が薄い」[はっきり述べれば、「3外国人+馬場+森川」以外は、「B1レベルといえるのか特大の疑問符」といえる。「3Pのレインメーカー」といえるスタイルは観ていて面白そうだけど、「後半にスタミナ切れして一気に突き放されて力負け」という試合が増えそうなリスクがと。)



 【Bリーグ(B1)、「2022-2023」、自分(愛球人)の全体展望(3)。】

 …と、「レインメーカー」のリンク添付のため、全体展望がまた分かれたけど、そう、

 「大阪」「茨城」+「北海道」「佐賀」+「仙台」「長崎」
 (特に「仙台」は「得点を取る形」、「長崎」は「選手層の薄さ」「失点リスク」の不安がとても強い。この2つは特に「残留争いがより現実的なライン」と映っている。)

 とはいえ、そう、まだ「3球団」が残っている。しかもいずれも「中地区の球団」である。そう、
 「富山」「FE名古屋」「信州」
 残留争い、というか「B2降格」は(個人的に、バスケに「降格制度」は相性が悪すぎると思っていますが)、この3球団の中から2球団、になると読んでいる。理由は実にシンプルで、「選手の質が他球団に比して見劣り感が否めない」からである。そう、

 「富山」(一度壊れたものは元に戻るのか。宇都の復帰がなければ、「勝率.200に届きますか?」であった。「宇都+3外国人+エドゥ」で「得点を取る形」はある、でもそれ以外が…と。
「得点を取る形」。特に昨季の年明け以降は大失速で、「日本人選手の質的な不安感」が顕在であった感が。今季の補強選手も、ほとんどが「他球団ならば控え選手」である。)
 「FE名古屋」(「得点を取る形」。特に昨季の年明け以降は大失速で、「日本人選手の質的な不安感」が顕在であった感が。今季の補強選手も、ほとんどが「他球団ならば控え選手」である。)
 「信州」(「アバリエントス+キッド」で、「得点を取る形」はない訳ではない、しかし日本人選手の質は、プラスの要素が見出せない。そう、シンプルに「得点を取れなければ勝てない」訳で、かといって仙台の阿部のように「何かこれならばCSレベル、B1レベルといえるよね」の強みを見出せない。申し訳ないけど、「勝率.200に届く」絵を描けないと思うのは自分だけですか…?)

 である。故に、ここまでをまとめると

 ・本命(「宇都宮」「横浜BC」)
 ・CSファイナルの候補(「A東京」「島根」)
 ・第2集団[CSが現実圏](「名古屋D」「琉球」)
 ・CSに滑り込む?(「三遠」「秋田」)
 ・CS争い(「群馬」「川崎」「SR渋谷」)
 ・地力あるが、今季は苦しい?(「広島」「千葉J」)
 ・勝率.500ライン(「京都」「三河」)
 ・無視できないが、やや苦しい(「大阪」「佐賀」「北海道」「茨城」)
 ・残留争いが否めないか(「長崎」「仙台」)
 ・残留できるかとても疑問符が?(「富山」「FE名古屋」「信州」)

 そう、特に「富山」「FE名古屋」「信州」は、他の21球団に比してでも苦しい(ただ、特に富山は、宇都の復帰は大きいと読む。問題はこれを活かせるかどうかだが。それと「3外国人の質自体は、勝率.500ラインの球団と遜色ない」)。
 ですけど、この3球団、いずれも「中地区の球団」なんですよね。降格になる2枠が両方共に中地区からになるのかなあ…?と。そう考えると、むしろより現実的といえるのは、
 「『富山』『FE名古屋』『信州』から1球団+『仙台』『長崎』から1球団」
 は少なからずあり得る、と自分は読んでいます。


 ちなみに、3地区ごとの立ち位置をそれぞれ読むと、

 東地区(1.宇都宮、2.A東京、3.秋田、4.群馬、5.千葉J、6.茨城、7.北海道、8.仙台)
 (「2+3+3の構図」か。確かに千葉Jの5位予想は、個々の地力を考えればここまで大崩れとは考えづらい、だけど「ここは日本」であり、「ムーニーがファウルトラブルになれば、その時点でジエンド」という試合がいくつか出てしまうのでは?と。)
 中地区(1.横浜BC、2.三遠、3.川崎、4.SR渋谷、5.三河、6.富山、7.FE名古屋、8.信州)
 (「1+3+1+3の構図」か。特にもし2地区制ならば、「FE名古屋、信州で降格の2枠、以上」になっていたリスクはより大きい感が。また2位争いは、これも「3地区制の恩恵」が正直強い。)
 西地区(1.島根、2.名古屋D、3.琉球、4.広島、5.京都、6.大阪、7.佐賀、8.長崎)
 (「3+1+1+3の構図」か。「2位と3位」、「6位と7位」は、それぞれ「紙一重の差」といえる。広島が「選手編成的な穴を、積み上げた2年間でどれほど埋められるか」で、西地区は勿論、ワイルドカード争いも変化すると読むが。)


 ちなみに、もし「2地区制」だと、自分は「CS出場の構図」はまた変化すると読んでいます。

 ・宇都宮(東地区1位)vs広島(ワイルドカード2位)
 ・名古屋D(西地区2位)vsA東京(東地区3位)
 ・横浜BC(東地区2位)vs琉球(西地区3位)
 ・島根(西地区1位)vs秋田(ワイルドカード1位)

 そう、ワイルドカードの構図が変化しました。正直ここに「三遠もワイルドカード争いに加わる」と読みますけど、2地区制だと、「ストレートインの6球団と、それ以外の球団との差がより顕著」というのが、自分の読みになります。それと、広島の「エバンス、ブラックシアーという圧倒的な外国人の質」は無視できないと思っているんですよね、これは島根の「ビュフォード、ニック・ケイ」にもいえますけど、「中国CBAでも通用できるだろうに、Bリーグに来てくれてありがとう」なんですよね。そう、「ワイルドカード1位に広島を推すか、正直迷った」ほどです。


 【全体展望で、特に重視した「6つの要素」。】
 (1)「チームケミストリー」
 (2)「志向するスタイルの明確性・共有性」
 (3)「選手層・ポジションバランス」
 (4)「『点を取る形』があるか」
 (5)「個人能力、及び特定選手への依存度」
 (6)「『ホームアドバンテージ』(ファンの熱量、アリーナの質)」


 昨季の全体展望のときに比して、(6)を追記させて頂いてます。
 では、「各地区ごとの各球団の、現時点でのおよその立ち位置」を、それぞれ簡単にですけど、綴らせて頂きます。


 【2023-2024開幕版、自分(愛球人)の展望、東地区編の概要。】
 宇都宮(今季の全体の中心軸。「比江島、ニュービルの超デュオ」)
 A東京(「日本バスケ界の読売巨人軍」が帰ってくるか?)
 秋田(「スタイルの共通理解」は24球団中で恐らくno.1!)
 群馬(「スタイルの明確性」「アリーナの臨場感」は魅力だが…)
 千葉J(ゴール下のムーニー依存。ファウルトラブルだとジエンド感)
 茨城(「平面的なバスケ」は魅力だが、PSMでの負け方が…)
 北海道(「攻撃は最大の防御」、でも選手の質に不安感)
 仙台(確かに守備力は特徴だが、「点を取る形」をどうするの?)


 【2023-2024開幕版、自分(愛球人)の展望、中地区編の概要。】
 横浜BC(今季の「全体2強の1つ」。優勝への最大のチャンス!)
 三遠(スタイル構築2年目、3外国人を中心に「バスケIQ」が魅力)
 川崎(「NICK THE LAST」、想いは届くか?尤も不安は高齢化)
 SR渋谷(ルカHCはアップグレードできる?田中大貴は復活できる?)
 三河(京都は「NBA流」を軌道に乗せ始めたが、では三河は?)
 富山(「宇都+3外国人+エドゥ」と「それ以外」の落差が…)
 FE名古屋(選手層に大きな不安感が。昨季後半の大失速の悪印象が)
 信州(野球でいう「100敗リスク」感が。残留の鍵はアバリエントス)


 【2023-2024開幕版、自分(愛球人)の展望、西地区編の概要。】
 島根(よくも悪くも「NBA型」。最後まで持てば優勝は現実的だが)
 名古屋D(さあ齋藤よ、CS決勝に導いて五輪切符を叶えよう!)
 琉球(「クーリー不在」「PG」「アジア枠」、無視できぬ3つの不安)
 広島(「正SG」「カイ・ソット」の穴。馬場を最も欲しかったはず!)
 京都(スタイル構築2年目、「実となる年」か「絵に描いた餅」か)
 大阪(「走るバスケ+α」に原点回帰。しかし不安はPSMでの負け方)
 佐賀(志向するバスケは明確でプチ旋風も。尤もペイントに不安感が)
 長崎(馬場の電撃入団は「嬉しい驚き」だが、それでも選手層が薄い…)


 では、「各地区ごとの展望記事」を綴らせて頂きます、の感じですけど、これは「開幕2試合を終えてから」になります。より本音を述べれば、「開幕戦の前に」綴りたかったですけど、「ごめんなさい」の感じです。


 【バスケットボール#33A】

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