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最近読んだ本 #5

さらっとまとめます。

今回は3冊です。


悪癖の科学

世間的には悪いものと言われていても効果があるものもある。そんなことが書いてある本です。表紙の運転している男性には見覚えがあって、前に興味を持った本だったかな~?と思いながら読みました。記憶に残っていることで5つあります。

1.迎え酒
迎え酒が良いとされるメカニズム。2日酔いはメタノールが分解されて引き起こされるが、メタノールはエタノールよりも後に分解される。2日酔いになった時には、新たに酒を飲むことでエタノールが補充され、メタノールの分解が一時的に止まる。そのことによって2日酔いが治ったように感じる。

2.口説く時は酒の席で。
これは科学的な証拠があり、酔っぱらった時の方が異性に対して魅力的に感じるそうだ。

3.悪口の効果
悪口はストレス発散に役立つ。けれども、普段から使っていると効果は軽減される。

4.平均的な顔は魅力的な顔。

5.退屈な時
退屈している時は新しいこと、創造的なことに挑戦する機会。

ミシェル・フーコー

抽象的な話が多く、大雑把な理解しかできていない。権力は上からだけでなく、下から支えるものということや、パノプティコンの話は聞いたこともあった。権力主義的な考え方の根本はキリスト教にあることや、人を企業と見なす今の風潮を予測していたなど色々知ることができた。
たまに聞く「啓蒙」という言葉の意味が、カントによれば、自分で考えずに他者に身を委ねる段階から、自分で責任を持って引き受ける決断をすることだということを知れた。カントによる意味なので他にも啓蒙の意味があるのかもしれません。しかし、言葉の意味を1つを理解したと思います。

宇沢弘文

宇沢弘文の名前は、読書大全を読んで知りました。「日本でも有名な経済学者がいたんだ」。それだけの印象でした。この本を読んだのは、講談社現代新書のこのシリーズ(1人の人物に焦点を当てて100ページ程度で紹介するもの)が個人的に気に入っているので読みました。読み終えて感じたのは、またしても、理解不足が多いという印象です。けれども、人柄やどんな人生を歩んで来たのかがざっくり分かったような気がしています。簡単に書いておきたいと思います。

宇沢弘文は、数学が得意で、自分の信念は曲げない人物であった。大学を退学し、色々な職種を経る中でも自分で経済学を研究していた。けれども、研究の世界に身を置いていなかったため、成果をどこかで発表できるわけでもなかった。そんな中、大学の先輩?のつてを経て、大学の研究会に参加することに。その研究会で読んだアメリカの経済学者、アローに影響を受けることに。そんなことから、アローに手紙を出すと、是非とも一緒に研究したいということで、アメリカへ。アメリカでは、めきめきと頭角を現し、トップ経済学者の仲間入りする。アメリカで色々な研究成果を残すも、仲間たちの政治的な絡み?に嫌悪感を出して、帰国する。帰国後は、公害問題(水俣病)の観点から、自分の経済学は何のための経済学なんだ?と取り組むようになり生涯を過ごす。アメリカを去った後の研究はアメリカでは全く注目されていなかったが、渡米のきっかけとなり帰国後も親しくしていたアローからは、絶賛だったらしい。本書の終わりにも、まだまだ、宇沢経済学はポテンシャルを秘めているということもあって、今後に期待ということだった。

最後に

抽象的な話は理解が難しいです。忘れないためにもさらっと書きました。モヤモヤしているのに分かった風に書き残すのは抵抗感がありますが、こういうことでも大切なんだろうと思ってます。(こうやって書くことで、昔よりは確かに「この本は読んだし、確かこういうこと書いてたな」ってスッと出てくるようになっているので効果はあるはず)

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