みんなでお金を貯めても意味がない?:きみのお金は誰のため
今日はこちらの本を紹介します。
私はよくお金に関する本を読むのですが、
それは資本主義とは何なのか知りたいと思うからです。
私自身、働くことが嫌になった経験があるので、
「働く」ことについて知りたい気持ちもありました。
正直、この本を読んだ最初はあまりピンと来なかったのですが、
色々とお金について勉強していくうちに、
お金について何となくは理解できるようになったと思います。
お金が使えるのはそのお金が使える時だけです。
例えば、高級老人ホームに入るためにお金を貯めることとします。
しかし、日本は凄まじい勢いで少子化が進んでいます。
老後に老人ホームに入ろうと思っても、
少子化で老人ホームで働く人がいなくなってしまったら
いくらお金を払っても老人ホームには入れないという事です。
老後2000万、いやいや4000万だ!と言われていますが、
みんなでお金を貯めても意味がないかもしれないですね。
手取り19万で家賃8万円払っていた独身時代は、
お金があればもっといい生活ができるのに!と思っていました。
社会人になれば自動的に、一人暮らしができるぐらいのお給料が
貰えると思っていたけど全然違いました。
都内は家賃がとにかく高かった。
やっぱり大企業に入らないと生活は苦しいんだなと。
この時は世の中はお金が全てなんだと確信しました。
元々お金持ちの人はずるい!!
私は田舎から上京してこんなに頑張っているのに!!
お金は苦しみを和らげる魔法の道具だと思っていました。
だからお金の本質を理解するのが難しかったです。
働き手がいなくなるとお金は無力らしいです。
それに関しては理解できる。
よくお金持ちが「お金はただの紙切れ」と言いますが、
お金を払っても、働いてくれる人がいない場合は
ただの紙切れ同然という事なのだと思います。
究極論ですが、お金をたくさん払っても、
その人が働いてくれなかったら私が払ったお金は無駄になりますよね。
働いてくれる人がいるから私は便利なサービスを受ける事ができる。
そう思うと無愛想なコンビニ店員も、
私のために商品をスキャンしてくれますし、
帰り際には「ありがとうございます」って言ってくれます。
また日本の飲食店は安いですよね。
それは安い給料でも働いてくれる人がいるからなのでしょう。
アメリカではインフレーションでの物価上昇もありますが、
働き手の減少でさらに物価が上昇しているそうです。
勿論、働き手の給料が上がらないことは問題ですが、
サービス業の人たちへの感謝の気持ちが高まりました。
これまで働くのはお金のためだと思っていましたが、
給料が上がらない日本でお金のためだけに働くのは限界があります。
ちなみに、私は薬剤師なのですが、ベテランさんに話を聞くと、
薬剤師の時給は20年前から上がっていないそうです。
お金を払っているからサービスを受けられて当然だと思っていましたが、
そんな考え方ではお金の奴隷になるだけでしょう。
もっと稼ぎたいという気持ちが出てきて辛い思いをします。
お金を払うということは、その働き手に対する贈与である。
また働き手もお金を受け取り、サービスで贈与をする。
なんか素晴らしい考え方ですね。
お金がちっとも汚く見えないです。
お金とは、権力であり、富豪はお金を振りかざして
人間を働かせるみたいなイメージを持っていました。笑
綺麗事だよ、そんなこと、と思う自分もいました。
でも、引き寄せの法則的にはお金を汚いと思っていたら
お金は引き寄せられません。
お金は贈与という形で認識してみるのもいいかもしれませんね。
【今回の学び】
お金自体に価値はない。
社会は贈与で成立している。
これまでお金!お金!と言っていた自分が少し恥ずかしくなりました。
年収〇〇〇〇万円とかTwitter(X)でみると心がざわついていましたし、
転職する時も給料のことしか考えていなかったので。
世の中にはブラック労働があるし、
どんどん収入格差も増えているけれど、
お金自体には価値がないんだなと思えば、
お金の奴隷にならずに幸せに生きていくことを選択できる気がします。
勿論、お金を稼ぎたいという気持ちに変わりはありません。
ですが給料だけで働き先を決めるのではなく、
自分は社会に対してどんな価値を提供できるのか?
という視点で仕事について考えられるようになりました😀✨💓
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