むぎなが

30歳。企業の採用担当。夫の妻。関東在住でいぬのおかあさんです。 学生の頃の大怪我(頸…

むぎなが

30歳。企業の採用担当。夫の妻。関東在住でいぬのおかあさんです。 学生の頃の大怪我(頸髄損傷/頸椎骨折)、キャリア(販売員/採用)、ペット(犬)、推し(A.B.C-Z/塚ちゃん)、小説(挑戦したい)などなど、つらつら書いていきます◎

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「8時間マシーン」「4時間マシーン」と呼ばれた私が、とある企業の採用担当になるまで

「4時間マシーンも休憩取ってやんないとキツイんだなー、油差す時間いるってことだな(笑)」 「4時間くらい集中して働いてほしいんだけど(笑)あ、出来ないから4時間マシーンか(笑)」 「お前の仕事はソイツら使うことなんだからさ。分かってる?自分の仕事。操縦士だから(笑)」 「お前、なんで今日2回もトイレ行ってんの?誰かに報告した?8時間マシーンのくせに、自分のやるべき事やってんの?今日の予算未達なの誰のせいなの?お前だろ?ソコで外に向かって自分のせいですって唱和しろよ(激昂

    • 女マネ部!『#創作大賞2023|漫画原作』第一話

      第一話  「ねえねえ、知ってる?うちの高校の、秘密の部活の話!」  「あー、知ってる知ってる!聞いたことある!でも、本当にあるのかな?」  「分っかんない。でも面白そうだよね!そんなの本当にあったら」  「確かにねー!なんか漫画みたいでわくわくするー!あ、ねえ、そういえばさ、このあとのホームルームって…」  右隣から、新しくクラスメイトになった女子生徒たちの楽しそうな声が聞こえた。まだどこの輪にも入れずに、自席で一人もじもじするしかない千紘も、その噂は耳にしたことがあった

      • 女マネ部!『#創作大賞2023|漫画原作』第三話

        第三話  人気のない旧校舎の廊下は薄暗く、日差しのあたたかなハンドボールコートとは打って変わって、心なしか肌寒い。  セナは千紘に止血の必要がないと見ると、説明するから着いてきて、と保健室とは真逆の方向、旧校舎へ向かって歩き出した。  約百年前、帝政高校の開校当時に建設されたこの校舎は今やほとんどが空き教室で、用務員のための掃除道具置き場や、吹奏楽部がスペアの楽器を格納するためなど、今では三階建てのうちのほんの一部のスペースしか使われていない。  しかも、新校舎建設までに

        • 女マネ部!『#創作大賞2023|漫画原作』第ニ話

          第二話  「ど、ど、どういうことですか?!」  「どういうことも何も…そういうことなんだけど」  「いや、だって帝政の秘密の部活と、女ハン?のマネージャーと、どういう関係が…」  「女子ハンドボール部、略して女ハン、ね」  聞きたいのはそんなことではないのに、目の前の上級生はあくまでも飄々とした態度を崩さない。  千紘は今日、帝政高校の一年生になったばかりだ。  ついさっきまで、内気で気弱で、夢見がちな自分自信に嫌気が差していたはずなのに、目の前の上級生の口からこぼれたの

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        「8時間マシーン」「4時間マシーン」と呼ばれた私が、とある企業の採用担当になるまで

          オタク面接官と、インターン生『創作大賞2023|漫画原作』第一話

          第一話 あまりに綺麗だったから  「……という観点から、弊社では来春入社の講師を大募集しております!少しでも気になった方は、本日お配りした資料の3枚目に記載しているQRコードから……」  中谷の説明に合わせて、スーツ姿の学生たちが、慌てた様子で一斉に紙をパラパラめくり始めた。「どれのこと?」「これじゃね?」なんて囁きも、200人もいれば大合唱のようだ。そんな会場のざわつきに、進行を務める中谷も、大学の講堂の巨大なスクリーンの前で、えっと、えっと、と冷静さを失っている。  

          オタク面接官と、インターン生『創作大賞2023|漫画原作』第一話

          オタク面接官と、インターン生『創作大賞2023|漫画原作』第三話

          第三話 生きる世界は意外と一緒  前回までのあらすじ♪  私、高橋恵子!32歳!アイドルグループ・STAR LIGHTのミッシーが大好きな善良なオタクっ꒰ ♡´∀`♡ ꒱  ミッシーのアクスタを持ち歩いているところを未来ある若者(25)に見られちゃったけど、彼、めっちゃいい子だった(((o(*゚▽゚*)o)))  さあ、午後からもお仕事がんばるんば〜\\\\٩( 'ω' )و ////  「…がんばるんば〜…って!!!!!!」  中谷さんよぅ…全然戻って来んやんけ!!!

          オタク面接官と、インターン生『創作大賞2023|漫画原作』第三話

          オタク面接官と、インターン生『創作大賞2023|漫画原作』第二話

          第二話 何が悪いんですか?  前回までのあらすじ♪  私、高橋恵子!32歳!アイドルオタク!アイドルグループ・STAR LIGHTのミッシー推しで、次の現場を今か今かと待ち侘びている、普段は真面目なサラリーマンっ(๑╹ω╹๑ )  ある日、ミッシーのアクスタを持ち歩いているところを未来ある若者(25)に見られちゃったからもう大変っ(°▽°)!  俺たちの冒険はまだまだ続くッ\\\\٩( 'ω' )و ////                 〜完〜  「……ちょっとぉ、ち

          オタク面接官と、インターン生『創作大賞2023|漫画原作』第二話

          死ななかったのは、生きたかったからじゃない_頸椎骨折・頸髄損傷した私の場合

          2009年2月某日 AM4:30 16歳の2月、とある朝。 頭蓋骨と頸椎と胴体を繋ぐための医療器具『ハローベスト』を装着していた私は、療養型リハビリ病院の大部屋の自分のベッドを抜け出して、談話室の窓辺にある長椅子に腰掛けていた。 その日のパジャマは赤色のタータンチェックで、それは長い入院生活での一番のお気に入りだった。 理由は、着ているとぱっと見で女だと分かるから。 看護師さんに手術台の上で刈られた頭は場所によって髪の長さが違っていて、損傷した頸髄のせいで知覚過敏の

          死ななかったのは、生きたかったからじゃない_頸椎骨折・頸髄損傷した私の場合

          自分のことを大好きな自分でいたいから

          #髪を染めた日 退屈な仕事の昼休み。 何の気無しに開いたスマホで目に入ったハッシュタグ。 そんな偶然に引き寄せられて、たまたま目にしたこの一文に、私は心がドキッと跳ねたのが分かった。 「髪より先に変わったのは、あなたの心かもしれません。」 そんな経験が、確かにある。 私の脳裏をよぎったのは、いつかの初恋の記憶だった。 ◇ 私は昔、大阪のダサい高校生だった。 ロックとギターが大好きで、ファッションは赤文字系より青文字系。 制服のスカートは古着っぽいロング丈、足元は

          自分のことを大好きな自分でいたいから

          A.B.C-Zが大好きだ

          A.B.C-Zが好きだ。 A.B.C-Zが大好きだ。 #ハマった沼を語らせて の募集を見つけた時、私はすぐ自分の「推し」について書こうと決めた。 募集概要より、 ということなので、仕事や、夫、子どものように可愛がっている犬のことなど、アラサーの私には書きたいことや書けることがたくさんあるはずなのに、私はこの公に好きなものを語れる機会を得て、大好きなジャニーズグループのA.B.C-Zについて書きたいと思う。 なぜなら、心の底から『だいすき!』と思えるものに出会えることは

          A.B.C-Zが大好きだ

          美味しいラーメン屋が近所にあれば、大体のところには住める

          20代の頃、今とは違う仕事で全国転勤をしていた。 田舎から大都会まで、様々な街で働き、それに合わせて色んな街に住んだ。 会社から出る辞令に合わせて、会社がいくつかピックアップした中から物件を選び、会社の指示する日に、引っ越す。 自分の意志は全く介在しない引っ越しなのに、役所の手続きは自分でやらなきゃいけないし、免許証の住所を書き換えすぎて最新の住所はいつも裏面だったし、人間関係も毎回一から構築しないといけなかった。 大変なことが多かったけど、結婚してそんな働き方をやめ

          美味しいラーメン屋が近所にあれば、大体のところには住める

          私が企業の採用担当者として心掛けていること

          日経電子版の【基礎から日経】で、こんな記事を見かけた。 学生さんたちにとっては本当にいいニュース。日本の未来に、少しだけ明るい兆しが見えるような気がする。 この記事の通り、非上場・中企業レベルの我が社の24卒採用も、前年の120パーセントの人員確保を目標としている。 一方で、企業側は大変だ。 学生さん1人に対して求人がいくつもある状態で、たった1人を採用するのも、そしてその1人に入社してもらうのも、23卒よりも難しくなる、ということなのだから。 そしてほとんどの企業は、新

          私が企業の採用担当者として心掛けていること

          舞台風強2023が最高だった | 風が強く吹いている

          2023年最初の現場は、推しであるA.B.C-Z塚田僚一さん(塚ちゃん)主演の舞台「風が強く吹いている」でした。 (すでに各種メディアミックスされている、舞台としても再演作となるので他作品と差別化したく、また何より公式Twitterの「#舞台風強2023」のハッシュタグが大好き過ぎたので、私もこのように表記させていただきます。) 千穐楽から1週間以上経って、2月に突入した今もまだ、「舞台風強2023」から受けた衝撃が忘れられなくて、呆然とふわふわ日々を過ごしていたのですが、

          舞台風強2023が最高だった | 風が強く吹いている

          都市伝説の真実

           年末年始の気忙しいこの時期、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?  私はというと、noteで何やら面白いコンテストを見つけてしまって、心がざわざわしています。 これ、私のことやんけ!!!!!(目かっぴろげ)  心の中で思わず関西弁が出てしまうくらい、このコンテストの記事を見つけた時、「あ、これ、私自身のことだ」と思いました。  というのも、何度かnoteにも書いたことがあるのですが、頸椎を2本骨折して頸髄を損傷したけど大きな後遺症もなく、東京で元気にサラリーウーマンしてる

          都市伝説の真実

          私の頭にバリカンを入れてくれた看護師さんへ伝えたいこと

          毎年、冬になると高校生の頃を思い出します。 寒さにやられて、顔の表層や頭皮の表層を通る神経(なんて言うかは分からない)、左腕を通るぶっとい神経(なんて言うかは分からない)、左肩を通るぶっとい神経(なんて言うかは分からない)なんかが、ギシギシしくしく痛むからです。 そもそも、本当にそこが痛いのかも分かりません。さすっても揉んでもひかない痛みの原因は、16歳の頃に損傷した頸髄にあるからです、たぶん。 「たぶん」というのは、最後に撮った私のMRI画像から、その損傷箇所が消えて

          私の頭にバリカンを入れてくれた看護師さんへ伝えたいこと

          マナーはいらない 小説の書きかた講座| 三浦しをん先生を身近に感じた秋

          先日、2022年私的買って・読んで良かった小説第一位の紹介として、こんなnoteを書きました。 「風が強く吹いている」、箱根駅伝を目指す学生たちを主人公とした、疾走青春小説です。 このnoteを書いてからも、まだまだ私の「風強(=風が強く吹いている)熱」は冷めていません。 それどころか、もう、風がびゅうびゅうと吹き荒れています!!! そもそも、小説「風が強く吹いている」を手に取ったきっかけは、私の推しのA.B.C-Z塚田僚一さん(=塚ちゃん)の主演舞台が決まったので、そ

          マナーはいらない 小説の書きかた講座| 三浦しをん先生を身近に感じた秋