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自己肯定感を心理カウンセラーが図解してみた

自己肯定感というのは、バズワードと言ってもいいほど、皆が知っているワードですよね。

個人的には、「自己肯定感」という意味合いは、あまり理解されず使われているような感じがしています。自己肯定感の類似ワードもたくさんあるので、ややこしいです。

場合によっては、「私は自己肯定感が低い人だから…」というふうに感じてしまい、自分を傷つけるための武器のような形になってしまうケースがあるように思います。

だからこそ「自己肯定感」という考え方、それ自体を正しく使っていくことが大切です。

この記事では、それぞれのワードがどのようなことを意味しているのか、そして、どのように対処していくのがいいのかを、図も用いながら説明していきたいと思います。

自己肯定感とは

自己肯定感とは、「ありのままの自分を肯定する感覚」です。

他者との比較をするのではなく、自分自身が今の自分自身を認め尊重していることで生まれている感覚です。物事を前にすすめるための原動力となります。

これを紐解いていくと、つまるところ、「自分自身に対する解釈」でしかありません

客観的な事実がどうか、ではなく、事実に自分の解釈が加わった、「捉え方」です。

つまり、日々の取り組みや自分の捉え方の変化によっては、いくらでも変わりうるということが言えます。

現代の多くの心理療法で、自己や世界の捉え方は修正していくことができることがわかっています。


類似概念

自己肯定感については、よく木に捉えられます。

自己肯定感は、6つの感から成り立つと言われています。


一番よく間違えられるのは「自己効力感」です。

自己効力感は、「物事を遂行できると自分の可能性を信じる力」を認めていることです。課題に直面したときに「自分がその行動をとれるのかどうか?」という能力に対する自己評価ですね。

自己肯定感は、「あるがままの自分を認めること」なので、自己効力感は、「物事の遂行」に主眼がいっていることに違いがあります。

自己肯定感はなぜ低くなるのか?

自己肯定感は、何に影響を受けて育つものなのでしょうか?

元はと言えば幼少期の生活環境、両親や兄弟といった周りの人の関わりが、基盤となる部分に影響を与えやすいです。

どのような愛情を受け取ったか、自分をどれだけ受け入れてもらえたかということが、心の中の印象として自己評価につながるからです。

たとえば、周囲から否定的な言葉をかけられ続けたり、弱みや失敗を咎められ続けると、自己肯定感を低くなりやすいでしょう。

これは、幼少期の環境が悪かったから、もう変われないという意味では有りません

先述のとおり、人間は事象から捉え方を1つ選択します。幼少期に「一番適切だ」と感じた捉え方を選択し、その見方を選択し続けているに過ぎないので、その見方を変えることで、幼少期に作った物事の捉え方や思考の仕方を変更することができます。

自己肯定感が低い見方をしている人は、この見方を変える努力をしていく必要があるでしょう。

見方は変えられる

物事への捉え方はいつでも変えることができます。

たとえば、あなたは誰かと言い争いになったことはありますか?そのときに、議論を尽くしわかりあうことで、「そんなことあなたは考えてたのか!」と驚いてわかりあえたことはありますか?

時間を置いて冷静になったり、新しい事実が出てくることで、考え方が変わり、気持ちが落ち着いたりしたことはありますか?そして許せるようになったりしたことはありませんか?

これは、やったことや過去は変わらなかったのに、考え方が変わった一例と言えるでしょう。

このように、見方が変わるとそれを見ている私達の気持ちも変えることができます。

この具体的な修正や取り組みの方法については、また別の記事でお伝えしますね。

参考記事・文献

『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』中島 輝
自己肯定感とは?高い人・低い人の特徴、高める方法、注意点を解説
https://www.r-agent.com/business/knowhow/article/13097/
自己肯定感とは?【意味をわかりやすく】低い原因、高める方法
https://www.kaonavi.jp/dictionary/jikokoteikan/
自己効力感とは?【高め方をわかりやすく】自己肯定感との違い
https://www.kaonavi.jp/dictionary/self-efficacy/
自己肯定感
https://ja.wikipedia.org/wiki/自己肯定感

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