朝寝とんかつ

3歳と1歳の2児の母。兼業主婦。育児中のできごとを私小説風に書いています。絵を描くのも…

朝寝とんかつ

3歳と1歳の2児の母。兼業主婦。育児中のできごとを私小説風に書いています。絵を描くのも好きです。

マガジン

  • 私小説 [朝寝とんかつ]

    自分が書いた私小説まとめです。

  • [妊娠出産育児]医療系体験談

    妊娠出産育児に関する書き残しておきたいできごと(医療系)をまとめておきます。誰かの参考になったら幸いです。ちょっとずつ更新予定です。

最近の記事

魔法の傘[私小説/ショートショート]

 「公園行こうよぉ」  保育園からの帰りがけ、家の玄関扉の前に着いた途端のこと。三歳の娘の一言だった。私は少し考えて、 「いいよ」 返事をした。 「ただ、保育園の荷物置いてからね」 玄関扉を開けて、玄関先に保育園で使った荷物が入った鞄を置いた。 「公園にぃ……行こーう!」 娘が意気揚々と歩き出した。 「キャアッ」 一歳の息子が抱っこ紐の中から、嬉しそうに声を上げた。  公園は家から徒歩三分程度の場所にある。公園の敷地は狭いけれど、必要最低限の遊具は揃っている。遊具が全く無い公

    • [雑記]寝不足の話と毎日noteの成果の話

      [寝不足の話]一時的にイラスト練習するぞ〜と意気込んで、夜に子供を寝かしつけ、食器洗いなどをし、その後にイラスト練習を試みたところ…… 寝不足になりました。 そりゃそうですよね。 そして今日は私小説は一旦休むとか言っていたのに、うっかり途中まで書きました。 最早癖になっている…? けれども、イラスト練習するったらするんだ…!今頭の中に思い浮かんでいる絵があるので、それを描きたいです。 [毎日noteの成果]また記録が途切れたばかりですが、それでも合わせると1ヶ月以

      • [反省/報告/考えていること]と書きつつ今回は反省してません

        [反省(してません)]またしてもnote連続更新記録が途絶えました。 と言うのも、昨日一昨日と子供二人の誕生日でして…。一昨日は娘の三歳の誕生日で合間にパパッと更新しましたが、昨日は息子一歳、人生初めての誕生日のため、気合を入れて過ごしました。 どう気合を入れて過ごしたのかと言いますと、いつも以上に息子と遊びました!あと一升餅やら父母、義父母に連絡やらのイベントもありつつ……。 子供ファーストなので悔いはないです! 子供たちは誕生日プレゼントのおもちゃを気に入ってくれ

        • さくらんぼさん[私小説/ショートショート]

           「さくらんぼ食べる!」  本日三歳になりたてホヤホヤの娘が、嬉々として言った。昼食のデザートに、貰いもののさくらんぼを食べたいそうだ。 「いいよ。種取ってあげるね」 そう言って、私は小ぶりなさくらんぼを十粒洗って皿に乗せた。キッチンバサミでそれぞれ二等分するように切り込みを入れ、そうして実を割って種を取り出す。すると、全部で二十片のさくらんぼになった。それを娘に差し出す。 「食べていいよ」 娘は皿の中を見るなり、目を輝かせ、 「うわぁ、いっぱーい!」 笑みをこぼした。 「今

        魔法の傘[私小説/ショートショート]

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        • 私小説 [朝寝とんかつ]
          18本
        • [妊娠出産育児]医療系体験談
          3本

        記事

          [イラスト練習]プロフィール画像用似顔絵を描き切りました

          プロフィール画像用の似顔絵、昨晩描き切りました! というわけで、早速変えてみました! 今朝、背景の色を入れていたところ、娘から「パパは〜?」と言われてしまったので、後日夫も描き足そうかなと思います。夫追加バージョンはネットには載せませんが……。 久々のお絵描き楽しかったです!早く色々描きたいなぁ。 締切無しなら似顔絵制作のお仕事募集もできそうですが、締切無しのアマチュア絵師じゃ需要ないですよねぇ……。けれど、時折でも何か描かないと、また描き方や塗り方を忘れてしまいそう

          [イラスト練習]プロフィール画像用似顔絵を描き切りました

          [日記]いつか絵本を書いてみたい

          先日Twitterでも書きましたが、いつか絵本を書いてみたいです。内容としては、現在掲載している私小説を元にしたお話や、創作したお話で考えています。 これも私小説を文庫本同人誌にするのと同じく、後からお金が用意でき次第、絵本同人誌として作れたら嬉しいです。 しかし、お金が用意でき次第と言っても、全然目処が立っていないんですよね。いや、ありますけど、やはりお金はできるだけ子供に使いたい……。正直、文庫本同人誌の方も同じです。できれば子育てに回したいですよね。 やはりここは

          [日記]いつか絵本を書いてみたい

          赤ちゃんスポーツマン[私小説/ショートショート]

           間もなく一歳になる息子が、うっかり夕方に寝てしまった。寝る準備を終えて、気づけば時刻は二十時半。目標就寝時間は二十一時。いつもなら三十分あれば寝てくれるが、きっと今夜は寝つきが悪いだろう、と覚悟はしていた。そして、私はその覚悟を胸に、電灯のリモコンに触れた。この時、まさかこんなに激しい寝かしつけになるとは、思いもよらなかった。  ピッ。リモコンのスイッチを押すと、部屋の灯りが常夜灯に切り替わった。仄暗い部屋には、すっかり夜の雰囲気が充満している。眠りにつく頃合だ。間もなく

          赤ちゃんスポーツマン[私小説/ショートショート]

          二人の催眠術師[私小説/ショートショート]

           催眠――眠気を催させること。催眠術――相手を半ば眠らせ、暗示を受けやすい状態にさせること。催眠術師――催眠術を行う者のこと。  時は令和。あるところに、二人の催眠術師がいた。一人は姉よ二歳女児、もう一人は弟の○歳男児。二人の姉弟は、生まれた時から催眠術師の素質を持っていた。まだ幼い姉弟には暗示を行うことは難しいが、眠気を催させることには長けていた。  姉弟は大人たちをいとも容易く眠りへ誘う。それは二人の放つ癒しのオーラによるものだ。眠りに必要なものは心の平静。それを叶える

          二人の催眠術師[私小説/ショートショート]

          [反省]毎日note更新記録が途絶えました

          [言い訳]書いていた小説が、結構終盤まで書き進められていたので、子供が寝たら残りを書いてアップしようと思っていたのです。 そして、子供を寝かしつけていたのですが、思ったよりも寝付かず、気づけば寝落ちしました。 (もっと細かく言うと、子供寝る→夫物音立てる→子供起きる→抱っこ寝かしつける→あまりにも寝ないので添い寝→子供と共に寝る、という流れでした。) 先に日記でもいいから何か更新しておけばよかった……いや、それほどまでに小説を更新したかったとも言えるが……。 [毎日n

          [反省]毎日note更新記録が途絶えました

          [イラスト練習]先日の絵に少し描き足しました

          先日の絵に少し描き足しました。一人増えました。 ▼前回時点の絵はこんな感じでしたが…… ▼描き足して、現時点の絵はこんな感じです。 [今回描き足した部分] ①息子を描きました。 せっかく写真ではなく絵なので、かわいくかわい〜く描きました。よって、実際より何倍かかわいくなっています。実物もまつ毛が長いので、まつ毛ふさふさにしました。下書きの存在意義…ってくらい下書きと違っちゃいましたね。 ②自分の顔の塗りも調整しました。 前回ずいぶんガサガサだったので、手を加えました

          [イラスト練習]先日の絵に少し描き足しました

          [ダッシュボード確認]note開始4週間

          ↓今回の数値 ↓前回の数値(参考) 【今週の増加数】 [全体ビュー] 3,870-3,190=680 [スキ]457-348=109 【前週との比較】 ・前週増加数 [全体ビュー] 800 [スキ] 137 ・今週増加数-前週増加数 [全体ビュー]  680-800=-120 [スキ]  109-137=-28 note公式まとめ掲載の影響が減ってきていますね。それでも1日あたり約100ビューだと思うと、本当にありがたいです。 あと、私小説よりも折れ耳・埋没耳

          [ダッシュボード確認]note開始4週間

          [イラスト練習]久々にお絵描きしたくなって久々にペイントソフトに触った話

          今回は、一旦小説はお休みして…… 先ほど、久々にお絵かきがしたいな〜と考え、せっかくだから自分のアイコン用似顔絵でも描こうかなと思いつき、ガサガサと書いていました。 しかし、久しぶりすぎてやり方をすっかり忘れていました。しかも今まで使っていたペイントソフトを更新したら上手く動かないというおまけ付き……。 仕方なく別のソフトを入れて、いざ……! 自分と子供たちの顔を入れようとひとまず下書きを描き、先に自分の顔だけ塗ってみました。 しかし、 うーん……塗りが汚い!笑 い

          [イラスト練習]久々にお絵描きしたくなって久々にペイントソフトに触った話

          左手サンドイッチ[私小説/ショートショート]

           娘がカーペットに仰向けに寝そべっている。すると、おもむろに左手を天井へと伸ばし、手のひらを顔の方に向けて、それをじっと見つめ始めた。と思えば、まるで数字を数えるように、左手の指を一本一本、右手の人差し指でさしていく。小指から順に指さし。これを何度も繰り返している。 「…………」 小声で何かを言っている。が、今の距離では聞こえない。気にはなるが、私は昼食作りを続けよう。息子の離乳食は先に作って冷ましてあるので、娘のご飯を作らなければならない。 「…………」 今日はオムライスに

          左手サンドイッチ[私小説/ショートショート]

          一日に三回は訪れるダイナソーとの死闘[私小説/短編]

           百獣の王である獅子でさえ、雄大に歩みを進める象には道を開ける。弱肉強食の生物界において、強大なる体躯というものは、最もわかりやすく最も優れた武器と言える。  その恐竜もまた強大な存在である。しかし、その体長を測ることは叶わない。その恐竜が実体を持たないからだ。その名はダイナソー。ダイナソーが強大であり恐るべき存在であることは、実に明白である。それは、ダイナソーと対峙した者がこう口にしたからだ。「ダイナソーは大きくて強いんだよ」と。  今日も今日とて訪れる不穏な影。少女の第

          一日に三回は訪れるダイナソーとの死闘[私小説/短編]

          [雑記]第二子の産後、夫がずいぶん父親になったなぁと感じた話

          先日の深夜のオムツ事情のお話で、うちの夫の評判が下がってしまったような気がするので、今回は夫を上げる記事を書きます。 [今日のこと]今日は久々に美容室に行ってきました。ずっと忙しくて日曜休みのみだった夫が、久々に土日休みになると言ったので、このチャンスを逃すまいと予約していわけです。 休日のため予約可能な時間帯が少なく、仕方なく15時からで予約していました。時間が時間なので、娘と息子きおやつをあげるよう伝えてから行きました。 夫も仕事で疲れているだろうから、子供とのんび

          [雑記]第二子の産後、夫がずいぶん父親になったなぁと感じた話

          保育園行かない[私小説/ショートショート]

           「保育園行かない!」  その朝、娘は拒否を貫いた。  新型ウイルス流行に伴い、育休中で自宅保育が可能であったことから、娘は保育園への登園を自粛していた。 「娘ちゃん、行かないもーん」 感染を防ぐため外出もろくにできず、家の中でママとべったり過ごすこと、かれこれ三ヶ月以上。 「ママとお家にいるもーん」 世間はすっかり自粛緩和ムードとなり、娘の保育園も外部講師を招いたレッスンの時間だけは、登園しても良いこととなっていた。 「ママとあしょぶもーん」 しかしながら、娘は家にいたいと

          保育園行かない[私小説/ショートショート]