東京仙台往還記①

note書くぜ!と意気込む。何においても意気込みだけは一丁前。そう、常にガンギマリで何かに対しバカみたいに没入したつもりで高揚し、眼は真っ赤にギラつくもbut現実社会の非合法界隈に近づくことのできる愛嬌や度胸は持ち合わせていない、そんな恥じらいとともにほっぺも紅潮(高揚、と韻踏んだつもり)。そんなシャイボーイこと、ヤワなわたくしであります。笑


大学院のある仙台と、かろうじて住処のある東京を行ったり来たりしている。ここ2年くらい。

嗚呼、東京。嗚呼、仙台。などと東北新幹線に乗りこむ度に、この烈しくもパターン化された哀愁に、単なる土地移動によって沸き起こる激情に駆られてしまう。単純だ、でもこれが幸せなんだ、かけがえのないひとときなんだ。駅弁売り場では鯖寿司弁当を買うことが多い。これが実にうまいんだって。家に持ち帰って食ってもさほどでもない。車窓眺めながら、キオスクで買ったプレモルを啜りながら、この高速移動のダイナミズムに、この偉大なる大移動の情念増幅装置に身を委ねながら食らいつく、酢で締め上げた鯖と白米が盛り立ててくれる旅情。いや、旅情などという一回的な感情表現だけでは済まされない。既に何度も往復しているこの東京仙台間の道のりに何があるというのか。でも毎回平伏してしまう。旅情の先に、いや、単なる過去でも未来でもなく、原基にある人生への、人生を編み上げるこの不定形な“関係性”への慕情。哀歌。おやすみなさい。


2023/07/12
とにかく人と会ってお喋りすることが重要だ

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