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突然日本語レッスンの依頼が来た話

メッセンジャーに突然日本語レッスンの依頼が来た。

そういえば日本語料理教室の生徒募集をFacebookのグループに告知した時にひとことだけ(日本語レッスンも可)と書いていたのを忘れていた。

ちなみに料理教室はどうなったかというと大盛況だ。

11月は毎週木曜日と日曜日の週2回の開催を告知したところ、全て予約で埋まってしまった。ありがたい限りだ。

そんな折に舞い込んだ日本語レッスン。

完全に油断してた。

日本語を話せるとはいえ、は、とか、を、とか、も、とか、の、みたいなものや、文法をゼロから教えるのはなかなか骨が折れる仕事なはずだ。

だがしかし、こちらのお客さんは「レッスンは苦手だから日本語で会話してくれればいい」という要望だった。

よって一応メモ帳だけ持参して所定の場所に向かった。

なにこの場所
めっちゃサンドバッグ叩いてるやん

そこはまさかのキックボクシングジムだった。

そしてお客さんはジムのオーナーだった。

「おー、よく来たね〜おれめっちゃ日本が好きで字幕なしでワンピースとブリーチのアニメ見れるようになるのが夢やね〜ん」みたいなノリで英語で挨拶があり、ジムの片隅でレッスンが始まった。

デュオリンゴというアプリで日本語学習をスタートしてから150日が経過したという。

単語は増えてきたけど喋る機会がないからとにかく一緒に喋ってくれという要望だ。

ただ、初学者には日本語だけだとどうしても会話が成り立たないので結局は英語8割日本語2割くらいで1時間のレッスンを終えた。

座学もないし難しい文法を教えた訳でもない。

ワンピースの話を日本語でしたくらい。

費用の話になり、こちらが「15€かな、でもただ会話しただけだから10€でもいいよ」というとすんなり15€にしようとの事だった。

それが先週の話。


そして今日は2回目のレッスン。
またジムに向かおうとするとメッセンジャーで彼から連絡がきた。

「今日は歩きながらレッスンしない?」と。

そんなこんなで我が家に来た彼は手にデュッセルドルフで買ったという招き猫がついているマグカップをお土産にくれた。

そして近所の公園や森を歩く事1時間半。

「来週から俺の彼女と一緒にグループレッスンも追加してくれ、俺単独のレッスンも継続で」というオーダーがあった。

そして時給を15€から25€にあげていいと。

いやいやいやいや。

今日だって歩きながらワンピースのインペルダウンとかカマバッカ王国の話しただけじゃん。

そんなので時給25€も貰えない。

と固辞した。

すると彼は「いや、このレッスンにはそれだけの価値がある。もっと欲張りになれ。」と。

こんな押し問答がしばらくつづいた。

結局時給はそのままの15€。
ただ、好きな時に彼が運営するジムを好きなだけ使っていい権利と彼の無料プライベートレッスンを受けられる権利を得た。

あれ?

キックボクシングをはじめる流れになってる。。。


あー、お仕事したい。

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