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25歳学生のザレゴト日記

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最近の記事

肉感雑記

夏が置き残した怨念が重苦しい。あんだけ恋焦がれた夏が、季節のプレイリストなんぞ拵えて心躍らせて待ち構えた夏が、しかしまあアッという間に、もはや醜さだけ纏った呪縛魂として、狡猾さの欠片もなくダラしなく、牛乳石鹸では落ちない皮脂の如く日常の風景にこびりつき、烈しい猛暑がいたる箇所にこじ開けた孔という孔から腐臭を放ち続けている。 生産効率第一主義日本社会に順応しきった我々の身体は、この気温湿度のメリ/ハリの無さに当惑させられ、いわゆる節目の重み、時季変容の色気にたいする興味など一

    • 今夜も威勢よくツイストアンドシャウト

      クイーンは“ロック”かもしれないが“ロックンロール”ではないよね、などと今夜もヒマジンお気持ち表明。 オレはロックン・ロールの「ロール」な部分が好きなんだよね。ロールってのは抜け感、クールなスカし感の喩えとでも言おうか。昔からロールな男に憧れがある。俺が思うに、ロールってのは管楽器のスウィングの潤滑油、つまりはローションだ。乾き切った青少年の(いや歳はカンケーないと言いたい)感受性を無理やりこじ開け、新たな生命を息吹かせる過剰を注ぎ込むための、精神的エチケット・ローション。

      • 東京仙台往還記①

        note書くぜ!と意気込む。何においても意気込みだけは一丁前。そう、常にガンギマリで何かに対しバカみたいに没入したつもりで高揚し、眼は真っ赤にギラつくもbut現実社会の非合法界隈に近づくことのできる愛嬌や度胸は持ち合わせていない、そんな恥じらいとともにほっぺも紅潮(高揚、と韻踏んだつもり)。そんなシャイボーイこと、ヤワなわたくしであります。笑 大学院のある仙台と、かろうじて住処のある東京を行ったり来たりしている。ここ2年くらい。 嗚呼、東京。嗚呼、仙台。などと東北新幹線に

        • ガンギマれない日々①〜エンドロール的疾走感〜

          それぞれの疾走感、オレの疾走感。などとヌかしてみる。ポカリのCMの疾走感、紋切り型セーシュン描写から受けるそんなもんではない。未来への期待、未知なる時間が多ければ多いほど膨張している無軌道な高揚状態をあらわす喩でもない。 清々しい敗走。エヘラエヘラとバスケ部の後を汗ダクで追っかけるドンクサ男子のフテ腐れでもない。フテ腐れを極めたが故のヤケ起こし的反動なんかとっくにしょうもない。だからアホのテロリストなんかは心性が中坊のまま。クラスの端で机に突っ伏しイヤホン耳に突っ込んでる系

        肉感雑記

          梅雨、空元気

          聖餐(セイサン)という熟語がカッコいいと思ってる。聖なる食事、聖体拝受、のようなキリスト教的意味合いを持つ言葉だが、精算、凄惨、という同音語ともあいまって、なんとも背筋が凍るような、血液が冷却されるようなシュンとした心地にさせられる。セイサン。カワイタボーリョクを想像させる。振りささぐ血の雨、それが婉曲的に雨となって降り注ぐ恩寵としての、アースウィンドアンドファイア的土着類感。んで、なおかつ“晩餐”の“餐”の字。食事。死と血と、メシをかっくらうことが重なるエロス。〇〇なエロス

          梅雨、空元気

          深夜音楽妄言〜雨が踊るバス・ストップ〜

          どうしようもないから音楽を聴く。「〇〇成し遂げてやったぜ!」とみなぎる虚栄心を増幅させたくて音楽を聴くし、クソほど退屈だからとまた音楽の海へ身を任す。本当に任せっきりだ、音楽にはいつも。 まあ当然ながら、散歩には欠かせないわけで。(いつも散歩の感想ばっかりだな笑) この街にはこの曲の記憶がこびりついていて…などというシミったれた感傷を求め、またその先の爆発的な精神的興奮を自発的に得ようとして、失敗する。エモイイは、つくれない。 感傷の爆発。感情ではなく、感傷の拡大体験。感覚機

          深夜音楽妄言〜雨が踊るバス・ストップ〜

          ヘルシー日記

          おはようございます。 昨日の気候は過ごしやすかったー。早朝から活動を始め、掃除機をかけたりESを書いたり本を読んだりして、日が傾き出した頃に長距離散歩に出かけ、品川埠頭の辺りまで達した。帰りにケンタッキーを買って食べて、23時には寝た。 ここ数日でESが何社分か通りはじめ、ああ書類なら取り敢えず通るもんなのだなあ、などと少しづつ就活への感触を得つつある。 でも一日中就活関連をヤるのは無理だ。無理では無いけど、一日中脳を侵されるのは御免だ。仕事上出来器用マンでは無いので、研

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          酒飲みの浅薄さについて〜ストゼロ考〜

          酒は飲んでも飲まれるな しかし過剰な我慢も毒だ いやもう臆せず好きに飲まれよ ああ、鯨飲の果てに死ね とは昔からよく言ったモンだが(後半3行は私の独り言)、酒はロクでもない。 人と人との深度あるコミュニケーションを喚起する為のなくてはならない聖水魔水気狂い水として太古の昔より人類発展に寄与してきた酒というものは実に呪われた代物である。呪われている。多くの麻薬は法で規制されても、酒は禁じられることがない。禁酒法なる時代も存在したが、わずか一時期で潰え、一部の宗派的伝統を除い

          酒飲みの浅薄さについて〜ストゼロ考〜

          おはよう無意識ブログ

          この単調な日々は続く……などまたエラそうに書き終えているがそんなこと全然ないだろう!乱れに乱れ音楽としての一貫性を崖っ淵のところで何とか保ち続ける変拍の渦をサーフライドして来たからよ、てか渦って笑、同じ場所を只管周回し続けるか一瞬にして吸い込まれるかのどちらかじゃねーの!まあいいや、あまり尊敬はしていないが大正期ニッポン某有名無政府主義者も美は乱調に宿ってナントカってっだろ?、ヤワい枕で寝た記憶など生まれてこの方二十五年、平成初期は1997年10月から令和乱世現在2023年5

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          堕落態か、“発症”か

          ノスタルジックな自身の記憶を拝借しつつ、その気分に浸り切ってしまうのは、単なる現実逃避の成れの果て、つまりは堕落の一形態なのだろうか。 2000年代の初夏、えらく長く感じた小学校の季節休暇、公民館駐車場で放ったロケット花火、あゝ花火、思春期に至る迄の数年間、地元の秋祭り、ワンピースの袋入りわたあめ、夏休みのプール授業、地区で集うラジオ体操の憂鬱、中学上がってグレた友達の姉ちゃん、友達の兄ちゃんがウォークマンで聞いてたポルノグラフィティ、ごくせん、エンタの神様、YouTube

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          煙突その他

          カレーが食べたいかどうかでその日の体調の良し悪しがわかるとはよく言ったもんだが(自分のなかで)、最近は食べたいと思える日が皆無なんだよな。どうしたもんか。 今日も昼起きて映画を一本見て数十分間本を読んでから散歩した。どんだけ散歩すんだ。笑 清掃工場の煙突が今日はやけにキレイだったという、また何の面白味もない報告だけしておきます。 煙突。大小ビル群の合間を抜け空に向かい屹立する姿が、なんとも立派な象徴的存在であることを誇っているかのよう。しかし何の変哲もない、都市部にはあり

          煙突その他

          激エモ日記〜風景と肉感〜

          連休だ、連休の雰囲気がとにかくいいんだ、などと浮かれてはいたが当の自分自身は修士論文が1行も書けないのではないかというモヤついた恐怖の連続と、さらには自身の雇用という大爆弾、就職活動というシブトいナパームの塊を抱えておりその双方向から来る重圧に押し潰されそうになっている、いや、双方向が持つ磁力・重力に引き裂かれそうになっている。後者のニュアンスが現在の自分にはしっくりくる。多方向からの重力、いわば多ベクトルにわたる価値観の強度に引っ張られ、挙句自身の自我の置き所を喪失するので

          激エモ日記〜風景と肉感〜

          眠すぎる

          寝そう。食い過ぎて眠い。軽く飲んだってのもあるけどまあ。 とにかく眠い。もうダメだ。ああ、なぜノートの毎日更新なぞ始めてしまったんだ。辛い、、。(からい?)笑 カレーが食べたくなってくる。本格派の南インド系スパイスカレー。ああ、眠い。早く寝ろ。珍しい。早い時間に眠くなるなんて。ああ、特に何もしてないのに。眠すぎる。もうだめだ、死んでしまう。いや死ぬもんか。死んでたまるか。将来か。男としての、社会オスとしての将来をどうするかって悩み。ああ知らん。今日は考えてる余裕が無い、ネムす

          眠すぎる

          2023/04/28

          今日も書くこと無いな。 友達から連絡来て下北沢明大前で飲んだ。陽の出てるうちから飲み開始ってのはマジで気持ちがいい。夕暮れに差し掛かると同時に一気に冷え込みだして、上着を持参すべきだったと後悔しただ寒気と寒気がもたらす憂鬱と格闘するだけの、そんな苦難の日々がようやく明け、首スジに涼しい風を仄かに感じつつ暖簾をくぐる悦楽。冬じゃ味わえない感覚。サイコー。ゴールデンウィークって、ちゃんと然るべき時季に用意されてるよね〜って割と幼い頃から毎年感じてる。 友達が連れていってくれた

          2023/04/28

          ただの2023/04/27

          夜に叔母夫婦と焼肉を食ったりワインを飲んだり飼い犬を愛でたりした。 80年代のテレビや音楽、当時の渋谷の様子がどうだった、倍速視聴が、チャットジーピーディーが恐ろしいだの、若者は「マウント」という語で他人を陥れようとするがどういうつもりなんだ、そして何より俺の就職はどうするんだ、まあテキトーにやれ、などと長らく話し込んだ。 叔母夫婦とは実に話が合う。父母とは違う心地良さがある。 今日は何も思うことがない、何も込み上げるものがない。 陽光照りつけ、外出した瞬間に感じた気温

          ただの2023/04/27

          空中官能

          “幸福とは違った。甘い感傷もなかった。すべてが終わった。” 目黒シネマの特集上映でフランソワ・トリュフォーの『恋のエチュード』なる映画を観た。二十歳の年頃にツタヤでレンタルした時から、二度目の鑑賞だ。18歳から映画を進んで見るようになった。それ以前は家の棚にある戦争映画やオヤジの趣味である『男はつらいよ』シリーズ、そしてその親父が定期的に借りてくるスピルバーグやリドリー・スコットをうるせーなと思いながらも年に数本見る程度だった。親父は映画が好きな方ではあると思うのだが、まず

          空中官能