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目標・目的を明らかにする

こんにちは、チャイルドコーチングアドバイザーのないとうみちよです。今日は前回書いたコーチングの基本プロセスのうち、最初のステップである目標・目的を明らかにすることについて書こうと思います。

前回の内容はこちらです。

今日、明日が地域の公立中学の文化祭で、午前中見に行ってきました。今どきというか、開会式では各担当部署のCMが流れて、こんな展示をしてますよ!と告知していました。これもみんなで作ったのだと思うと、子どもたちのやることは本当に高度になってきているんだなぁとしみじみ思います。

学年ごとの展示室へ行くと、キャリア教育の一環で、職業体験の発表だったり、自分の未来予想図を綴ったノートが飾ってあったりでした。まあまあ違和感はあるものの自分で考えたんだよね?本当にそうなりたいのかな?とついつい悪い癖で穿った見方をしてしまう自分が居ました。
今日書こうとしている内容とリンクする部分も多くありました。

正直なところ、中学生で将来の目標が明確になっている生徒はそんなに多くないと思います。そもそも世の中の職業なんて山ほどあるのに今知っている中で選ばせようとするのかな、と。

早わかり グラフでみる労働の今 職業別就業者数 (更新日 2023年5月16日)
職業別就業者数(男女計、就業者数計=6,723万人、2022年平均)
独立行政法人 労働政策研究・研修機構HPより

もっと言うなら、地元のもっと身近な大人から働くことについて話を聴いた方が、よっぽどリアリティのあるキャリア教育なのではないかな?と考えています。

ですので、うちの塾では「はたらくおとな」という企画をやっています。決して学校に対抗しているわけではありません。リアリティを追求した結果こうなった、という感じです。興味のある方はぜひ一度覗いてみてください。

では話は戻って。

目標を無理やり書いてもらう、とか、聞き出そうとしても、なかなか具体的なものは出てきにくいものです。
ですので、コーチ(親)としては、どんな目標であっても、これから設定されるかもしれない目標であっても、それらにたどり着くための行動の意味を理解してもらい、子どものモチベーションをあげることが役割だと考えます。
その場で決定、という目標はありえないと思います。
親から聞いた話や、自分の親の仕事、親の理想、一般論を自分の目標にすり替えていることは少なくありません。

目標設定のポイントは

➀目標の先にある目的について考える
➁自分の内にある目標に気づくまで考え抜く
➂自分の行動や変化、成長を目標にする
④今までの体験から目標を引き出す
⑤目標を継続的に確認することで、行動が目的になってしまうことを防ぐ

ダイエットに置き換えたらわかりやすいかもしれません
❶何のためにダイエットをするのか?年齢を理由に健康を疎かにしないこと!
❷私は3キロ痩せて次の健康診断に自信を持って臨む
❸去年と比べたら食事や運動には十分気を遣ってる(成長)
❹前にダイエットに成功した時は、あのお気に入りの服着れたんだからもう一回だけ着なきゃもったいない!
❺ただ痩せるんじゃない、ただ我慢するんじゃない、私は健康を手に入れて活き活き生活するのが目標なんだ!

⇧というのは私の話です。
実は来週健康診断です。本当にこの半年で4キロちょっと痩せました。コロナ禍でマスク生活だったので、顔を見られ無い分、相当暴飲暴食をしていました。大反省です。なので、こんな目標とモチベーションで、自分を鼓舞して目標を達成しました。

コーチングを受ける側が子どもであろうと、大人であろうと、効果的な目標設定というのは一人ひとり違います。ですので、その人にとって「こうなったら幸せ」と思える抽象的な内容でもいいと思います。正解はありません。あまり具体的なものにこだわりすぎると、そこでまた考えるのが億劫になってしまいます。また、声のかけ方も意識して取り組んでみてほしいと思います。例を以下に挙げておきますので、ぜひ参考にされてみてください。

目標設定のための質問の仕方(例)

目標・目的を引き出す

「どういう状態になればいいと思う?」
「何を達成してみたい?」
「何のために達成してみたい?」
「解決したいことは何?」
「理想の状態ってどういう状態?」

過去の達成感に焦点を当てる

「何をしてる時に充実してるな~って感じる?」
「これだけは譲れないものってある?」
「時間を忘れるくらい熱中したことってある?」

本当に叶えたい目標か確かめる

「なんでその目標を達成したいの?」
「その目標を達成することは、人生でどのくらい重要?」
「その目標について、どれくらいの時間を割いてる?」
「その目標を達成したら、次はどんな目標を設定したい?」

自分が決めた目標に責任を持って取り組む

「この目標の先にあることは何だと思う?」
「この目標は目的の達成につながる可能性はある?」

時間がかかることも多いと思いますが、子どもが自然とやる気になって、主体的に行動できるよう促すため、目標の設定の仕方は結構重要だと思います。


次回は目標と現状のギャップについて書こうと思います。
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いつもありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。

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