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【2. 人に反応する】赤ちゃんとのコミュニケーションの重要性

前回の記事で紹介した「話し始める前に習得すべき11のスキル」のうちの2番目:人に反応するに関しての深掘り記事です。

赤ちゃんが生まれた後、保護者として一番大切なことは何でしょうか?授乳、沐浴、睡眠の確保も大切ですが、それ以外にも大切なことがあります。それは子供とのコミュニケーションです。コミュニケーションとは、単に言葉を交わすことではありません。むしろ、お互いの意思や気持ちを理解し、共有する大切な手段なのです。

赤ちゃんは人とのふれあいで成長します

赤ちゃんは、人と接することが大好きです。他人との交流を楽しむ遺伝子を持って生まれてくるのです。そのため、赤ちゃんは生まれたときから、手足を動かしたり、音を立てたり、笑いかけたりして、あなたとのふれあいを楽しみます。

赤ちゃんの個性を理解する

赤ちゃんにはそれぞれ個性があります。他人との交流にあまり興味を示さない子供もいます。逆に、人よりもおもちゃや物が好きな赤ちゃんもいます。

名前を呼んでも振り向かず、特定の物やおもちゃに集中します。また、ほとんど目を合わせず、他人を無視したり避けたりすることもあります。気分や感情は平坦で、無反応に見えるかもしれません。確かに、この子供は研究熱心なタイプかもしれません。保護者は、子供が集中している時は、遊びを邪魔しないように一人で遊ばせるようにしましょう。また、保護者が関わろうとする時、子供が不機嫌になったり怒ったりすることもあるので、保護者は子供が集中して一人で遊んでいる時は邪魔をせず、好きなように一人で遊ばせるようにします。

【注意】赤ちゃんのひとり遊び

一般的なガイドラインとして、赤ちゃんの集中力と自立心を育てるには、邪魔をしない遊びが効果的です。ただし、常に人に興味がないようであれば、できるだけ早く積極的な関わりを始めたほうがよいでしょう。

8つの具体的な兆候

一般的なガイドラインとして、赤ちゃんの集中力と自立心を育むためには、遊びを中断させないことが効果的です。ただし、一貫して人に興味がなさそうであれば、早めに積極的な関わりを開始した方がよいでしょう。

赤ちゃんが一貫して人に興味を示さないのは、具体的な行動や合図によって観察することができます。ここでは8つ紹介します。

1. 限られたアイコンタクト
保育者や他の人と目を合わせようとしない、あるいは交わろうとしない。

2. 社会的刺激に対する反応が少ない
保育者や他の人からの笑顔、ジェスチャー、発声などの社会的な合図に対して、赤ちゃんはほとんど反応を示さない。

3. 人との関わりで笑顔が少ない
保護者からが声かけや遊びにほとんど笑わないか、まったく笑わない。

4. 保護者とやりとりするような遊びへの関与の欠如
赤ちゃんは、大人とやりとりをを伴う活動にほとんど興味を示さず、一人遊びを好むか、物やおもちゃだけに集中する。

保護者とのやりとりとは?:保護者からの声かけに対して、赤ちゃんが反応し、その反応に対して保護者が赤ちゃんに働きかけること。具体的には親の声かけに、赤ちゃんが笑顔で視線を合わせたり、喜びの声を上げたり、手足をばたつかせたりすること。

5. 他者に向けて声を出さない
保育者や他の人と接する時、赤ちゃんはほとんど声を発しないか、発語しない。

6. ひとり遊びが好き
赤ちゃんは、社会的な交流よりも一人活動を一貫して選び、他人と関わることや社会的な機会を求めることに関心がない。

7. 名前に対する反応が鈍い
赤ちゃんは1歳を過ぎても、自分の名前を呼ばれても反応しません。

8. 体に触れられるのを好まない
赤ちゃんは、保育者や他の人からの身体的接触や愛情表現を避けたり、抵抗したりします。

お子さんの発達が気になる場合は、小児科医や幼児発達の専門家に相談し、診断や指導を受けることをお勧めします。

日本における早期介入の重要性

日本では、発達障害などが見逃されがちです。検診もしばしば「様子を見ましょう」という結果に終わってしまうことがありますが、これは本当に問題です。子供の問題は早めに対処すればするほど、その後の成長に良い影響があるとされています。

私たちの保育園では、インクルーシブな保育を大切にしています。少し行動に難しさが見られる子供たちには、作業療法士や応用行動分析士の専門的な早期介入を提供しています。また、保育士たちにもABAによるアプローチを教育しており、おおよそ1歳台から具体的な支援を行うことができます。その結果、子供たちが目覚ましい成長を遂げています。

早期の社会的発達をサポート

赤ちゃんの発達上の問題は、適切な介入によって改善できます。特に赤ちゃんの脳は生後数年間で非常に活発に発達します。この時期は、言語、感情、社会性などの基本的なスキルが形成されるため、適切なサポートが重要です。早期からの支援は、将来の学習や社会的適応力に良い影響を与えると考えられています。

次号では、具体的な関わり方や反応する方法について詳しくご紹介します。不安に感じるかもしれませんが、早めの行動が子供の明るい未来への一歩であることを忘れないでください。

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