大誤算。オランダでお料理教室やろうとしたら驚きの結果が。
自慢じゃないけどお仕事やめ太郎は大のお酒好きだ。
オランダに移住してからというもの、娘を午後1時に保育園にお迎えに行って3時まで一緒に遊んだり買い物などを済ませて、そこから嫁さんに育児をバトンタッチして私は夕食作りに取り掛かる。
なぜなら我が家は4時半には夕食スタート、6時にはお風呂、7時には就寝というスケジュールだからだ。
よって午後3時過ぎにはビールかワインを片手に料理を開始することになる。
何故料理をするか?
1に娘に美味しいものを食べさせたいから、
2に美味い酒のツマミが欲しいからだ。
それとまあ、料理は昔から好きだった。
大学時代は一人暮らしだったから、必要に迫られて料理はしたけどお金がないから高価な食材や調味料が買えない。せいぜい野菜炒めとかカレー、シチューくらいを一度に大量に作って米と一緒に爆食いしていた。
そして社会人になり伝説の漫画と出会ってしまう。
そう。
美味しんぼだ。
キャリアをスタートした北海道の地で、昼食を食べに入る定食屋にはどのお店にもハズレなく美味しんぼが置いてあった。
海原雄山に圧倒され、山岡士郎に憧れて料理を真似して作るようになった。
ビールやウイスキー、日本酒の魅力を知ったのも美味しんぼがきっかけだった。
それからというもの、酒と料理とは切っても切れない人生を歩んでいる。
古い友人も新しい友人も基本居酒屋ではなく我が家に招いて手料理を振る舞うのがやめ太郎の流儀だ。
さて、話がのっけからずっとずれている。
オランダに移住してきて、かれこれ4ヶ月半。
そろそろ生活も落ち着いてきたし、1日、1週間、1ヶ月の時間の流れもわかってきた。
そろそろ移住前に考えていたプランを実行に移す時だ。
そう、日本食をオランダ人に振る舞いたい!!
世界に冠たる日本食。この美味しさを知って欲しい。
それがお仕事やめ太郎の小さな野望だった。
この地オランダで一旗あげようとは思っていない。そう、お子様ランチについてくる楊枝にくっついている小さい国旗くらいの旗でいいのだ。日の丸だ。
そしてあわよくばお小遣いを稼ぎたい。そして娘に服でも買ってあげたい。
ではどうやって??
オランダ人に日本食を振る舞う方法はいくつかあるだろう。
例えば
・ラーメン屋や日本風居酒屋でアルバイトをする。←でもプロの料理人じゃないし、いきなり調理場で働かせてもらえないだろう。
・自分の店をひらく←営業権がとてつもなく高いらしい。ウン千万円との噂!
・リヤカーで移動販売する←リヤカーどこで売ってるねん!!
最後に思いついたのが、自宅で料理教室という体裁をとった料理提供。
そう、まさに友人を家に招くようにオランダ人も家に招いて一緒に料理しちゃえばいいじゃないかと。(細かいこと言うとこの賃貸物件の契約書にビジネスの事務所としての利用は禁止と書いてあったけど、たまに料理教室するくらいなら大丈夫だろう)
という事で、満を持して昨日わたしが住むフローニンゲンの多くの人が参加しているFacebookのグループにメッセージを送ってみた。
するとどうだろう。
どんどんくる。
問い合わせが。
半日で問い合わせ8件。
「日本料理めっちゃ習いたい」とか「そんな素敵なランチタイムの過ごし方あるなんて」とか「ベジタリアンでも大丈夫か」とか。
そしてこちらが価格を提示すると「めっちゃ安い」、「それ1人じゃなくて2人でその値段でいいの?」と。
そう、それくらいオランダ人は日本料理に興味津々だし、お金持ってる。反面日本人は失われた30年でビンボーになってるを再度実感。
めっちゃ安いというけれど、うどんなんて所詮小麦粉と水しか使ってないし。鶏肉と豚肉だってせいぜい7〜9€だし。1回のレッスンなんて原価10€くらい。
そんなにたくさんはお金取れない。
でも、すでにもらったコメントからベジタリアンとかビーガンがやたら多い事がわかった。それもあってヘルシーそうな日本料理に興味があるのかもしれない。
と言うことであれば、鶏肉や豚肉よりも野菜の天ぷらなどの方がウケるかもしれない。天ぷらであればもっと価格を上げてもいい気がする。
とはいえ、狭い我が家のキッチンとダイニングで巨体オランダ人を招いての料理教室。
いやはやどうなる事か。
おそらく最初のお客さんは来月2週あたり。
それまでもう一度食材や料理の過程を再確認しておこう。
色々トラブルは発生しそうだけどオランダ現地の会ったこともないお客さんとダイレクトに話ができたり、知り合いになれるきっかけとして日本料理って最高のツールなんじゃないだろうか。
なお、私は個人事業主としてビザ取得した妻の帯同者としてのビザを持っている。この帯同者ビザ、実は個人で仕事してもいいし、企業で働いてもいいし、アルバイトもできるし働かなくてもいいというオールマイティーなビザだ。
何てやめ太郎にピッタリなビザなんでしょう。
あー、お仕事したい。(←毎度の決まり文句なんですが、予想外に本当にこれからお仕事が増えそうで嬉しい悲鳴。)
どなたか料理教室やってたり、習ったりした方いらっしゃったら何かアドバイス頂けますと幸いです。
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