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[現代詩]教示

最頻出の期待値

止まらず吐いて渇望

抗うつ、倦怠感の魔物

櫛で解いた先端で尖りのある生命

緩んで、あのスケッチブックみたいに広がりのない音楽


なんだかんだ言って

考えすぎもよくない、なんて

言うばかりの鼠には要らないはずの冪等性

最短でもって欠乏

流されるようにして、根底で意味のない思いやりが渦巻いた停電


知ったような顔をして、古くてつまらない感性を押し付けているだけ

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