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ai ayah
2020年5月23日 20:08
「こちら側」と「あちら側」のどこに境目があるのだろう?日本の刑務所に初めてカメラを入れて撮影されたドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』を観終えたときに、一番強く湧いていた感情だった。同作は、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している、官民協働の新しい刑務所「島根あさひ
2019年6月9日 17:18
2015年8月1日に日本公開した、ユナイテッドピープル配給『それでも僕は帰る 〜シリア 若者たちが求め続けたふるさと〜』主人公のバセットが、亡くなったと、昨日、同作監督のSNS投稿と、いくつかの海外メディアの報道で知りました。正直、何をここで述べるべきなのか、分からないまま、それでも伝えなければならない何かが心に渦巻いて、パソコンに向かっています。*("はじめまして"な方は、映画の概要
2019年6月4日 02:35
「"ココロが折れる"という表現は、ここ10年くらいで生まれて、急速に使われるようになった言葉なんですよ」先日、あるイベントのゲストに教えてもらって、すごくびっくりした。「昔からある慣用句」だと思い込んでいたから...。(今もまだ辞書には載っていない表現らしい)私も随所で使っている気がするこの表現の、正反対『ココロ、オドル』映画を、東京公開に先立って先日試写させてもらってきた。*舞台
2019年3月2日 01:32
シリアを訪れた2011年3月から、まもなく8年の歳月が経とうとしている。シリアに思いを寄せ、微力ながらも、シリアについて知ってもらったり、関心をもってもらえるようにと活動しながら、心の底で小さくずっと抱えてきた思い...。悲しみを比較することはできるのか。日本でもシリアにまつわるニュースは多少なりとも報道がされているなかで、フォーカスがあたっているのは、戦禍のなかにいる人たち、命からがら国
2019年1月22日 22:09
サーミ。スウェーデンの原住民族を指すこの名前を知ったのは、まだ1ヶ月ちょっと前のこと。世界各地の雪を見つめ続けている写真家、遠藤励さんとお会いした時に、サーミの長老の話を録音をしたものを聴かせてくれた。傷を治したり、人の未来を予測したりできるという長老が「(特別な能力というより)僕らは人よりもよく観察しているんだ」と話していたのがとても印象的だった。自然をずっと見つめ続け、自然と共