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佐野凜由輔[ZOOOOOOOOOOM 展]@モエレ沼公園 ガラスのピラミッド(札幌)

 札幌。

 友人たちと、イベントをおおいに楽しんで、

 ひとり、モエレ沼公園に、再び。


 本blogでは、10月6日まで開催中の佐野凜由輔 『ZOOOOOOOOOOM 展』のようすを(10/14より、東京 天王洲MU GALLERYで巡回展)。



画家・佐野凜由輔(さの・りゅうすけ)

 モエレ沼公園、ガラスのピラミッド「HIDAMARI」。

 外側から展示パネルの「裏側」が見え、そこにも作品展示があるらしいのを見て、本展の勢い、熱のようなものを感じた。それが第一印象。

 入ってみれば、

 燦燦と射しこむ陽光の下に、カラフルで勢いのある油彩画が展示されている。


 そして、印象を裏切らない、エネルギーに満ちた挨拶文。


陽光に満ちたアトリウムで

 その日の朝は雨。到着したのは開館時間の9時を少し回ったところで、人の姿はまばらだった。

 天候は変わりやすく、雲がかかって雨が降り出したと思うと、すぐにやんで太陽が顔を出す。今度は、まぶしいくらいの陽射しがあふれる。

 すぐに思ったのは「いいの?」だった。直射日光は作品保存の敵であるはずだったから。

 しかしそこで、作家の挨拶文を思い出す。「絶対に、ここでかつ自主で展覧会を開いてやる」

 本展は、作家にとって大切なイベントなのだ。陽光の下で、一緒に楽しませてもらおうと思った。


展示作品をランダムに

 個人的な印象として、この空間そのものが作家のワールドであり、ひとつの作品なのだと思った。題名が表示されず、いたるところに楽し気に展示されている作品たちから、それを感じた。

 だからわたしも心の赴くままに、自由に会場を歩き、写真を撮らせてもらことにした。


意外な場所にも展示、の楽しさ

 はじめに気づいたように(作家からのメッセージだという気も)、ボードの裏側もしっかり鑑賞させていただいた。

 側面に展示されている小作品も、見逃さないように…。

 おっ、ここにも作品発見、という気分になってくる。

 心が躍ってくる。


作品を前に、朝食を

 テーブルや椅子といった、もともとあるものはそのままだ。

 作品鑑賞をしながらテイクアウトしてきたサンドイッチの朝食の朝食、という贅沢を満喫した。


イサム・ノグチの広大な「作品」のなかで


 食事と休憩を終えて、エレベーターで上階に上がり、会場を見下ろす。

 ガラス越しに臨めるのは、美しいモエレ山。

 そう、この広大な公園そのもが、イサム・ノグチの作品。

 さきほども述べた、この空間そのものが作家の作品だという印象。

 それは、モエレ沼公園が、ガラスのピラミッドも、モエレ山も、プレイマウンテンも含めた全体で、ノグチ作品だというところからの、連想かもしれない。

 広大かつ偉大な作品。その中で、若きアーティストの作品に心惹かれ、時を過ごす。大きな入れ子の中の、小さな入れ子。まるで、世界の中の世界。

 そこに、期せずして足を踏み入れた朝。なんてすてきな出逢いだろう。



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