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Yesterday in me

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思い出の中に探した昨日の私や過ぎてしまった懐かしい宝物。
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#毎日note

春の恋歌*抑えきれない思い

春の恋歌*抑えきれない思い

霙散る 故郷に散る 海に散る

春呼ぶ風と 岸辺の慟哭

三羽烏さん、お題いただきました。

季語はまるっきり度外視でいい、ということで春の短歌です。

「春を呼ぶ」と「慟哭」の対で(悲しい恋かも?)と、
想像してくれるかな・・・と不安ですが。

私の住んでいるところは北国に見えて、雪はほとんどなく、
その代わり3月にベタ雪、ドカ雪が降るのが春がやってくる合図なので、
4月までは、天気に気が抜けま

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宵待ち草をいつも見ていたひと

宵待ち草をいつも見ていたひと

初夏の雑草取りは狙いをしっかり定める。

全体を見渡すとキリがないので、要所要所を押さえて抜けば、
それなりに綺麗に見えてることを知る。

例えば大きな石の回り、砂利の小径、レンガの際のところ、
花壇や畑とくっきり分かるところ。

それと道路との境目あたり。

草で言えば、根っこがちょっとやそっとじゃ抜けなくなる、
ツンツンのイネ科の雑草。

ヤブガラシ、カタバミ、ヨモギ、スズメノカタビラ、カヤツ

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ヒメジョオンな彼女と私

ヒメジョオンな彼女と私

確かにそれはそうだと思うのだけど。

「どうせ私は、そこらへんに咲いてるヒメジョオンみたいな女だから」

知り合った女性がそう話すのに、うまく反論できなかったことがある。

ヒメジョオンはひっそりとした、小さく控えめな花だけど、
草原という表現の似合うあちこちの場所に咲いている。

薄い黄緑色の柔らかな茎が、高くまっすぐ立ち上がり、
その葉はぺたりと自分のテリトリーを確保して広げはするけれど、

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天津祝詞の清々しい歌声*お気に入りの歌

天津祝詞の清々しい歌声*お気に入りの歌

ボーカロイド、初音ミクが歌っているのと比較すると、
本当に清々しい気持ちになる声。

天津祝詞は大祓祝詞の短縮バージョンだ。

シャーマンのような歌声。

毎年6月と12月に全国の神社で「大祓」という神事が行われる。

穢や災い犯した罪や過ちを祓い清める儀式。

一年の折り返しの6月に行われるものを「夏越しの祓」、
年越しの12月に行われるものを「年越しの大祓」と呼ばれている。

神道とよばれるも

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後方支援が重要な理由*私のリアル

後方支援が重要な理由*私のリアル

前日に書き込んだ記事に沿う形で、私の少しの経験と、
記事に同意する部分を少し書き込んでおきたいと思う。

大都会であれ、限界集落であれ、なんらかのコミュニティに
名を連ねていることは大事なことと思う。

「水と希望さえあれば生きられる」というのが、3.11で得た経験だが、
災害発生時の「希望」とはまさに「情報」だと思う。

いっきに社会から取り残されて、今がどういう状態で、
なぜこんなにヘリが飛ん

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読み解けない夢の話

読み解けない夢の話

今朝、何か象徴的な夢を見て驚いた。

夢を見ると、なんの意味があるのだろうと思うが、
そのうちに、その記憶が薄れてしまう。

「 忘れる位だから、大したことではないのよ 」

実生活なら語るけれど、逆に覚えていてはいけないことだから、
忘れるのだとは言えないだろうか。

楽しかったり後味の悪さだったり、そのニュアンスだけは残るけれど、
大抵はいつも次第に忘れていく。

死んだ人が出てくる夢を見るこ

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書くことより自分が生きることの方が大事*毎日note180日を前に

書くことより自分が生きることの方が大事*毎日note180日を前に

180日ということは6か月、半年。

なんとなく毎日だらだらと記事をあげたりしているけれど、
正直ルーティンにしているだけで、毎日書き込む必要性は感じない。

ただ書き込めることの自分を、一日一日褒めているだけな感じもする。

つまんないことを考えることもあるし、
手放したい思いに向き合うこともあるし、
心が整理されてく、キチンと感に押し出されて一日を過ごしている感じ。

最初、誰かの気分転換程度

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サヨナライツカ*ひとりひとりの孤独

サヨナライツカ*ひとりひとりの孤独

2月28日から新宿の伊勢丹で辻仁成さんの個展があるので、
気になるところではある。

長く愛読している人や、つながりの続く人に、
勝手にシンクロしてしまうのは、ユングのいう集合的無意識なのだろうが、
良く分からないので、好きに言ってろと自分ひとりで突っこむ。

若い子で、自分が見えるオーラを絵にする画家もいるのだけれど、
辻仁成さんが対峙してるものはどんなものだろうと単純に興味がある。

彼は「第

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後方支援が重要な理由*被災地のリアル

後方支援が重要な理由*被災地のリアル

能登半島地震の記事を見ると、
誰もが研究者になれとでもいうような被害状況の画像や説明だけが多い。

もしくは食べ物や、ごくごく発生直後の経験や、公的な活動報告とか。

だからどうしろというのか、と思うが、「備えろ」の一言を伝えるために、
視覚的に感情が揺さぶられる画像を選ぶのかな、とも思う。

(私の経験も意見もまさにそうだ)と言いたくなるような内容だが、
長い動画なので、やや意訳抜粋して書き込ん

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心が立ち上がれない理由*あれから29年

心が立ち上がれない理由*あれから29年

まるで昭和の避難所のようだ、と書き込んだ。

今の住居に落ち着くまで転々と7回も移り住んだけれど、
避難所に情報を探しに行くことはあっても、住んだことはない。

避難所は人間の最低の暮らしの吹き溜まりのようなところだ。

いろんな人の思いがゴミ箱のように錯綜する

携帯は充電できるけれど、清潔と不潔のせめぎあいの場所だ。

お風呂はもちろんない。

トイレの小は流せない。

トイレの大は沢水を汲ん

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書くことより自分が生きることの方が大事*毎日note150日を前に

書くことより自分が生きることの方が大事*毎日note150日を前に

秋から始まり、もう春に向かおうとしている。

150日とは5ヶ月、生まれたての赤ん坊ならハイハイの時期だ。

朝、目が覚めてしまう心細さは、加齢からくるものならいいけれど、
なにか自分の知らない問題が自分の中にあるのではないかと、
往々にして考えがたどり着いてしまうことがある。

昨日の私は今日の私と違っていて、
そんなことをただここに、PCを目の前に、
二本の指がなぞるままに文字を打ち込んでゆく

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心細さが止まらないだけ*怒りとの向き合い方

心細さが止まらないだけ*怒りとの向き合い方

ぽっかりと一年分位の記憶が抜けてたので、
あれこれ思い出しては、経験のやり直しをしてみたり、
記憶を私なりにフォルダの整理をし直したりしているところ。

災害が起きると、ショックの大きさがひとそれぞれなので、
怒りの矛先があれば楽ではあるけれど、攻撃する相手がいない場合、
神様や社会全体や、やつあたりできるような近くの人を探すのだと思う。

でもその怒りに蓋をしてしまったら、その先は
「こんな目に

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子供たちに残す未来*祈りをつなぐ島国に生きる

子供たちに残す未来*祈りをつなぐ島国に生きる

【気仙沼市階上中学校 卒業式答辞 全文】

今日は未曾有の大震災の傷も癒えないさなか、
私たちのために卒業式を挙行して頂き有難うございます。  

ちょうど10日前の3月12日、
春を思わせる暖かな日でした。

私たちはそのキラキラ光る日差しの中を、
希望に胸を膨らませ、通いなれたこの学舎を、
57名揃って巣立つはずでした。  

前日の11日、一足早く渡された、
思い出のたくさん詰まったアルバム

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航路に光るコンパス*海からの応援

航路に光るコンパス*海からの応援

いつものスーパーには寄付のための大きな瓶が備え付けられていて、
熊本地震の時と同じように、千円札でいっぱいだ。

今年は節約の為にコンビニには極力寄らないように決めたけれども、
コンビニの募金箱もそうだと思う。

あの頃、熊本からも復興工事に来ていたせいか、
初めて見る募金箱のぎゅうぎゅう詰めの千円札に驚いた記憶がある。

縦揺れ、震源地の浅い直下型地震のため、道路のインフラ立て直しが
時間がかか

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