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正しさ、玉ねぎ、みじん切り
正しいことをしたと思える瞬間は美しい。
なんとも言えない高揚感が全身を駆け巡る。
ようし、これでまだ生きていても大丈夫だな。と、いうような軽快な安堵感もある。
なにを大袈裟な、と嘲笑う人間もいるかと思うが、僕にとって、ホントウのことなのだからしょうがない。
この世界には、数えていたら寿命を迎えてしまうほどの『正しい』が存在し共存している。
忖度することは正しいことだ、と主張する人間が存在する一方
リビングの煙と線香の煙
四月五日、煙草をやめると心に誓う。
煙草は百害あって一利なし。朝、裏庭で雲のないまっさらなブルーを眺めながら煙草をふかしていた時、唐突にそう思った。まるで雷に打たれたような唐突さと衝撃で、嘘みたいだと自分でも思ったが、その日はそれっきり煙草を吸いたいと思わなかった。
その日の晩飯はなぜかやけに美味く感じた。焼肉だった。リビング中に漂う煙さえ美味く感じたような気がした。煙草から離れると味覚が
ググった先に見えるもの
歯を磨く——。これはもう日常生活とは切っても切れない行為で、私は上の歯、下の歯を丁寧に三分以上歯ブラシでゴシゴシやり、歯ブラシは二週間に一度は新品に取り換えている。改めて考えてみると、歯という存在はかなり優遇されているような気がする。
これまで沢山の大人に言われてきた「歯だけは大切にしないといけないよ」と。
その理由を今考えてみる。様々な部位が組み合わさり形成されているこの肉体の中で、なぜ歯
「傾向」という名の面白味
妻の知人が2人、自宅に来ている。その2人とは何度か顔を合わせた事があるので2人が来たタイミングで軽く挨拶を交わした。しかし、生来の傾向、というべきか、「アナタは不要」という空気をバシバシ感じてしまった私は、退屈な授業が終わった直後に、友人の元へ駆け寄る小学生のような心持ちで、階段を駆け上がり、自分の部屋に籠り、今これを書いている。
エアコンを極力付けない事を、家訓としているわけではないが、そのよ