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ユナイテッドピープル(株)で環境問題や人権問題など、社会的メッセージ性の強い映画の配給…

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ユナイテッドピープル(株)で環境問題や人権問題など、社会的メッセージ性の強い映画の配給・宣伝を約3年手掛ける。2018年春よりフリーで、ライター、イベント企画・運営、映画PR等を行う。

マガジン

  • 映画探検録

  • 旅立ちの前に記すCiftでの時間

    2017年9月から1年弱参加してきた"拡張家族"Ciftを、この7月で旅立つことになった。 離れる前に、あらためて、どうして自分がCiftに加わり、11ヶ月の間でどんなことを感じ、なぜ今回旅立つことを決めたのか、簡単にまとめていきたいと思う。

  • naked撮影をしてみた

    2018年の目標"naked"にちなんで、年末に、全裸で写真を撮ってもらってきました。その経緯と、その時に感じたことを、自分の記録のためにも綴ってみました。

  • 映画『ナディアの誓い ー On Her Shoulders』

    ノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドを追ったドキュメンタリー映画『ナディアの誓い ー On Her Shoulders』が2019年2月1日よりアップリンク吉祥寺ほかで公開になる。配給元・ユナイテッドピープルに以前勤めていた縁で、一足早く試写で鑑賞してきた。 想像していた以上にいろんな切り口から感じることが多かったため、noteで3回に分けて書きたいと思う。

  • モンゴル馬旅記

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フリーになって以降のおしごと一覧

「アーヤ藍」という名前に、日常の名前を変えて、6年が経ちました。(サムネイル写真は、改名して初めて作ってもらった、当時の会社の名刺です。改名した経緯は こちらの記事 や こちらの記事 あたりをご参照いただければ…) そして、この名前でフリーランスとしてお仕事をさせてもらうようになって、まもなく3年が経ちます。おかげさまで、いろんな分野のお仕事に関わらせてもらい、どんどん「何屋」か自分でも分からなくなりつつ今日この頃…(汗)。簡易ながら、フリーになってから関わらせてもらったお

    • 「みっともなくない」ためのアクセサリーからの卒業

      「みっともない」 思い返すと、この言葉を母からたくさん言われてきた。 「貧乏ゆすりするのはみっともないからやめなさい」「靴が汚いのはみっともないからこまめに買い換えなさい」「賞味期限が切れたものが冷蔵庫に入っているなんてみっともないからすぐ捨てなさい」「婚約者でもないのに恋人が家に泊まっているなんてみっともない。恥ずかしいと思いなさい。」 もちろん中には、「礼儀作法」として直されてよかったと思うこともあるけど、「みっともない」というワードを浴び続けるなかで、「私はこのま

      • 受刑者の「彼ら」と私の間に境界はあるのか?(映画『プリズン・サークル』鑑賞録)

        「こちら側」と「あちら側」のどこに境目があるのだろう? 日本の刑務所に初めてカメラを入れて撮影されたドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』を観終えたときに、一番強く湧いていた感情だった。 同作は、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している、官民協働の新しい刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」を2年にわたって追っている。 TCのなかでは、いわゆるカ

        • 『それでも僕は帰る』を支えてくださった皆様へ バセットの訃報を受けて...

          2015年8月1日に日本公開した、ユナイテッドピープル配給『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』主人公のバセットが、亡くなったと、昨日、同作監督のSNS投稿と、いくつかの海外メディアの報道で知りました。 正直、何をここで述べるべきなのか、分からないまま、それでも伝えなければならない何かが心に渦巻いて、パソコンに向かっています。 * ("はじめまして"な方は、映画の概要や、なぜ私がこの作品に強い想いを寄せていたのか...など、以下2記事をご覧いただ

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        • 「みっともなくない」ためのアクセサリーからの卒業

        • 受刑者の「彼ら」と私の間に境界はあるのか?(映画『プリズン・サークル』鑑賞録)

        • 『それでも僕は帰る』を支えてくださった皆様へ バセットの訃報を受けて...

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        • 映画探検録
          5本
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          3本
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          3本
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          3本
        • モロッコ&エジプト旅行記(Ai Ayah)
          13本

        記事

          ココロ、オレル?ココロ、オドル? (映画『ココロ、オドル』鑑賞録)

          「"ココロが折れる"という表現は、ここ10年くらいで生まれて、急速に使われるようになった言葉なんですよ」 先日、あるイベントのゲストに教えてもらって、すごくびっくりした。「昔からある慣用句」だと思い込んでいたから...。(今もまだ辞書には載っていない表現らしい) 私も随所で使っている気がするこの表現の、正反対『ココロ、オドル』映画を、東京公開に先立って先日試写させてもらってきた。 * 舞台は"世界が恋する海"に囲まれた沖縄・座間味島。この島で紡がれる、①夫婦になりかけ

          ココロ、オレル?ココロ、オドル? (映画『ココロ、オドル』鑑賞録)

          "関心"の手からこぼれ落ちてきた悲しみの破片 (映画『セメントの記憶』鑑賞録)

          シリアを訪れた2011年3月から、まもなく8年の歳月が経とうとしている。シリアに思いを寄せ、微力ながらも、シリアについて知ってもらったり、関心をもってもらえるようにと活動しながら、心の底で小さくずっと抱えてきた思い...。 悲しみを比較することはできるのか。 日本でもシリアにまつわるニュースは多少なりとも報道がされているなかで、フォーカスがあたっているのは、戦禍のなかにいる人たち、命からがら国を逃れる「難民」の人たち、未来の見えない難民キャンプの悲痛さ...といったもの。

          "関心"の手からこぼれ落ちてきた悲しみの破片 (映画『セメントの記憶』鑑賞録)

          民族という「血」を背負うこと (映画『サーミの血』鑑賞録)

          サーミ。 スウェーデンの原住民族を指すこの名前を知ったのは、まだ1ヶ月ちょっと前のこと。 世界各地の雪を見つめ続けている写真家、遠藤励さんとお会いした時に、サーミの長老の話を録音をしたものを聴かせてくれた。 傷を治したり、人の未来を予測したりできるという長老が「(特別な能力というより)僕らは人よりもよく観察しているんだ」と話していたのがとても印象的だった。 自然をずっと見つめ続け、自然と共に生きている… 長老の声を聞きながら、サーミの人たちの暮らしを想像した。 *

          民族という「血」を背負うこと (映画『サーミの血』鑑賞録)

          笑わない顔を見せるほうが、裸を見せるより恥ずかしくなった 〜naked撮影をしてみた③〜

          「いつもニコニコ笑顔だよね」 誰かにそう言われるたびに、私はいつもドキッとします。もちろん、心から笑っていること、楽しんで笑顔でいることもたくさんありますが、いつの頃からか笑っていることがクセになって、心の中の感情とは無関係に、いや、時にはそれを否定するかのように、笑ってしまうことも少なくなく…。 私の母はいつも笑顔で人に接する人でした。そこまで笑わなくてもいいのに...と、ときどき恥ずかしくなるくらい、満面の笑顔でいる人でした。でも家族の問題で鬱状態なってからは、笑顔は

          笑わない顔を見せるほうが、裸を見せるより恥ずかしくなった 〜naked撮影をしてみた③〜

          「性」からの解放と「体」からの解放 〜naked撮影をしてみた②〜

          2018年の目標"naked"を物理的にやってみた、年末のチャレンジ。 前稿でその経緯と「nudeではなくnaked」にこだわった点について書きましたが、本稿では、3つのコンセプトとそれぞれに関わる撮影後の感覚について、書きたいと思います。 1)「性」からの解放 ー 全裸でも"搾取"されない感覚前回、性別を感じさせないような存在として刻まれたい、と書きましたが、この背景について、もう少し詳しく… 私は数年前から「クエスチョニング」というセクシュアリティを自称しています。

          「性」からの解放と「体」からの解放 〜naked撮影をしてみた②〜

          物理的に脱いだら、心理的に脱げる気がした 〜naked撮影をしてみた①〜

          2018年年末に、全裸で写真を撮ってもらってきました。 2018年の目標を"naked"にしたお正月から、実はずっとやりたいと思っていたこと。 2015年は「奔放」、2016年は「childish」と、ここ数年、「自分の殻を破って自由になる!」という感じの目標を立ててきていたのですが、殻を破る、壊すのはやはり痛みがあったり、必要ないところまで破けてしまったりするもの…。なかなか難しさを感じていた中で、無理に壊すのではなく、むしろ、覆っていたものを脱いで、脱いで、脱いでいっ

          物理的に脱いだら、心理的に脱げる気がした 〜naked撮影をしてみた①〜

          彼女の闘いはいつ終わるのか 〜映画『ナディアの誓い ー On Her Shoulders』 review③〜

          ノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドを追ったドキュメンタリー映画『ナディアの誓い ー On Her Shoulders』が2019年2月1日よりアップリンク吉祥寺ほかで公開になる。配給元・ユナイテッドピープルに以前勤めていた縁で、一足早く試写で鑑賞してきた。 想像していた以上にいろんな切り口から感じることが多かったため、noteで3回に分けて書きたいと思う。(*ただし、ネタバレな内容も含まれると思うので、事前情報を得たくない人は、鑑賞後にお読みください。) * 試写

          彼女の闘いはいつ終わるのか 〜映画『ナディアの誓い ー On Her Shoulders』 review③〜

          希望と搾取の曖昧さ 〜映画『ナディアの誓い ー On Her Shoulders』 review②〜

          ノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドを追ったドキュメンタリー映画『ナディアの誓い ー On Her Shoulders』が2019年2月1日よりアップリンク吉祥寺ほかで公開になる。配給元・ユナイテッドピープルに以前勤めていた縁で、一足早く試写で鑑賞してきた。 想像していた以上にいろんな切り口から感じることが多かったため、noteで3回に分けて書きたいと思う。(*ただし、ネタバレな内容も含まれると思うので、事前情報を得たくない人は、鑑賞後にお読みください。) * 「あ

          希望と搾取の曖昧さ 〜映画『ナディアの誓い ー On Her Shoulders』 review②〜

          「国際社会」はどこにあるのか 〜映画『ナディアの誓い - On Her Shoulders』 review①〜

          ノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドを追ったドキュメンタリー映画『ナディアの誓い- On Her Shoulders』が2019年2月1日よりアップリンク吉祥寺ほかで公開になる。配給元・ユナイテッドピープルに以前勤めていた縁で、一足早く試写で鑑賞してきた。 想像していた以上にいろんな切り口から感じることが多かったため、noteで3回に分けて書きたいと思う。(*ただし、ネタバレな内容も含まれると思うので、事前情報を得たくない人は、鑑賞後にお読みください。) * ISI

          「国際社会」はどこにあるのか 〜映画『ナディアの誓い - On Her Shoulders』 review①〜

          5. 自分を固めるタイミング、だから旅立つ

          2017年9月から1年弱参加してきたCiftを、この7月で旅立つことになった。 離れる前に、あらためて、どうして自分がCiftに加わり、11ヶ月の間でどんなことを感じ、なぜ今回旅立つことを決めたのか、簡単にまとめていきたいと思う。 1話「血が繋がらない家族」のおかげで生き延びてきた 2話 “思い込み”を取り払い、相手を立体的に見れば、愛おしくなる 3話 自分を知り、”試す”ことができたのは「家族」だったから 4話 「結婚」も「子育て」も信じられなかった私に、新しい「

          5. 自分を固めるタイミング、だから旅立つ

          4. 「結婚」も「子育て」も信じられなかった私に、新しい「かたち」を見せてくれた

          2017年9月から1年弱参加してきたCiftを、この7月で旅立つことになった。 離れる前に、あらためて、どうして自分がCiftに加わり、11ヶ月の間でどんなことを感じ、なぜ今回旅立つことを決めたのか、簡単にまとめていきたいと思う。 1話「血が繋がらない家族」のおかげで生き延びてきた 2話 “思い込み”を取り払い、相手を立体的に見れば、愛おしくなる 3話 自分を知り、”試す”ことができたのは「家族」だったから * ある日、6〜7年絶縁状態にあった母から、荷物が届いた

          4. 「結婚」も「子育て」も信じられなかった私に、新しい「かたち」を見せてくれた

          3. 自分を知り、”試す”ことができたのは「家族」だったから

          2017年9月から1年弱参加してきたCiftを、この7月で旅立つことになった。 離れる前に、あらためて、どうして自分がCiftに加わり、11ヶ月の間でどんなことを感じ、なぜ今回旅立つことを決めたのか、簡単にまとめていきたいと思う。 1話「血が繋がらない家族」のおかげで生き延びてきた 2話 “思い込み”を取り払い、相手を立体的に見れば、愛おしくなる * 「みんな感情の振り幅は一緒」 Ciftに入るまでどこかでそう思い込んでいた。だから、「こういう風に感じるって、どう

          3. 自分を知り、”試す”ことができたのは「家族」だったから