ビッグディック・パンデミック(Ⅰ)
2050年。世界中でパンデミックが起きた。謎の流行り病により全ての男性は脳みそが小さくなり、そして、ちんこがでかくなった。男は人ではなく獣になった。
2060年。パンデミックを発端に、人類の生物化学が飛躍的に進歩した。謎の病を治すには至らなかったが、その研究過程で人類はIPS細胞を手に入れた。種の保存に男はもはや必要なく、世界の愛は本当のことだけになった。
2080年、これが今。人であることと女であることは同義になった。僅かに残る男たちは全て害獣であった。
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『髪に芋け